第17話 新しいヘルメットが欲しい……かも

 第2話でも書いたのだが、現在リトルカブに乗るときに使っているヘルメットがとってもボロい。


 昔四輪のジムカーナに出場していた時に使用していた、ペルター社のG10というモデル。今となっては絶版のフルフェイスタイプで、今調べると当時の購入価格は4万5千円だったらしい。はっきりとは覚えていないのだけれども、ヘルメットの値段としては少々奮発した記憶は残っている。


 こちらも記憶は定かではないが、どうやらこのヘルメット、西暦2000年に購入したものらしい。今となっては約四半世紀前のもので、物置の奥から引っ張り出してはみたものの、ヘルメットの内張は触ったそばから粉になっていく状態だった。それでも発砲スチロール製のライナはしっかりしていたので、内張を全部ひっぺがしてから粉が落ちてこないように幅広のセロハンテープを貼りまくって使用している。


 実のところヘルメット本体の強度も結構怪しいため、新しいヘルメットを色々と探してみたのだが、難儀なことに「これ!」といったものが見つからない。


 というのも、最初は「リトルカブで使うヘルメットだし、ジェットタイプの安いのでいいか」と思っていたのだが、ホームセンターなどで物色してみてもサイズが合わない(僕の頭が大きい)か、何とか被れても被り心地がしっくりこないものばかり。


 もう少し予算を上げてみて、バイク用品店の比較的安価なモデルを物色してもみたのだが、やはりしっくりくるものが無い。デザインもホームセンターで売っているものよりは良いのだが、同じバイク乗りの人が見たらすぐに安物とバレてしまいそう。


 というか、ペルターのG10が(文字通り)「腐っても鯛」で、内張はボロボロでも被り心地が良く、何よりめちゃくちゃ軽い(ジャスト1キログラム)ため、このヘルメットを知ってしまうと、ぶっちゃけ安物には戻れそうにない。


 とは言え、アライやショウエイのヘルメットとなるとお値段が張るし、何よりリトルカブ用のヘルメットとしては明らかにオーバースペックっぽい。中型以上の排気量のバイクに乗るのであれば、この辺りも視野に入ってくるのだけれども。


 それでも、僕の友人の先輩が言ったという「ヘルメットの値段は自分の頭の値段」という言葉も少し引っかかり、安全に関する用品なのでここでお金をけちるのは文字通り命に関わるかも知れないという気もする。


 というわけで、もうしばらくは新しいヘルメット選びに悩むことになりそうだ。ある意味楽しい悩みではあるのだが、何より予算とのにらめっこになる点については非常に悩ましい。はてさてどうしたものやら。

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