四季姉妹

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第1話

登場人物

長女 四宮春香(シノミヤハルカ) 大学3年 私

次女 四宮夏希(シノミヤナツキ) 大学1年 アタシ

三女 四宮秋子(シノミヤアキコ) 高校2年 あたし

四女 四宮冬美(シノミヤフユミ) 中学3年 ワタシ

四宮姉妹の両親 海外出張中

柳 菜子(ヤナギナコ) 大学1年 私

望月 皐月(モチヅキサツキ) 大学1年 ウチ


─────────────────────


『いつもの慌ただしい日常』

4月9日 午前5時 四宮春香の部屋

ピピピピッピピピピッピピピピッピピピピッ バンッ

「、、、う"〜〜〜〜〜ん、、、、、、起きるか、、、」

2分後

「よし着替え終わり」


1階 洗面所

バシャッバシャッ

「ふぅ〜〜〜〜〜、、、」タオルで顔を拭きながら


台所

「え〜とっ今日のリクエストは」

この家のルールは朝食が自由になってます。

1,前日の夜にリクエストメモを書く

2,春香が夜に下準備をする

3.朝に春香が下準備した物を料理する

※ただし野菜は必ず付いてる(冬美は野菜嫌いなので野菜ジュース)

「、、、、、、はぁ、あの子また、、、まぁいいや、作るか」

ザクザクザクザク コンコンッパカッ ジュージュー グツグツググツグツ

1時間後

「ふぅ、出来た」

「今の時間は、、、6時17分かもう少し経ってから起こすか、、、、、、ちょっと寝よ」

「、、、グゥッ」机につっ伏す

数十分後 午前6時57分

「んん、今何、、、、、、時!?」

「やっば!!早く起こさないと!!」

(夏希はまだ良いけど2人は今日新学期!!しかも二人支度がとんっでもなく遅いんだから!!)


秋子の部屋

ガチャッ

「秋子!!起きて!!」

「ん、うぇ、、、?今日休みじゃ、、、?」

「違うよ、今日は始業式よ」

「え?、、、、、、あ"ぁぁぁぁぁぁぁ!?そうだった!!忘れてた!!」

「、、、てことはもしかして準備してない?」

「うん、、、」

「はぁ、先に顔洗ってきて、朝ごはんできてるから」

「はい、、、」

「私は冬美起こしてくるから、寝ないでね(圧)」

「はい( ´・ω・`)」


冬美の部屋

「冬美!!起きて!!」

「、、、」

「起きなさい!!」

「、、、」

「ふ〜ゆ〜み〜?起きなさ〜い?」

「、、、、、、やだ」

「‪💢」

「起きなさい!!」バサッ 布団を剥ぎ取る

「寒い!!今日休み!!」

「始業式だよ」

「え?嘘だよね?」

「嘘じゃないからね?早く顔洗ってきなさい」

「朝ごはんは?」

「出来てるわよ」

「分かった」

「ふぁあ〜、、、眠、、、」

「、、、あ」

「あ、二人ともおはよ」

「おはよう夏希」

「、、、はよ( ' -' )」

「冬美、、、」

「別に気にしてないから、じゃあ顔洗ってくる」

「あ、、、」

「(・-・)ジッ」

「、、、何」

「いい加減態度直しなさいよ」

「は?何でよ」

「はぁ」

「とりあえず下行くよ」

「はいはい」


洗面所

「「、、、、、、」」

ブォォォォォォォォォ(ドライヤーの音)

「何で洗面器に顔突っ込んで寝てるのよ」

「いやー、なんか眠くてさ〜笑」

「だからってなんでそうなる?」

「わかんない笑」

カチッ

「はい、終わったよ」

「あんがと」

「あ、おはよ!!」

「おはよ、、、」(うるさ、、、)

「あ、今うるさいと思ったでしょー!」

「春香、タオル取って」

「はい」

「無視しないで〜!!」


午前7時12分

「「「「いただきます」」」」

「ん〜!やっぱ美味いねさくらちゃんの料理は」

(ナポリタン、サラダ、オレンジジュース)

「ありがと」

(トースターエッグ、キャベツ、トマト、カフェオレ)

「ねぇ、もうちょっと甘くしてって書いたよね」

(フレンチトースト(激甘)、野菜ジュース)

「これ以上は甘くできないわよ、ただでさえ甘いのに」

「このカレー美味しい、何か変えた?」

(カレーライス、鉄分ジュース)

「さすが夏希、よく分かったね、今回生姜入れてみたの」

「へ〜、いいね」

数十分後

「「「「ご馳走様でした」」」」

「はい、2人は早く準備しちゃいなさい」

「は〜い」

「分かってる」

「じゃあ、アタシ洗い物してくる」

「あ、よろしく、じゃあゴミ出ししてくるね」

「行ってら〜」


午前8時23分

玄関前

「じゃあ行ってきます!」

「行ってらっしゃい」

「、、、」

「冬美」

「、、、行ってきます」

「はい、行ってらっしゃい」

「ゆきちゃん〜早く行くよ〜」

「あ〜はいはい」

ガチャッ パタンッ

「はぁ、やっと行った〜」

(急いで行けば遅刻は回避、かな?)

「朝からおつかれ」

「うん、あの二人本当に準備遅いんだから」

「春ねぇも人の事言えないよ」

「え?本当?」

「本当だよ」

「そっか〜、、、何か気が抜けたから寝よっかな、昼まで、アラーム付けとくけど起きなかったら起こして」

「ん」

「おやすみ」

「おやすみ」

─────────────────────


『友達』

5月29日 午前8時 大学内

(この大学に入学してからそろそろ約1ヶ月過ぎ、授業ほ今までよりは長いけどちょっとスマホ見たりしてなんとか乗り越えてる、食堂の料理も美味しいし、基本自由で楽しく通えてるけど、、、、、、)

(友達が出来ません)

(入学初日は声かけてくれたけどしどろもどろで若干引かれてそのあと別の人に話しかけてたし!!)

