第22話新スキル…です?
「じゃあ私達の鑑定もしましょうっ!」
いろはがすごいキラキラした目で水晶に向かっていく。
聞けばいろはは今まで自分のステータスを見たことがないらしい。並んでいた受付嬢のところではギルドカードを作って終わりだったそうで、簡易ステータスが見れることも知らなかったらしい。えぇぇ……私はおネェ様でよかった……
「じゃあ行きますねっ!」
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《名前》鏡音いろは
《種族》人間
混じり気のない人間。
《職業》初級鑑定士
見習い鑑定士を乗り越えしもの。多くの物事を鑑定すれば中級への道が開けるであろう。
《副職業》中級癒術師
見習い癒術師を越え、さらに初級癒術師を越えたもの。瀕死の重症のものの治癒を行ったため階級が大幅に上がった。より繊細かつ高度な知識に基づき行えば上級への道が開けるであろう。
※おすすめの職業⋯医師(学者)
【スキル】
・鑑定Lv4(MAX10)
物に対する鑑定の精度が上昇する。
・癒術Lv6(MAX10)
人を癒す技術が上昇する。
・医学Lv1(MAX10)
人体の仕組みを知り適切な処置がわかるようになる。
・医術Lv1(MAX10)
医学知識に基づく治療の効果が上昇する。
【称号】
・知恵の女神からの注目
知恵の女神アテナが関心を持ったものに贈られる称号。神獣の宝珠を探し出したことによって興味を抱いたそう。知恵の女神の神殿の立ち入りが自由になる。いつでも学びに来なさい。
・学者
鑑定士としての能力を応用したものに贈られる称号。職業としての学者とは異なる。住民からの好感度が早く上昇する。
【装備】
《すっごくすごく賢いモノクル》
鑑定時に独自の見解を付け足してくれる便利機能がついている。鑑定時に鑑定結果が表示される範囲が広がる。偽装も多少見抜いてくれるので本当に賢い。意思を持っており定期的に褒めたり手入れしないと家出する。
《ボンボン探偵帽》
かわいいボンボンがついた帽子。隠れ里に住むハイエルフの技術が使われている。装備スキル『視線感知』がついており、どこから見られているかと何を見られているかが感覚的にわかるようになる。
《探偵ポンチョ》
シックでかわいいチェック柄のポンチョ風コート、さらにお揃いのスカートつき。隠れ里に住むハイエルフの技術が使われている。装備スキル『鑑定偽装』がついており、他者に鑑定された時自分の見られたくない部分を隠すことができる。何に変わっているかはわからないので要注意。
《編み上げブーツ》
森の主の皮を使い作られたニーハイブーツ。ヒールが入っていない上に伸縮性があるため走りやすい。隠れ里に住むハイエルフが風の加護を込めて作ったため、逃走時に風の抵抗を減らし30パーセント加速することができる。
《異次元ポシェット》
誰が作ったかわからない不思議な鞄。人によって形がかわりいろはのものはポシェット型である。容量は1教室ほど。入れたことを忘れると入れてた物が消える。
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「わぁっ!!!こんなに詳しく出るんですか!?凄いですね!」
「凄いですねぇ。」
うわぁ……そんなに詳しく出るんだ。さすが神殿で保管されてるものだなぁ。
「じゃあ私も行きますね。」
多分大丈夫だよね。やばい結果出ないよね……?
