安楽死

赤字の王室。エリーゼはどうにか黒字化出来ないかと日々頭を悩ませていた。ある時エリーゼは

「安楽死を自由化すればこの問題を解決できるかもしれない!」と閃いた。

このヤンバルバ王国では異例の高齢化に悩まされていた。働き手の数は年々減っていき、年金暮らしの高齢者が増えていっていたのだ。それに伴い働き手から徴収する税金は年々上げていくしかなく、働き手からは苦情が増えていた。そして、年金を受け取る側の高齢者も若者に迷惑をかけてまで長生きしたくないと考える者も出てきていた。そこで安楽死である。若者に迷惑をかけたくないと考える高齢者が積極的に安楽死を行い、死んでいく。そうすると年金や介護などの費用が掛からなくなる。そうすると働き手に対しての税金も減る。

「これは一石二鳥ではないか!安楽死さえ始めればこの国の運営は黒字化するに決まってる!」

エリーゼは早速安楽死法案を合法化するために動いたのであった。

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