第3話

次の日


ジャージに着替えてダンジョンまで電車で乗り継いでやって来た。

ダンジョン入り口付近に到着すると街人はすっかり少なくなり装備を整えた人達で溢れかえっている。

装備を何も持たずジャージ姿の私をみて冷ややかな視線を流す人も少なからず居た


やっぱりジャージ姿じゃ目立っちゃうか


とは言ってもダンジョンアルバイトに参加しようと思ったのも昨日のこと。

アルバイトの説明も軽装でよいとの事なので

良しとする事にした雪であった。


えっと説明には入り口付近で集合だよね

ここに電話するのか

090××××××××

あっはじめましてアルバイトに応募しました

雪です。はいっあっそうですジャージ姿です。


?「あー君かーはじめまして今日の雇用主のルキアです。宜しくね〜」


なんか金髪のチャラいのが来た

これ、この人が今日の雇用主。まじか


はい。宜しくお願いします。

あの、他のパーティメンバーの方はどちらにいらっしゃるんでしょうか?


ルキア「君面白いね〜俺1人に決まってるでしょ。さぁ時間もないし行こっか〜」


えっ

ちょっまっ


挨拶も早々に雪の腕を掴みダンジョンの中へ入っていく。

雪が抵抗しようにもこのルキアという男めちゃくちゃ握力が強い。

引っ張られるままどんどん中を進んでいく。

途中スライムやスケルトンといったモンスターがいたが腰につけていた長剣で薙ぎ倒していく。


片腕のみで結構な数の敵を倒しているこのルキア只者では無さそうであり雪は抵抗を止めついて行くことにした。


目の前には行き止まり

大きなドアが口を開いて待っている


ルキア「あっそういえばバイトの説明してなかったね。俺はダンジョン配信を生業としてるんだけど最近はなかなか登録者が伸びなくてね〜。だから今日はダンジョンのボスモンスターをやっつけてみたってのを配信しようと思ってるんだ〜。だから雪ちゃん囮頑張ろうね」


はい?

今なんと仰いました?

ボスモンスター?ボスモンスターの囮?

聞いてない聞いてない

死にたく無い


そんな私に聞く耳を持たずルキア私の手を引っ張り扉を潜った

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