「どうしよ、、、」

「あ"ぁ〜〜〜〜〜、、、、、、!!」

(でもな、、、)

中学時代

「ねぇ、昨日のドラマ良かったよね」

「それな!!最後のキスシーンがさ、、、もう、本当にキュンキュンしちゃった!!」

「分かる〜!!でもちょっと焦れったすぎる感じしたよね、早くやれよって感じした〜」

「「、、、、、、」」

「そ、そういえば今日入部届け締切だよね、二人はもう出した?」

「出したよ」

「アタシも」

「え〜、自分まだなんも決まってないんだよね〜、二人はどこにしたの?」

「私はバスケ」

「あ〜バスケいいね、バスケにしよ」

「まじでなんにも考えてなかったのかw、まぁいいんじゃね」

「夏希は?」

「バスケだよね?ね?」

「え?アタシ手芸部だけど?外出たくないし」

「「、、、、、、、、、」」

「夏希さ、そこは同じにするでしょ」

「え?」

「友達じゃん?うちら」

「さっきの発言も何?あんたは演出者?違うでしょ、そこは共感する話で盛り上がるところっしょ」

「え?え?」

「もういいや、夏希と話しててもつまんないし、行こ」

「うん」

「あ、、、」

(友達ってそんなんなのかな?)


高校時代

「これからクレープ食べに行く人〜」

「は〜い」「わたしも〜」「もち!」

「夏希も行くよね?」

「あ、うん行く」

(お金あんま無いけど)



「カラオケ行こ〜」

「いいね」「行こ行こ」「何歌お」

「夏希は?」

「うん、行く」

(カラオケ好きじゃないんけど)



「アタシもそれがいい」

「アタシも手伝う〜」

「いいよ、アタシも同じ意見だし」



ある日

「はぁ」

(友達に意見合わせるの、疲れる)

<〜〜〜〜〜、〜〜〜〜

〜〜〜!〜〜〜〜〜〜

(ん?何だろ?)

「夏希ってさワタシらに合わせてるよね」

「だよね!正直自分の意見言えないのかなって思う」

「それね、ホントに同じなら良いけど、毎回はウザイwww」

「だよね〜〜〜wwwww!」

(!!)

(そう、だったんだ、、、ウザがられたんだ、、、)

(友達って何が正解なの?誰か教えてよ、、、)

(あんな事、あったからなぁ、怖いや)

(でも、欲しいよ、、、)


午後12時25分

「はい、今日はここまで」

ガラガラッ バタンッ

(なんで時間内に終わらせない先生って一定数いるの、、、早く食堂行こ)


食堂

(春ねぇいないな)←ほぼ毎回春香と食べてる

(今日は、、、唐揚げにしよ)

「唐揚げ定食で」

「はいよ、相変わらずほっそいね〜今日もサービスするからね」

「あ、はい」

(、、、そんなに細いかな、ここのところはちゃんと食べてるはずだけど)

「はい、お待ちどうさま」

「ありがとうございます」

(相変わらず多いな)

(えーと机は、、、端っこにしよ)

(はぁ〜、、、) 座りながら

(あ、春ねぇに連絡『先に食べてるよ』と)

「食べるか」

「あの、、、」

「ん?」

「良かったら一緒に食べませんか?」

「あなた、同じクラスの」

「はい、菜子です」

(え?え?え?え!?マジで!?話しかけられた〜!!嬉しい!!)

「でも、アタシでいいの?」

「はい、出来ればで良いんですけど」

「いいよ、姉も後で来ると思うけど、それでもいいなら」

(嬉しい!!嬉しい!!嬉しい!!)

「分かりました」

(やった〜!!)

「あ、それと」

「キツネーーーー!!」

「あ、皐月!」

(キツネ?)

「先に行くなよ、ウチも夏希さんと話したいのに」

「え?」

「夏希さんだよな、ウチ皐月!!よろしくな!」

「よ、よろしく」(秋子みたい、、、)

「てか、話したかったって?」

「私、実は夏希さんの気になってて、お友達なと思っております」

「なるほど、皐月さんは?」

「キツネの話聞いて気になるからついでに、てか夏希さん美人さんだな!!」

「あ、ありがとう?」(美人なの?アタシ)

「あれ?皐月さんクラス違うよね」

「うんでもウチとキツネが幼なじみなんだ」

「そうなんだ」(羨ましいな、、、)

「さてと、早く食べましょ」

「うん!!」

「「「いただきます/まーす!!」」」

「っはーー!ホント美味いなー!」

(ラーメン)

「、、、、、、(黙々と食べる派)」

(生姜焼き定食)

(久しぶりだなー、姉妹以外と食べるの)

(菜子さんが黙々と食べてるから会話出来ないけど、楽しい)

十数分後

「「ご馳走様でした」」

「二人共早っ」

「ゆっくり食べなさい、私達に合わせなくていいんですよ」

(お母さん?)

「夏希さん、一緒に食事して下さりありがとうございます」

「いえ、こちらこそ」

「明日もよろしいでしょうか?」

「良いよ」

「ご馳走様ー!!」

「てかそろそろ教室戻らないとじゃね」

「あ、本当ですね」

(え、もうそんな時間なの?戻る前に二人に言わないと、早く、早く早く早く早く早く早く早く早く早く、、、、、、)

「夏希さん?」

「夏希さーん?」

「ハッ!」

「ええ、えーっと、、、そのぉ、、、」

「「?」」

「、、、、、、友達、に、なって、もらえ、ますか、、、」

「「、、、、、、」」

「もちろんです」

「よろしくな!」

「!ありがとう」

「あだ名どうしよ、夏希、なつ、なつ、き、き、き、、、キリン!!」

(あだ名!!嬉しい!!)

「そういえばお姉さん来ませんでしたね」

「あ、確かに」

「お姉さんいんの!?絶対美人じゃん!!」

「そうかな?」


おまけ

(あ〜もう、授業10分以上オーバーってマジでありえない!!)

(夏希もう食べてるだろうな〜)

(ん?)

