第2話 愛か金の転生
意識を失っている間、あるものが目の前に映った。「僕が絶対に君を助ける...!」
なんだなんだなんだなんだなんだなんだ
「どうしてリアは を助けてくれるの?」
こんな記憶知らない知らない知らない知らない知らない
そんな恐怖と記憶を辿っていくうちに目が覚めた。そこにあったのは自分が住んでいた国の感じとは程遠いところだった。まるでファンタジー漫画の街のような風景だった。
「とりあえず金を集めないとな。金を集めて車を出して、それから...あとは現地の人に聞いてみるか」
誰かに帰る方法を教えてもらおうとしたその時だった。後ろから声が聞こえた。
「そこの盗賊!結晶を返しなさい!」
後ろから透き通るような声がした。振り向くと、透き通るような白い髪、どこかで見たことがあるような長い耳の少女がいた。
「あんなに逃げ足が速いなんて」
白髪の少女がため息交じりに言う。
僕はその少女にひかれるように話しかける。
「あの...何かなくしたんですか?」
少女が言う。
「なんですか?何か用ですか?」
僕は咄嗟に言う。
「いや...何か探しているようだったから」
少女は言う。
「探してくれるの?!」
少女はそれがものすごく大事なもののようだ。少女は自分のことを「カミア」と名乗った。カミアは「結晶」というものを何者かに盗まれたらしい。それを探すために僕たちは出向いた。しかし、半日たっても見つからなかった。
逢魔が時、僕は何を思ったのか、一人で町はずれのバーに出向いた。そこには店主の「カラ」と名乗るものがいた。二人で雑談をしていると、何の前触れもなくドアが開いた。そこには、13歳ぐらいだろうか。一人の少女がいた。僕は、新しい人物の登場よりも、13歳くらいの女の子がドアをけり破ることができるという事実に驚いた。僕はふっとその子の手のひらを見た。そこにあったのは、カミアに言われた、結晶の特徴によく似ているものだった。僕はすかさずその子に聞いた。
「君が持ってるのって、もしかして結晶?」
その子が答える。
「うん。そうだけど」
間髪入れずに僕は言う。
「それを返してほしいって言っている女の子がいるんだ。それを返してあげてくれないか」
その子は軽蔑するような目で僕を見つめ、こう言う。
「やだよ、それに見合ったものがないと納得できない。」
自分は考えた。カミアがあれほど大事なものに見合うものとは何だと。そして僕はそれを見つけ出した。
「だったら、僕と戦って勝ったらそれを返してもら...」
その瞬間だった。自分の腹に生ぬるい感触を感じた。腹から何かが飛び出ている。次の瞬間だった。体に激痛が走った。
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
足音もしなかった。刺した時の音も。意識が飛びそうだ。やっとのことで意識を保てている。その時、蹴破られたドアに人がいるのが見えた。
「白い...服の...見覚えが...ある...」
そこで僕は意識を失った。
数分後、僕は再び目を覚ました。まだ痛みが残るが、大した痛みではない。しかし、さっきの女の子も白い服の女の子もカラもいない。
「カラー!どこにいるんだー!いたら返事を...」
その瞬間、背中に寒気が走った。そして後ろから、
「あなた、まだ生きてたのね...もう息は絶えたと思ったのに」
そういわれた。自分は走った。あいつには勝てない。カラもさっきの女の子も白い服の女の子はドアの近くにいた。僕はその3人を担いで村の方角へと逃げた。無心で。
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