1 ー変化ー
ガシャンッ!
「、、、、、、」
大きい音を立てて自分に降りかかる水
私の名前は桐谷ノア、見てわかる通りにいじめられている
「、、、、タオル、」
トイレへと向かい、個室に入って自分の髪を拭き、ジャージへと着替える
この流れなど、数か月前からの日常だ
「、、、、はァ、教室行かなきゃ」
自分の身だしなみが整ったところで教室へ
周囲の生徒は制服、私だけジャージのため悪目立ちなどもちろんする
まぁこれもいつも通りなんだけどもね
教室の扉を開ける
二回目はさすがに無い様だ
「おはよう桐谷さん、今日もジャージなのね」
と、ピンク髪ツインテールの女子が声をかけてくるが、無視をして自分の机へ行く
荷物整理、先生への出席報告をして再度教室を出る
一応は学年10位以内に入っているため、先生へ出席報告をしていればどこへいても出席していることになっている
というかしてくれている、この状況をどうにもできない教師たちからの恩情だ
先ほど声をかけてきたピンク色の髪のツインテールにした女子が私をいじめてくる主犯で、桜崎ユリアという父親が警視庁の中心核にいる、、まぁいわゆるぶりっ子でお嬢様というなんとも逆らいにくい存在だ。
まぁもう慣れたんだが
「、、、、ッ!桐谷、!」
「、、、、夜月、何」
こいつは私の幼馴染の夜月ノア
いつもいらない世話を焼いてくるしつこい奴だ
「今日も、出ないの、?」
「出るわけないじゃん、出て何になるのこんな意味のないところの授業」
「ッ、、、でも、、」
「うるせぇな、黙れよ。もう行くから」
、、、心配してくれているのはわかっているのだが、こうして突き放してしまう
自分の巻き添えでいじめの対象にならないように突き放している、とは絶対に本人には言わないんだけどね
絶対変なこと言うから
なんてことを思いつついつもゲームをしている場所である屋上へ向かおうとすると今日は点検がどうこうという話で立ち入り禁止となっていた
「、、、あ、どうせここ居たってなにも意味ないんだから、外出ちゃおう」
そうやって私は、初めて校外に出る
、、、、人生の変わる出会いがあるとは一切知らないで
【ここで、5分間の休憩をはさみます。しばしお待ちください】
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