第9話

柔らかな光が雪を照らす


朝か

自虐的な笑みを浮かべ憎き敵を見つけたかのよいたにカーテンを手に取り勢いよくカーテンを閉めた


よしっこれで朝はこないな


何が良しなのかは分からないが雪は昨日期限の支払いを行えなかったのである

つまり現実逃避である


その時雪の携帯から着信音が

恐る恐る携帯を手に取り通話を繋げる

?「雪?!あんた今どこに居るの?!」

なんだカノンかぁー焦ったぁぁ

支払い会社から催促の電話が来てしまったのかと思った雪であった。


カノンは雪の中学時代からの親友であり社会人になった今でも数少ない友人である


カノン「あんたsns見た?見てなかったら今すぐに見て!大変なことになってるわよ」

ん?確かに今起きた所なので携帯は全く見ていない。カノンは良く○○芸能人が結婚した!大変だ!早くネットをみろ!と急かす癖がある

きっと今回もそんなことだろうと思いつつsns

を確認する。


ん?

トレンド一位

雪ちゃんミノタウロス撃破


んん?

これって?もしかしてもしかしなくても私?

カノン「そうだよ!何してるの?ってか怪我はないの?大丈夫なんだよね?雪?!」

雪が必死に私のことを心配してくれている

けど…え?なんで私がトレンド入り?

昨日のことなんでみんな知ってるんだ??



あっ!!

あの羽虫!じゃない映像機械か!!


じゃあ、えっとつまり私の昨日ミノタウロスをボコボコにした映像が出回ってると?

推しにやばい顔で殴ってる場面を見られたかも知れないと?


あ、死んだわ


カノン「雪?!雪しっかりして!皆んなに見られたかもしれないけどまだタカには見られてないかもだから!」


そっそうだよね

まだ推しに見つかってないと信じるしかないっ


立ち直りが早い雪であった

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