(あれは、、、)

(、、、夏希友達出来たんだ、良かったね)

妹の成長を喜ばしく思う春香でした。その後結局夏希達が出るまで食堂のドア付近でずっと見てました。ちなみに昼は食べ損ねた。

「、、、帰りに買い食いしよ」

─────────────────────


『なんだかんだ楽しい夏休み』

7月31日 午前10時49分 リビング

「遊び行きたい!!」

「「、、、え?」」

ガシッ(肩を掴む)

「宿題」

「(´•ω•`)」

「早く終わらせようね〜( ^ω^ )」

「はい、、、」

((どっちが姉だか、、、))


午後12時20分

「「「「いただきます」」」」

「っはー!そうめんうまっー!」

「で?さっき言ってたけど何処行きたいの?」

「海!水族館!プール!沖縄!」

「ある意味全部水」

「さっきからずーっと言っててうるさいんだけど、勉強進んだの?」

「冬美もさっきから勉強勉強ってうるさいじゃん、普段面倒くさがりのくせに」

「なんか今やる気出てんだよ何故か」

「そのやる気分けて」

「1パーでも奪ってみろ、そしたらワタシのやる気は無くなる」

「うそん(°д°)」

「てか3人は?行きたいとこないの?」

「え、出たくない、、、」「やだ」「だるい」

「えぇ〜〜〜〜〜(๑ ー̀εー́ ๑)」

「というより、二人の用事もあるでしょ、秋子部活と補習あるんだから」

「ヴッ」

「冬美は高校選んだ?」

「とりあえず4つ」

「見学日程後で決めよっか」

「ん」

(懐かし、卒業したばっかだけど)

テレビ<今日から開催!ぬいぐるみ展覧会!

「!」

<ぬいぐるみの歴史や展示会が実施されております!さらに展覧会の中には販売ブースや自分で作るブースもあります!入場料は〜〜〜、、、、、、

「は、春香!」

「何?」

「ぬいぐるみ!」

「良いんじゃない?」

「やった!!」

「いやアンタ、自分の部屋見てから言えよ、どんだけあると思ってんだ」

「むぅ」

「キモ」

「冬美」

「何?」

「もう、3人とも食べなよ」

「「「はい、、、」」」

「気分悪、、、」

十数分後

「「「「ご馳走様でした」」」」

「部屋戻る」

「冬美、後で話すって」

「気分悪いんだから後にして」

「それくらい察してよ」

「はぁ、あの子は全く、、、」

(どうにかしてあの性格直さないと)


1.『海』

8月4日 午前9時45分

「お〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

「海だー!!」

「入っていい?入っていい?」

「場所取りと日焼け止め塗ってから」

「え〜、塗らなくてもいいじゃん」

「毎年それ言って風呂でひぃひいゆってんのどちら様?」

「う、分かったよ」

数分後

「終わったぁ〜」

「遊んでくる!!」

「行ってら〜」

「3人は遊ばないの?」

「運転で疲れた」

「熱いの無理」

「ゲームしたい」

「え〜〜〜!!まぁいいや行ってくる!!」

ダッダッダッダッ ピョンッジャポンッ ザバッ

「つぅっっっっめってぇ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!」

「きんっもぢい〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!」

「さいっこ〜〜〜〜〜う!!」

「もうちょっと遠くに行こう!!」

─────


「ホント元気だよね、秋子」

「本当にね、みんな一昨年までは元気に入ってて疲れとか関係なく遊んでたのにね」

「「、、、、、、」」

「「歳だな〜」」

「え?夏希?それは嫌味?嫌味なの?」

「なんのこと?」

「キーーーーー💢」

「あれ?夏希?」

「え?菜子!!皐月!!」

「偶然ですね」

「あ、お姉さーん!」

「2人共!かわいっ!!」

「え?ありがとうございます!!お姉さんも可愛いですね!」

「やだ可愛いなんでそんな、お姉さんが奢っちゃう!」

「やめなさい」ゴッ

「可愛い子にすぐ奢ろうとするんだから」

「あ、妹の冬美です、姉達がお世話になってます」←上の人には敬語をちゃんと使う

「え!可愛い!!小学生?」ナデナデ

「やめてください、中学生ですよ」←138cm

「え!そうなの!?てっきり小学4年生かと」

「まぁ冬美思春期遅かったしね」

「そうだね」

「二人共黙れ」

「お〜〜〜〜〜〜〜い!!」

「あ、秋子」

「え!?また妹ちゃん!?」

「あなたさっきからそのキャラどうしたの?」

「可愛い子に目がないだけ!!」

「スイカちゃんの友達!?よろしくお願いします!!あたし秋子です!!」

「可愛い〜〜〜〜〜!!ホントみんな可愛いね!!一緒に遊ぼ!!」

「.*・゚(*º∀º*).゚・*.」

「いいですよ!!」

「よし行こう!!」

ダッダッダッダッ

「元気だね〜」

「そうですね」

「菜子は行かないの?」

「水が苦手で」

「そうなんだ」


2.『学校見学』

8月7日 午前10時16分 車内

「は〜だる」

「アンタが行くかもしれない高校なんだから、ちゃんとしなさい」

「はいはい」

「ったく」

キキッ

「着いた」

「ん」少し不機嫌

「はぁ」

「後で行きたがってたパンケーキ屋、行ってあげるから、ね?」

「ん、分かった」


学校内

「この絵は在学生達の絵ですか?」

「そうなんですよ、各クラスの教室に在校生達の絵を飾っております、その他は先生達の絵や卒業生達が残していった絵があります」

(ふーん、確かに上手いけど、ワタシより下手)

数十分後

空き教室

「そしてこれがパンフレットと今までの卒業生の画集です」

「今日は有難うございました」

「こちらこそ有難うございました」

「それでは」

「はい、次は体験授業に是非来てくださいね」


車内

「はぁ〜」

「おつかれ〜、どうだった?」

「ん〜まぁ、ありかな?歴史ある学校だし」

「へぇ〜珍しい」

「まぁ在校生の絵はワタシより下手だったけど」

「あんたね、もし入学して喧嘩売られたらどうするの」

「知らね、ワタシより下手なんだから実力でモノを言えってんだ」

「はぁ、全くいい加減その性格直しなさいよ」

「何でよ、自分悪くない」

「それより、ねぇ!春香!!早くパンケーキ屋行こ!!」

「はいはい」


3.『ぬいぐるみ展覧会』

8月13日 午前9時 展覧会前

「着いたー!!」

「ほらほら、秋子早く行くよ〜!!」

「分かった分かった」

(スイカちゃん元気だな〜、元気過ぎてまるで深夜テンションみたい)

(ん?深夜テンション?)

