第9話 異世界融合 〜飢餓と新たなる伝説〜

 タイムマシンで平成に行くことに成功し、平凡な日常を送っていた主人公マサは、突如として異世界へと飛ばされます。彼は目を覚ますと、美しいがんだ村という異世界に迷い込んでいました。しかし、なぜ彼が異世界にいるのか、どんな使命を与えられたのか、マサにはまったく分かりませんでした。


 がんだ村には、様々な異世界から召喚された人々が暮らしていました。彼らは自分の世界から連れてこられた身元不明の者たちで、どうやって現れたのかも分かりません。彼らが集まった理由は不明ですが、彼らには共通した目的がありました。


 村に現れた者たちは、異世界とがんだ村を融合させることを目指していました。そのためには、がんだ村中に点在する神秘的なガマと呼ばれる存在を解析し、その力を使う必要があります。マサと仲間たちは、異世界から集まった人々や村の住民と協力しながら、ガマの秘密に迫っていきます。


 途中、マサたちは異世界からやってきた映画監督の斎藤龍興と遭遇します。彼は偶然にも異世界に迷い込んでしまい、マサたちの冒険に巻き込まれていきます。斎藤龍興は彼の映画の知識や創造力を活かし、マサたちの戦いをサポートしてくれることになります。


 また、マサたちは異世界の伝説的な剣豪・霧隠才蔵や、戦国時代の武将・宇喜多秀家など、歴史上の人物たちとも出会います。彼らは各々の武術や知識を駆使し、マサたちの戦いを支えてくれます。


 物語は、マサと仲間たちががんだ村や異世界の謎を解き明かしながら、融合の力を手に入れる過程を描いていきます。彼らは様々な困難に立ち向かいながら、飢餓や異世界の闇の存在と戦い、新たなる伝説を創り出していくでしょう。


「ユウマが亡くなった」

 がんだ村に一軒しかない定食屋『つばめ』で親子丼を食べながら才蔵が教えてくれた。

「病気でか?」

 マサは悲しみに暮れた。

「もともと体が弱かったからな……」

「半蔵はどうした?」

「あれ以来見てない」

 と、才蔵は蕎麦焼酎を飲んだ。

 飲み会には龍興や秀家も参加していた。

 店を出ると満月がぽっかり浮かんでいた。

 駐車場に移動する。

 才蔵はブラックなボディーカラーのタイムマシン、龍興がグリーン、秀家がレッドにそれぞれ乗っていた。

 マサのはブルーだったが最近調子が悪いので『スモールギア』って整備工場で見てもらっていた。

 才蔵はぐでんぐでんになっており、マサが代わりに操縦することになった。タイムマシンは一見するとスポーツカーだ。


 翌日、マサは郷土館に行きがんだ村の歴史を勉強した。福岡県:直方市感田村。遠賀おんが川中流域、同川支流尺岳しやくだけ川の中流・下流域に位置する。西は知古ちこ村・下新入しもしんにゆう村、北は木屋瀬こやのせ村(現北九州市八幡西区)、南東は頓野とんの村。中世の感田庄の遺称地。小早川時代の指出前之帳では田八一町三反余(分米七九五石余)・畠七六町三反余(分大豆四四三石余)。文禄三郡内知行方目録には「がんだ村」高一千二四二石余がみえ、小早川隆景に与えられている。福岡藩成立後は同藩領となるが、元和九年(一六二三)から延宝五年(一六七七)までは東蓮寺藩(直方藩)領であった。ただし貞享元年(一六八四)書上の黒田長寛拝領東蓮寺藩郷村高辻目録(阿部文書)にはみえないことから、寛文三年(一六六三)の長寛襲封時には東蓮寺藩領から外されていたと考えられる。

 

 ガマとは沖縄や九州エリアの洞窟のことだった。

 マサ、龍興、才蔵、秀家の4人はガマの奥にやって来た。

 顔が赤井英和に似た獣が現れた。

 身長2尺から3尺(40から60センチメートル)、頭の上に目があり、風のように走る。 

 マサは中学時代、『妖怪学クラブ』に所属していたが、そのときばつって中国の妖怪を学んだことを思い出した。

 これが現れると大旱魃になるが、厠に投げ込むと死んでしまうという。


『三才図会』に記述のある「神魃」は、魑魅に類する人面獣身の獣で、手と足が一つずつしかなく、剛山という山に多くおり、これのいるところには雨が降らないという。

 

 その場を才蔵たちに任せ、マサはブラックマシンでホームセンターに行き、獣捕獲器を買った。

 ガマに戻った。才蔵が「魃なら逃げてしまった」と教えてくれた。

 獣捕獲器を仕掛け、宿に戻った。夕食は鮎の塩焼きや山菜の天ぷらだ。

 翌朝、ガマに向かったが収穫はなかった。

 マサは愕然した。

 再びホームセンターに行き、匂いの強いキャットフード『マタタビーン』を買った。ミックスビーンズみたいな形状をしている。『マタタビーン』の効果もあったのか、翌朝に魃を捕獲した。



 

 

 

 

 

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