第46話 自宅へ向かったものの
ティモは桜を伴い自宅へ向かった。
念の為、人気のない場所でもう一度ダークネスを唱えておいた。
で、ほんの少し移動をしておく。
万が一尾行されていると厄介なので、暫く様子を見る。
・・・・いた、冒険者だ・・・・と言うか知った気配だな。
「うわ!ばれたっすか?急に気配が消えたっすよ?」
「そのようね!あれはきっとティモ様だと思ったけれど、これで確信だわあ!」
「でも全くの別人だったって話だが、どうなんだ?」
「うーん、冒険者カードって偽装できないって話よね?じゃあ別人?」
・・・・何だっけ?ダンジョンで俺を追っていた冒険者のパーティーだよな。
完全に疑われていたんだよな。
どうして気が付いていた?偽装は完ぺきだったはず。
《あのタイミングで、ダンジョン奥深くでしか得られないような装備を身に纏って現れたのです。疑って当然なのでしょう。尤も冒険者カードまで名前が変わっていますから、余程の事が無い限り別人の認識だと思われますが、念入りに疑ったのでしょう。》
やはりダークネスを唱えておいて正解だった。
後は自宅で待ち構えている人がいないかどうかだよな。
偽装を解除し、ティモ本人として自宅へ向かうのが吉か?
その場合、ここから自宅を通り過ぎ反対方向から向かうとか、こちらも対応を考え直さないといけないなあ。
まあ、俺の自宅までは知らないはず・・・・知らないよな?
・・・・とまあ、そう思っていた時もありました。
ちなみに【サーチ】の魔法を使ってみたところ、遠巻きに自宅周囲を通り過ぎた時、数人の気配を感じた。
あー監視されているのね。
どうすっかなあ。
だが変だな、と言うか相変わらず両親は不在っぽいな。
そう、俺の両親は現役の冒険者だ。
母さんは俺を産んでも俺を背負って魔物と戦っていたらしい。
ダンジョンの出入りは俺にも魔道具を装着させ、やっぱり背負って何度も行っていたようだ。
で、今もいない。
だったら自宅へ寄る必要もないな。
『まあそう言う訳で、自宅へ寄ろうと思ったが両親が不在な上に監視が付いているから寄るのを取りやめる事にしたよ。』
『えーじゃあこの後どうすんのさ?』
『うーん、近場に温泉ないしなあ。やっぱりダンジョンへ向かうか?』
『結局戻るヴァ?別にどうでもいいヴァ!』
『おい桜言葉が戻っているぞ。』
『私は今ブロッサム!桜じゃない!』
俺は桜と言葉を発する事なく意思疎通が図れる。
なので確認してみたところ、油断していたのか言葉が元に戻っていた、あぶねえ!
《ではこのままダンジョンへ向かわれますか?》
椿が確認してくれるが、流石に買い物ぐらいは行きたいぞ?
『商店街へ向かい、必要な物資を補充する。主に食べ物だな。ダンジョンで手に入るとはいえ、種類に限りがある。』
俺は桜・・・・ブロッサムを伴い、商店街へ向かった。
● 作者からのお願い ●
ここまで読んで下さりありがとうございます。
45話でお伝えしましたが、☆100達成できないままですと、終了する事になります。
7日(日曜)午前中までに達成できなかった時は、次の投稿で終了となりそうです。
3日現在☆91/36人です。
あと3人が☆☆☆、若しくは9名が☆して下されば達成します!
モチベーションを維持する為にも星が必須なので、宜しくお願いします!
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