「待ってスイカちゃん」

「何?」

「昨日寝た?」

「ん〜、1時間」

「え?まじで?」

「うん、だって楽しみでさ〜あまりに寝付けなかった〜w」

(遠足楽しみで寝れない小学生か!!スイカちゃんの場合違うけど!!)

「ほら早く行こ!!」

「いや、ちょっと待って!!」

(まぁ寝れなかったのは本当だけど)

(別の意味でね)


会場内

「きゃああ〜〜〜〜〜〜!!」

「やば、まじかわ〜〜〜〜〜〜!!」

「ホント、すごく可愛いね」

「あぁ!あれすっごすぎでしょ!完成度やっば!!」

タッタッタッ

「ちょっと!走らない!!」

「あぁ、そうだわ、ごめん」

「全く、、、楽しいのは分かるけどルールちゃんと守ってよね」

「はぁい」


販売ブース

「どれも可愛い〜!!」

「でも買うのは3つまでね」

「はぁい、、、」

「うぅ、、、めっちゃ迷う、、、」

(あたしはどうしよっかな?あ、この12色から選べるストラップぬいぐるみにしようかな?ついでにみんなの分も買っちゃお)

(さくらちゃんはピンク!スイカちゃんは黄色!雪ちゃんは白!あたしは、、、)

「ねぇ、スイカちゃん」

「何?」

「12色のぬいぐるみの中であたしに似合う色、選んでくれるかな?」

「え、いいけど」

「ありがとう」

「選んでた途中だったのにごめんね」

「いいよ別に」

(さてと他のも見てみよ)

(あ、これさっき見たぬいぐるみだ)

(これはぬいぐるみのステッカー)

(あれはぬいぐるみのクッキー)

(ぬいぐるみ以外にもいろんなのがあるな、ぬいぐるみ以外のお土産、どれにしよ)

トントンッ

「ん?」

「決まったよ」

「お!何色?何色?」

「オレンジ」

「お〜!理由は?」

「秋っぽいから」

「安直〜」

「人のこと言えないくせに」

「う、まぁそうだけどね」

「そういえば他のお土産どうする?」

「まだぬいぐるみ選びに時間かかるから秋子が選んで」

「適当だな〜」

「だって秋子、お土産で外れたこと1度もないじゃん」

「えそうだっけ」

「うん」

「じゃ、あたしが選ぶよ」

「ん、よろしく」

十分後

「有難うございました〜」

「いや〜、めっちゃ買ったね」

「うん、それと秋子が選んだぬいぐるみマカロン、食べる気しない、可愛すぎる」

「あはは、いやぁにしても癒されたね」

「ホントホント、楽しかったし期間中にもう一回行こっかな」

「まじか」

「あ、あたしトイレ行ってくる」

「行ってら」

─────


トイレ前

(とりあえず、何事もなかったな)

(昨日のやな胸騒ぎはなんだったんだろ)

(このまま何事もなく帰りたい)

「あっれw?夏希w?」

「!」

「うぇーい久しぶりじゃーんw」

(なんで?なんでいるの?てか、人のこと虐めてたくせに、なんで馴れ馴れしいの?)

「ホントはこんなとこ行きたないんだけどw、ガキがうっさくてさーw」

(しかも子供いるの!?こんな奴に子供がいるとか子供可哀想、、、)

「てかお前w、まだぬいぐるみ好きなん?いい加減卒業しろよw」

「あなたには、か、関係ないじゃん」

「いやw、関係ねぇとかそんなんじゃなくてさ、ガキだって言ってんだよw、いつまでガキでいる気なんだよw早くオトナになれよwオトナwww」

「えぇ〜何何〜、どぉうしたのぉ、あ〜夏希じゃん、お久〜」

(うっわ、最悪)

「てぇ〜かぁ〜、なんでいんのぉ〜、陰キャはぁ〜お呼びじゃないのぉ〜」

「それなw、早く帰れよwお前みたいなのいると空気悪くなるわけwさっさと出てけよw」

「空気悪くしてるのはあんた達じゃん」

「あ?」

「うるせぇクソガキのくせに!!」ドンッ

「いっ、、、」

「おめぇみたいな心がガキな奴なんかが来る場所じゃなねぇんだよ!!」

「そぉれなぁ〜、来んなガキ!!陰キャ!!」

「ねぇ、ウチの姉に何してんの」

「あ〜秋子ちゃんだ〜おひさしb」

「近づくな、不愉快」

「な!」

「散々姉のこと虐めてたくせに、馴れ馴れしくすんな、気持ち悪い」

「おま、、、!!ふっざけんじゃねー!!」

「ふざけんなはどっちだよ!!お前らが虐めたせいで病気になったんだよ!!」

「知らねぇよ!!あいつが悪いだろ!!ガキのくせに!!」

(、、、は?何がアタシが悪いだよ、あんた達に虐められて、病気になって、、、病気になったのはあんた達のせいじゃん、なんで大学生になってもこんな事するの?、、、ふざけないでよ、、、)

