ダトリー男爵の手によって虐待を受けていたライザでしたが、男爵が公爵家に媚びを売るために、前公爵の娘だと偽って女主人・ローズに引き渡しました。
ライザは怯える一方ですが、ローズは彼女のために立派な部屋やドレスを用意し、家庭教師まで付けて教育までさせてくれます。
段々しにライザはローズに心を開いていき、彼女のために恩返ししたいと思うようになります。
ライザのこれまで受けてきた扱いを思うと、ライザがローズにそこまで心を許す様は健気で心温まります。
一方のローズも、元は王太子と婚約していましたが、当の王太子が不慮の事故亡くなり、九十歳のアルカナ公爵の元に嫁いだ人でした。
何故、彼女がそのような結婚をして、何故、ライザを引き取った上にかいがいしく世話を焼くのか?
物語が進むにつれて、その謎は明らかになっていきます。
これは、血の繋がらない親子がそれぞれを想いながら、幸せになる物語です。
心温まるお話なので、是非、ご一読ください。