第47話 お買い物
● 作者からの感謝とお礼 ●
【魔法が使えないはずのダンジョンで俺だけ魔法を使えるようになったんだ】を読んで下さりありがとうございます!
おかげさまで目標としていた☆100を達成する事が出来ました!ありがとうございます!
おかげさまでモチベーションアゲアゲです!
本日少し遅くなりましたが、投稿してまいります。
● 此処より本篇 ●
今まで主に薬草採取で生計を立ててきた。
街からそれほど離れてはいないとはいえ、草原での活動。
一度採取へ向かうと、夕方まで帰らない。
なのでいつも食料は持参していた。
だが店で買おうにも、まだ開店していない時間に活動を開始するので、実際は自分で作る事になる。
だから俺は料理が出来る。
え?メタボ腹はてめえの料理のせいじゃね?
いやいやそんな太るようなのは作った事ないぞ?
そもそもそんな金ないし?
まああれだ、現地調達って奴さ。
最低限の魔法は使えるから、鍋さえあれば料理はできる。
なので薬草を採取しがてら、おいもをホリホリ、果実が実っていれば捥いで食べる。
草原には滅多な事が無い限り魔物は現れないが、魔獣は・・・・小さいのが極稀に出現する。
ホーンラビットなんかがそうだ。
たまに運よく狩れれば、血抜きをしてから解体をし、毛と皮は素材になるから確保し、角は何かに利用するようで、これも持ち帰る。
滅多にないが、ごちそうだな。
おっと、すまんすまん、脱線しまくりだ。
そんな訳で俺はあまり店で買い物はしなかったんだ。
塩や調味料、食用油なんかは買う必要があったから、なけなしの金で買ったもんさ。
そんな事を考えながら進んでいくと、食材を扱う店に到着した。
「いらっしゃいませ!」
10歳ぐらいの子供が店番をしている。
所謂丁稚だな。
「調味料と食材を買いに来た。」
因みに今カードには金貨10枚(日本円にして100万円相当)が入っている。
街の商店街は、大抵冒険者カードで買い物ができる。
「どのような食材をお求めですか?」
「適当に頼む。代金は金貨1枚で買えるだけ用意してくれ。高級のはいらないから、手ごろな価格のを沢山頼む。」
「え?き、金貨ですか!ちょ!ちょっとお待ち下さい・・・・てんちょー!太客だよー!」
太客?何ぞ?
俺は今痩せているはず。
すると大人の女性がやってきた。店長さんは女性か。
「お客様、金貨1枚ですと、それなりの量となりますが、具体的なご希望は御座いますか?」
「具体的にとは?」
「食材等をどのような状況で利用するのかわかれば、私供で選ばせて頂きます。」
「あー、見ての通り俺は冒険者だ。尚且つ自分で料理が出来る。これからダンジョンへ向かうから、肉はダンジョンで得られるから除外し、調味料や野菜を中心に頼む。時間経過がない収納かばんを持っているから鮮度は気にする必要が無いので、新鮮なのを頼む。」
「はー、立派な装備をされていると思いましたが、収納かばんをお持ちでしたか。では生野菜を中心に、料理の手助けとなる調味料を複数用意いたしましょう。」
「頼んだぞ。」
こういう時、店の人に丸投げをする事で、店が分かる。
長いお付き合いをして欲しいのであれば、きちんとした食材を選んでくれるだろうが、守銭奴の場合、売れ残りや腐りかけだったりするのを押し付ける。
・・・・結果、この店は相当良心的だった。
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