「ガキはどっちだよ」

「あ"?」

「さっきから聞いってけどよぉ、ガキはおめぇらだろうが」

「んだとてめぇあ"?」

「ホントにそうだよ、てか聞いててずっと不快だった」

「本当よね」ボソッ

「公共の場なのにね」ボソッ

「子供いんのにね」ボソッ

「子供可哀想、、、」ボソッ

「SNSにあげよw」ボソッ

「「〜〜〜〜〜、、、!!」」

「おいお前ら!!これは見せ物じゃねぇぞ!!」

「ホント、ホント!!」

「んん、ふあぁ(“ ´ Å`“)、、、?パパ、ママ、どうしたの?」

「え!?あ、えっと、、、これは、、、そのぉう、、、」

「、、、、、、」

「またおられてるの?」

「「ギクッ」」

「な、なんのことだろう、、、?」

「おろしてぇ、、、」

「え、うん、、、」

「ヨイチョットッ、みなしゃま、パパとママがごめんなしゃい」

「「!!」」

「な、何言ってるの!?💦」

「そ、そうだよ!!💦」

「おい、子供が謝ってんだよ、おめぇらも謝れ」

「そうだよ」「謝れー!!」「ごめんなさいはー?」

「「ウッ、、、:(´◉ᾥ◉`):ウグッ、、、」」

「「、、、ごめんなさい」」


帰りのバス

「「、、、、、、、、、」」

「スイカちゃん、、、」

「どした?」

「楽しかったのにさ」

「別に、秋子が悪い訳じゃない」

「むしろ守ってくれて嬉しかった、ありがとう」

(。-ω-ヾ(∀`。)ポンッ

「!」

「うん、、、」


おまけ

「SNSにあげよw」と言ってた人は本当にSNSに投稿をし、ネットでも批判されまくった元いじめっ子達でした。ちなみに子供は称賛された。


4.『地獄の最終日』

8月30日 午後2時23分 リビング

カリカリカリカリッカリカリカリカリッ

(これがこうでここがこう、それで、、、)

カリカリカリカリッカリカリカリカリッ

(そしてこれが、、、)

「、、、、、、、、、、、、」

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」

「うるっさい!!」

「疲れだーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」

「黙って?」

「なんで冬美終わってんのーーー!?」

「受験生だからって少なめだった」

「そうだわ、ウチの中学少ないんだった」

「頑張んな〜」

「うぅ〜〜〜、、、、、、!!」

「てかもう、最終日なんだからズルすれば?」

「それやり過ぎてさくらちゃんに終わるまで答え没収て言われた」

「はは、ざまぁ」

「てか今数学やってるけど他はやったの?」

「絵と習字と一言日記と部活レポートは終わった」

「五教科は?」

「全く」

「やばwww」

「うぅ、、、間に合わない、、、」

「諦めたら?」

「いや、これ以上提出物出さないと留年だよって脅されてる、、、」

「え、ガチで?アンタ何したの?」

「授業はちゃんと聞いてるんだけど提出物出さないのとテスト赤点取ってるから」

「うわぁ、もう、詰んでんじゃん」

「そうなの」

「友達頼れば?」

「みんな遊びに行ってる、、、」

「二人は?」

「さくらちゃんは家いないし、スイカちゃんは?」

「呼んだ?」

「「うわ!?」」

「びっくりした〜!」

「急に出てくんな」

「ごめん、で宿題?一応手伝えるけど」

「ホント!?いいの!?ありがとう!!」

「はいはい、早く終わらせようね」

「は〜い!!」


次の日 午前8時10時 玄関前

「行ってきます」

「行ってきま〜す、、、」

「「行ってらっしゃい」」

ガチャ パタンッ

「、、、、、、、、、」

「、、、ねぇ」

「はい、、、」

「秋子、どんだけ溜めてたの」

「五教科全部」

「はぁ、、、」

「夏希もおつかれ、、、」

「うん、でも眠くない、、、」

「ホットミルク、飲む?」

「ゲームしよ」

「薬飲んで寝なさい」

─────────────────────


『恋の秋、○○の秋』

10月17日 午後1時25分 2─3教室内 昼休み

「はぁ、、、」

「どうしたの?」

「わーーー!!何ーーーーー!!」

「え〜、ごめん、そんな驚くとは」

「で、どうしたの?」

「いやぁ、清雅さん(女性)に告白しようかなって思ってるけどさぁ」

「まじで!?頑張って!!」

「いやそんな簡単な話じゃないんだけど」

「いけるいける!!大丈夫だって、頑張んなよ、とにかく!!こういう場合はやっぱり場所が大事だよね!!屋上とか?でもウチの学校屋上開いてないし、体育館裏とか?うん!ここだね!それで、、、」

(王道少女漫画のシチュエーションの話してる、、、)

「それとそれと、、、私ばっか話しててごめんね」

「いいよ別に」

「でも早く告白しないと、、、」

「分かってるって」

「でも告白の仕方よく分かんないから、手伝ってもらえるかな」

「!!!!!」

「分かった!!絶対成功させるぞー!!オーーー!!」


10月24日 午後2時45分 2─3教室 HR

「えー、これにHRを終わる規律、礼」

「「「「「「有難うございました」」」」」」

「帰ろーぜー」「オレ、部活だってのw」「ねぇここ行かない?」「いいね!!行こ行こ!!」「やっと終わった、、、」ザワザワ ザワザワ

(き、今日告白するんだ、、、きき、緊張してきたー、とりあえず、深呼吸)

「スー、、、ハー、、、スー、、、ハー、、、」

トントンッ

「ん?」

「頑張れ」

「!」

「うん!」


午後2時55分 体育館裏

(結局体育館裏で告白することになったな)

(清雅さん来るかな?)

「えっと、差出人はあなた?四宮さん」

「!」

「はい!清雅さん!」

「なんの用?」

「えっと、す、好きです!付き合ってください!!」

「、、、、、、」

「ごめん、同性愛に理解はあると思うけど私恋愛対象男なの、だからごめん友達なら良いけど」

「!、、、そ、そっか、、、ダメだったか〜、でも友達になってくれるのか、連絡交換しよ」

「うん」

ティロンッ ティロンッ

「ありがとう、じゃあね、また学校で!」

「、、、うん」

ダッダッダッダッダッダッダッダッ

「ハァ、、、、、ハァ、、、、、、」

「失恋、しちゃったな〜、、、グスッ」

「ヴッグスッ、、、ズビッ」

「ヴアァーーーーーーーン!!」


次の日 校門付近

「おっはよう〜」

「どうだった!!どうだった!?」

「失恋しちゃった」

「えぇ〜!なんで〜!!」

「男性が好きなんだって、でも、友達にはなれた」

「ん〜まぁ秋子が元気ならいっか」

(、、、まだ吹っ切れてないけど、これからは友達として仲良くしていこう)

