英雄たちのミトロジーア 紡がれる伝説

秋晴ライヲウ

はじまり

 神を信じるかは、その人の信仰心や生きる姿勢によって変わるだろう

 この世界にも神は居たらしい、だが、それも遥か昔の話だ

 神が去った世界で人々を導いた英雄が大きな国を造った昔話しは、今でも子供達が聞き望む英雄譚のひとつだ

 そして、どんなモノにも終わりはくるものだ

 数百年前までこの地には王国が栄えていたらしいが滅亡した、理由は兄弟喧嘩って事だ実にバカらしい、二人の喧嘩が一つの国を滅ぼしたとか、おとぎ話の様にも聞こえる、実際は本当におとぎ話なのかもしれない…

 王国が滅亡した後、初めに創られたのは一つの教会だった、誰が建てたのかもわからないその教会で人々は祈りを捧げ続け、いつしか国を築いていた、信仰と調和を掲げるアルバリア教国、それがこの国の名前だ


 少し前にセルバンティス前教皇が急死しオリアス新教皇が即位したが、それを期に枢機卿団で強い権力を持っていたグローテス枢機卿がアルバリア聖教会を掌握する事になる、その強行的手法や概念から国内の情勢は日に日に悪化していた…

 そして、この物語はここからはじまる、さぁ話そうか伝説を紡ぐ英雄の軌跡を…

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