おそるおそる鑑定を行う。
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《名前》ゆら
《種族》古代精霊種
500年前に絶滅したと言われる種族。平穏を愛し戦禍を嫌う種族であったと言われているがその実態はわかっていない。四元素との親和性が高く環境に対する適応性が高い。しかし、自身に内包するエネルギーが少ないため現代魔法を使うことはできない。
《職業》平穏の巫女
平穏の女神ヘスティアの巫女にして唯一かつ最愛の巫女。他の神の巫女より加護が強く注がれている。それは強力な武器であるとともに貴女を縛る枷にもなる。
《副職業》異端審問官
神の名のもとに人を裁くことができる唯一の職業。神官でありながら同じ神官からも罰則を司る異端審問官は畏怖の目で見られる。この職業に上下貴賎はなく、ただただ罪人に罰を与えるということしかない。
※貴女が転職する可能性は極めて低いだろう。
【スキル】
・ヘスティアの加護
貴女の目に宿る加護。ヘスティアの持つ権能である平穏をもたらす力と神獣にまつわる力が使える。これ以上は検閲が入っており表示できない。
・猫の目
パッシブスキル。巫女の力を使用していなくても関係ない。貴女の目は暗闇を見通す。しかし、見えないことが幸せなこともあるのではないだろうか。
・猫の爪
出し入れ可能な爪。巫女の力使用時爪の長さが長くなる。欠けても生える。
・犠牲
自分のHPを削ることで対象に癒しの力を注ぐ。HPを削るということは自身の体に内部からダメージを入れるということである。耐え難い苦痛の中それでも人を癒す。それは聖人のようだが狂人でもあるだろう。
・巫女の祈り
神に祈りを捧げると神に力を送ることができ、考えていることを伝えることができる。神に祈らぬ巫女など巫女ではない。
・裁定
対象の罪を裁定することで自身を大幅に強化する。冤罪の場合は神から見放される。その後死ぬが本当に恐ろしいのは死ぬことではない。
・断罪
裁定した罪に応じて対象に罰を与える。冤罪の場合罪が跳ね返る。強力な力を使う対象を誤ることは許されない。
・???
非常に強力な検閲がかかっている。知らない方がいいこともある。
・稲妻の剣
我にはあれは無理だ。稲妻の力を得た狂者よ、自身のエネルギーを消費すれば顕現させられる。ただ、お前の魂を消費するのと同意義のことができるのか?
【称号】
・女神ヘスティアを見つけ出した者
神を見つけ出すことは呪いでもあり祝福でもある。
うるさい知恵の女神の言うことなど気にしちゃメッですよ!
・女神ヘスティアの最愛
愛されていることは幸せでもあるが不幸でもある。
もー何を言ってるんですかっ( #`꒳´ )ゆらの行動ちゃん見守ってますよっ!(*´˘`*)
・巫女
神の言葉が聞けるようになる。人知を超えた存在との対話は深淵をのぞくことである。
・戦神の注目
お主なかなか狂っておるな、儂の街に来た時は拳を交える権利をやろう。
お前も厄介なものに絡まれたものだ。ただ戦神というのは公正なものだ。好かれる分には良いものだろう。
・戦闘狂
戦闘を頭のおかしい頻度で行った者に与えられる称号。同類を引き寄せやすくなる。
・敗北者
何度も敗北を繰り返すものに贈られる称号。この称号はただの敗北者には与えられない。勝利に向けて布石を打ち続けるものに与えられるのだ。敗北を誇れ、間違いなくお前の力のなるのだ。繰り返す敗北の末にこそ、この称号の効果は輝く。
【装備】
《枝垂れ桜》
優美な桜のデザインのイヤリング。暗器を当てた相手に魅了の状態異常を10パーセントの確率で付与する。
《血染めの魔道ローブ》
真紅の血液で染められたローブ。怨嗟の声を全て吸い取り自分の者にする強欲な呪いがかかっている。もしローブに嫌われたら二度と命を吹き返すことはないだろう。
斬撃時に状態異常出血を確定で付与する。15パーセントの確率で状態異常拘束を付与する。血を吸わせるのこれ以上の性能はないだろう。
《執愛のシークレットブーツ》
名も無き戦禍の化身の皮で作られたブーツ。ナイフを2本仕込める。抜いた直後は状態異常付与確率が上昇する。時間が経つと確率上昇率が下がり5秒で効果が切れる。
お前がこの装備を手に入れるとは皮肉なものだな。
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…………………長くない?
そして文面不穏すぎない?ちょっと怖いんですが………
「えぇぇ…こんなにゆらさんってスキル持ってるんですか?それに私と色々違いすぎません…?」
「私にもわからないですねぇ…」
怖いよねぇ。まあマイペースに生きるしかないのだろうけど。
「あっ、リアルの方で空腹のアラームがなってますっ!ちょっとログアウトしてもいいですか?」
「あ、そうですね。私もご飯済ませてきます。」
私達は2時間後にまたログインする約束をしてログアウトしたのだった。怖かった…カタカタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
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