─────────────────────


『長女だって』

11月13日 大学内

「先生、手伝います」

「あらありがとう、ごめんなさいね」

「いえいえ、これくらい余裕ですよ」

「ふふ、春香さんは本当に頼りになりますね」

「いやいやそんなことないですよただ自分が好きでやってるだけで、、、」

「それでも十分よ、うちの息子なんで大学なんてロクに行かないし、家の手伝いもしないし、、、春香さんが娘なら良かったのに」

「えぇそんなにですか?」

「そうよ、こんなにいい子、欲しいに決まってるわよ」

「っと着いたわ、ありがとね」

「はい、それでは」

「あのお礼とはいってはなんだけどチョコあげるわね」

「え?ありがとうございます」

「それでは〜」

─────

(チョコもらっちゃった、嬉しいな)

(あ、でもこれメロン味だ、苦手、、、冬美にあげよっかな)

「よう、優等生さんよぉ」

「!」

「あら、なんの用かしら目黒さん」

「今日も誰かに協力してたよな」

「ええ、それが?」

「普通に見ててむっかつくんだけど」

「理由は?」

「だからむかつくんだって」

「何でですか?」

「八方美人なところだよ、周りにいい子ちゃんぶってさ、成績でも上げたいなの?」

「別にそんなつもりでやってないわよ」

「嘘じゃんw」

「嘘じゃないから、それと、私はこういう性格だから、あなたにどうこう言われても気にしないから」

「ウッザ」

「勝手に思ってればいいじゃない、では私はこれで」

(にしても、自分がやりたいことに文句言われるとは、なんで人間ってそんなんなのかな?なんか高校でも言われてたな『誰にでもいい顔するね』とか『そんなのやっても意味ない』とか、あれでもあの時は気にしてなかったのになんで今気にしてるの?)


午後8時33分 家 リビング

「あ"ぁったくよぉぉぉ、、、、、、」←ビール5杯目

「別に成績上げたいがためにやってねぇっての!!」

「八方美人なんざ知らねぇ〜〜〜〜〜〜!!」

「おっちゃん生おかわり!!」

「おっちゃんじゃないんだけど、もうやめな、はい水、明日もあるんだから」

「でェ丈夫だ、昼からだし二日酔いになっても平気だぁ!!もう、いっ、ぱい!!」

「酒くっさ」

「ふぅ〜ちゃぁんよ〜?」

「何?」

「可愛いでちゅね〜♡」

「近付くな酔っ払い」

「こんなの見ると酒飲みたいと思わない」

「ほんとそれ」

「あ〜ちゃぁんも可愛いね〜可愛い子には旅をさせよ!てことで、、、酒飲もうや!!」

「出たよ、酔っ払うと酒を飲ませようとするのやめて」

「しかもことわざの意味違うし」

「相当酔ってんね、どうしようこの人」

「寝るの待つか」

「グスッグスッウア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ーーーー!!」

「うわ、今度は泣き出したよ」

「どうしよう、本当に、、、」

「わらしはじしゅてきやっれんのにあいつもんくいいやがっれ〜!!」

「なんでもんくいいの〜!!」

「べつにきにしはしないけろさ、いままでのことがしゃなじぇかばつはちゅしゃってるのなんでぇ〜!!」

「ウウッウウッ」

「「、、、、、、」」

「今までのことが全部出てきちゃったのかな?」(多分そう言ってた気がする)

「姉だから我慢してたんだろうね、でも今日大学の人に言われたことで溜まってたものを酒に任せて言いたかったのかな?」

「だろうね、我慢するもんね、春香」

「春香」「さくらちゃん」

「「いつもありがとう」」

「グーーーーー」

「「って、寝てるーーー!!」」

「「、、、、、、」」

((まぁ、いっかおやすみ))


次の日 午前4時49分 リビング

「んん、、、」

「いつの間にか寝てt」

ズキーーーーーンッ

「ヴッ」

「いったぁ〜、、、」

「、、、、、、」

(まぁ、言いたいこと吐けたし、良かったかな)

(それはそうと)

「トイレ〜〜〜〜〜〜!!」

─────────────────────


『受験の苦悩』

1月16日 午後1時20分 3─4 教室内

「はぁ」

(次の授業、面接練習か、かったる、、、保健室でサボろ)

ガタッ

スタスタッ

「それでさ〜」

「マジヤバなんだけど〜w」

「ねぇ、邪魔なんだけど、扉の前で喋んなよ」

「っ!はいはい退けばいいんでしょ」

「お礼は?」

「黙れイキリ陽キャが」

「「〜〜〜〜〜っ!!」」

「なんなのアイツ」

「あいっかわらずウザすぎ」

「ちょっと成績いいからって調子にのりすぎ」

「でも普通に邪魔だぞ君ら」

「げ、先生」

「みんな使うからね、次から気をつけろよ」

「「はーい」」

──────

コンコンッ

「失礼しまーす先生体調悪いんで休みまーす」

「またか四宮、まーいいよ勝手に使え」

「はーい」

「でも先生暇だから話し相手になってよ」

「えぇ、、、まぁいいか」

「いいですよ、何話します?」

「まぁ君3年生だし受験の話しようか」

「え、やですよ」

「どうせ面接練習サボってんだからそれと関係した話するんだよ、それと一応全学年の授業内容把握してんだよ」

「はぁ、でなんです?ワタシから何聞くんすか」

「四宮は確か美術高行くんだよな」

「はいそうですけど」

「ちゃんと絵描いてる?」

「え、えっと、、、」

「描いてないんだな、毎日じゃなくてもいいから描けって前言ったよな」

「い、今スランプになってるだけだし」

「その言い訳何回目だ、話す度言ってないか」

「はぁ、そんなんじゃ受からんぞ、面接練習もしてないし」

「で、でもワタシ上手いんだから!面接練習もしなくてもできるし!」

「あのなぁ四宮、そうやって思い込みしているやつ程大事な場面で落ちるんだ」

「、、、、、、」

「、、、俺の友達がさ、お前と同じ高校選んだんだ、だけどそいつは落ちた」

「それは何故だ?」

「下手だったから?」

「違う」

「何も描かなかった」

「違う」

「分かった、途中で倒れた」

「違う」

「え、じゃあ何」

「答えは」

「魅力がなかった」

「、、、?」

「そいつの絵は確かに上手かったけど誰かを引きつけるほどの描き方ではなかった、だから受からなかった」

「だから何が言いたいかというと上手いだけじゃそこで終わりだ」

「!!!!!!」

「じゃあつまりなんですか、ワタシが今のままだと落ちるってことですか」

「まぁ、そうなるな、それと言っちゃ悪いがお前の絵も人を惹きつける程ではなかった」

「〜〜〜〜〜っ!!」

「だから」

「、、、けんな」

「は?」

「ふざけんな!!そいつと一緒にすんな!!ワタシはそいつと違って絶対合格するもん!!」

「おい四宮」

「もう気分悪い!!帰る!!」

「おい待て」

ガラガラカラッ バンッ

「はぁ、年頃の学生の相手は疲れるな、、、」

「まぁ、実際自分で受けてみた方が身をもって知れるんじゃないか?四宮」


放課後

午後3時59分 帰路

(最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪!!マッジ最悪!!ありえない!!ワタシの絵の、何が悪いのよ!!)

バンッ

「あ、おかえりー!」

「、、、、、、」

「え、無視しないでよ〜」

「うるさい!!」

「えぇ?え?え?どうしたの?」

「黙ってくれる?」

「お姉ちゃんに話して?」

「だから黙れって」

「相談くらいのれるよ?」

「だから、、、」

「ストップ」

「「!」」

「スイカちゃん、帰ってきたの?おかえり」

「ただいま」

スタスタスタスタ

「あ!ちょっと」

「追いかけない」

「!」

「、、、なんで?」

「落ち着くまで待って」

「今は1人の時間が必要なの」

「え、でも、、、」

「全員が全員、秋子みたいに相談するような人じゃない、聞いてあげたいと思うのはいいけど、人の神経逆撫でる行為はやめなさい」

「、、、はい」

「春ねぇ、今日遅いから夕飯作るよ、秋子も手伝って」

「出前でよくない?」

「あのさ、、、」

「まぁいいや、さてと何作ろっかな」

パカッ

「あ」

「どうした?」

「作り置きあった」

「そういやさくらちゃん朝言ってたような」

「あれそうだっけ?まいいや、夕飯はこれね」

「分かった」


冬美の部屋

「はあぁ〜〜〜〜〜、、、、、、」

(ワタシの何が悪いわけ?ワタシは他の奴らとは違うんだから、練習しなくてもいいのよ、絵だってそんなに描かなくても上手いわけなんだから、やらなくてワタシは合格するのよ)

(だってワタシは、凄いんだから)



「冬美、練習は?」

「やらない」


「冬美、絵描いてるの?」

「か、描いてる」←描いてない

こんな日々が続き



1月26日 受験当日

「冬美、あなた本当に大丈夫なの?」

「うるさいなぁ、やれるたっらやれるから!!」

「はぁ、じゃあ頑張んなさい」

「はいはい」


試験会場内

面接

「失礼します」

「試験番号50037226、○○中学校、3年4組15番、四宮冬美です」

「おすわりください」

「えー、それでは面接を始めます」

「まず最初に貴方がこの学校に入学したい理由を教えて下さい」

「はい、ワタシはこの学校で絵を学びたいからです。理由としては将来画家になりたいと思っており、この学校では使う画材が豊富で自分にあったやり方を探したいと思い、この学校を志望しました」

「はいありがとうございます」

「それでは次の質問です」

「貴方の自己PRをお願いします」

「はい、ワタシはとても絵上手く、ワタシが絵を描けばみんなワタシを褒めてくれます。そしてワタシの長所は意志が強いところです。短所はありません」

「そ、そうですか」

「それでは次の質問です」


実技試験

「えー皆様いますね、これより、実技試験を始めます」

「お題は今の自分、制限時間は3時間」

「それでは、始め」

(今の自分、今の自分か、、、それこそ受かるって分かってるから自信に満ちた感じでしょ!)

(他の奴らは、、、描いてる奴らはいるけどだいたいの奴ら悩んでるw、こんなの簡単なお題なのに)

3時間後

「終わりです」

「それでは描いた絵回収します」

「なんとか終わったー」「むっずすぎだろ」「どんなん描いたの」「見せないよ」ザワザワ

「静かに」

「これにて試験を終了します、皆様お疲れ様でした」

「「「「「「お疲れ様でした」」」」」」

(帰るか)


駐車場

「あ、おつかれ〜、はいココア」

「ん」

「どうだった」

「余裕でしょ」

「あらそう、帰ろっか」

「うん」


車内

「絵は何を描いたの?」

「今の自分、もう完全に受かってるって分かりっ切ってる顔を描いてきたわ」

「へ、へぇ」

「もうこれでワタシは完全に合格よ!!なんたって将来画家なるんだもん♪」

「あぁ、、、、、、」(ダメだわこの子完全に自分が受かってるって思ってる)


数日後

リビング

「ただいま」

「おかえり、合格発表の封筒届いてるよ」

「!」

「ま、まぁ合格に決まってるけど!むしろワタシがいないとダメって言われちゃったり〜?」

「さぁ、ね」

ガサッ

『       四宮冬美様

この度は試験を受けて下さり誠にありがとうございます。試験の結果ですが

         不合格

      とさせて頂きます      』

「、、、え?」

「ねぇこれ冗談だよね?ドッキリだよね?」

「いいえ、冗談じゃないわ」

「!!」

「なんでよ!!ワタシはちゃんとやった!!面接だって実技だって!!なのになんでよ!!どうして不合格なの!!」

「ロクに練習しなかったからでしょ」

「!」

「面接もそうだけど、貴方ココ最近絵なんて描いてないじゃない」

「そ、それは」

「どうせ自分は描かなくても上手いなんて思ってたからでしょ、1部貴方みたいな人いるかもしれないけどほとんどの子は毎日描いてるの」

「貴方がいくら上手くてもあぐらをかいてるといつかは追いつかれておいてかれんの」

「う、うるさいうるさいうるさい!!」

「なんで春香までそんなこと言うの、姉ならワタシのこと慰めてよ!!」

「今まで散々目を瞑ってきたけど今回ばかりは庇えない、自業自得よ、だからあれほど練習しないのって言ってたでしょ」

「っ!!!」

「じゃあ無理にでもやらせれば良かったじゃん!!」

「何度も言ってるっての!!でも貴方はそうしなかったじゃない!!」

「、、、、、、っ!」

「もういいよ!!ワタシが悪かったんでしょ!!これでいい!?」

「、、、はぁ、お姉ちゃん疲れた、もう部屋行って」

「言われなくても行くよ!!」


数時間後

「、、、で?」

「冬美と喧嘩して、一人反省会やってたから、夕飯出来てないの?」

「うん、ごめんね」

「いいよ別に、アタシが作るから」

「さくらちゃん元気出して」

「秋子〜」

「秋子、とりあえずそのめんどいのお世話しといて」

「ラジャ」

「さくらちゃんはどうして落ち込んでるの?」

「冬美に酷いこと言った」

「大事な妹なのに、、、」

「そっかそっか自分が悪いと思っちゃったんだね」

「うん、、、」

「何言っちゃったの?」

「ロクに練習と絵描いてないでしょとか、自業自得とか言っちゃって、、、」

「??????」

「さくらちゃん?」

「それは流石に冬美が悪いよ?」

「でも、言い過ぎたかなーって、、、」

「あーもう!お姉ちゃんあたし達に甘すぎ!!」

「もっと厳しく言ってもいいんだよ!?」

「え、でも、、、」

「でもじゃない!!」

「言いたいことはハッキリ言って!!また前みたいに爆発するよ!!」

「う、、、はい、、、」

「よし」

「夕飯出来た、食べたい時でいいよね、今の二人がドンパチすんの見たくない」

「最後本音でしょ」

「あら出てた?」

「ったく、、、それじゃ」

「「「いただきます」」」


1時間半後

テッ テッ テッ テッ

「!」

「、、、、、、」

「冬美!お腹空いた?ご飯食べる?」

「あ、うん、、、」

数十分後

「ご馳走様」

「、、、、、、ねぇ」

「何?」

「ワタシ、の、悪い所、全部言って」

「ちゃんと直すから」

「あと、次の美術高校受かるために絵も面接練習もちゃんとやるから、、、」

「、、、その、、、ごめんなさい」

「!!」

「どうしたの?なんかあったの?」

「いや別に、自分でいろいろ考えただけ、あと冷静に考えてみたら自分が悪いことしてるなーって」

「そっか」

「私こそ怒りすぎてごめん」

「今度の受験、一緒に頑張ろ」

「うん!」

「「、、、、、、、、、」」

「これでいいんかな?」

「いいんじゃない?またなんかあったらアタシらが止めればいいし」

「それもそうだね」


「冬美、練習するわよ」

「冬美その癖やめなさい」

「冬美逃げない!」


「わ〜、めっちゃ厳しくなってる」

「まぁいいことではあるんだけどね」

「貴方達〜?」

「「!!」」

「さっさと宿題やりなさい!!夏希明日まででしょ!!秋子留年したら許さないからね?」

「は、はい」

「今やります!!」

(めっちゃうるさくなったけどこれは悪く、ないな)


受験合格発表当日

「「「「、、、、、、」」」」

「、、、えいっ」ガサッ

「、、、」

「あ」

「合格、、、」

「「「やったーーーー!!」」」

「お祝いしよ!」

「今日はパーティだ!」

「何食べる?寿司?ピザ?特盛パフェ?」

「本人より盛り上がってる、、、」

「でもそうだな、よし!!全部食べよう!!」

「おぉ!いいぞいいぞ、全部食べよ!」

「でもどこで食べるの?」

「じゃあ私が作ろっかな〜」

「さくらちゃん出来るの!?」

「料理上手舐めんな!なんでも作ったるよ!!」

─────────────────────


『入学式』

午前8時45分家の前

「あぁ〜、、、今日は入学式」

「緊張する、、、」

「頑張ってね」

「うん、、、」

「そういや今日お父さん達来るんだよね」

「そうね、もうすぐで着くはず」

キキッ

「あ、来た」

ガチャ バタンッ

「みんな〜パパだよ〜」

「みんな、久しぶり」

「2人とも、おかえり」

「ただいま」「ただいまぁ〜♡」

「じゃあ、早く行こ」

「うん」


体育館

「えー、新入生の皆様御入学おめでとうございます」

「というより入学してくれてあ"りがど〜う"!!」

「「「「「「!!!!!!!!!???????」」」」」」

「この学校に!入学してくれて!本当にありがとう〜!!お"ぉお"ぉお"ぉお"ぉぉぉぉん!!!!!!!!!!!!!」

「な、なんというか、ある意味個性的ね、、、」

「そうだね、、、」


校門前

「雪ちゃん写真撮ろ!!」

「え、やだよ恥ずかしい」

「いいじゃん、ね!撮ろう!」

「パパも娘達の写真撮りたいなぁ」

「お父さん分かったからやめてキモイ」

「流石にそれは」

「ない、、、」

「えぇ〜酷いなぁ〜」

「目立つからさっさと撮る!!」

「はい」

「撮るよ〜」

カシャッ

「いいんじゃない?」

「じゃあ次お母さんも!」

「いいわよ、貴方、カメラ」

「はいよ」

「はぁ〜い♡、撮りまーす、はい、チーズ♡」

カシャッ

「どうどう?」

「いいじゃんいいじゃん!」

(これからの学校生活楽しみ、、、)

四姉妹の日常まだまだ続くのでした。

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四季姉妹 @20pp06mr04iy70

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