第5話 他の話題は無いですか?

止まらないメッセージ。しかも大半はオトナの関係を求めて来る……


自己紹介で

「一緒にお食事したりお酒を飲んだりしたい」

って書いたのに、ガン無視。

前回の方のように、ストレートに「セック〇フレンド」を求める方は少ないですが、メッセージを読んでいると暗にソレを求めていると丸わかりな文章ばかり。


だいぶメンタル削れてきました。


アラフィフ相手にこれだけ来るんですから。

お若い可愛らしいお嬢さんには、毎日どれくらいの「オトナの欲望丸出しメッセージ」が届いているのやら……


さて。そんな中で。

「お気に入りされてる」に通知が届きました。

「プロフィールなどから、ワタクシに興味を持った方が、ポチッとする」ことで通知が届くとのこと。


ワタクシ、文句を垂れながらも、リストに足跡が残っている方のプロフィールは確認しています。

今回の「お気に入り」してくださったこの方のプロフィールを確認したところ……


「おおっ!ちゃんと日本語が書いてある!」


いや、皆さん日本語なんですよ。

ただ、この方の場合「どういう場合お気に入りボタンを押すのか」「どうしてメッセージを送らないのか」というのがプロフィールに記載されていたんですね。


出会いを求めているにも関わらず、プロフィールも満足に整えていない方が多い中で、これはわかりやすくて良かったですね。


というわけで。

「いいねをありがとう」ボタンをポチッとしたところ。

割とすぐにメッセージが飛んできました。


メッセージの内容も悪くなかったのですが……。

この方も「ポイントが無いのでメッセージアプリのIDをください」タイプの人でした。


でも、これまでの方と違い、

「嫌な思いをしたところ、申し訳ないのですが……」

的な枕言葉がありましたので……。

学習能力皆無のワタクシ、相手に「メールアドレスを教えていただければ、ご招待メールをお送りしますよ」と返信したんです……。


最初のうちは普通のメッセージのやり取りでした。

お仕事(会社名までは教えないですよ)や住まい(詳細な住所は教えないですよ)などお互いの情報を交換し……写メを交換。


ここら辺から少し雲行きが怪しくなってきます。


「あんまりカッコよくないでしょ。こんなオレとはエッチ出来ないでしょ」


本人が言うほどカッコよくないわけでは無かったですし、若干のサービス精神もありまして。


「出来ますよ」


これで地雷を踏み抜きました。


ここから、ちょっとお伝えするのも憚られるような、ナマナマしいエロトークがスタートし。


3日間それが続きました……。

ええ。結構な頻度で。


なんとか話題を切り替えようと努力したんですが、止まらない止まらない。

何を言っても、ぜーんぶ、エロトークに繋げてくる。

いや、既に繋がってすらいないエロトークも開始される。


一種の才能かもしれん。


しかし、この下品すぎるエロトーク。

あまりに下品すぎて欲情しないんですよ。逆に冷めてていくんですね。


コレ、女性には結構あるあるなのではないかと思っています。

男性用と女性用の成人漫画が、やってることは一緒なのに表現が違うのは、この感覚のせいなのではないかな……と。


いや、今はそんなことを考えている場合ではない……。

コイツとのやり取り……イライラする。


というわけで。


「他の話題はないですか?」


と問いかけてみたところ。

プツリとメッセージが止まりました。


ああ……他の話題が無かったんだ……。



話は変わりますが、この方との話題の中で。

「ゴムを使うか否か」の話がありました。

ちなみに第3話のわんこ君も「生希望」でしたね。


アラフィフのワタクシ。

流石に妊娠の可能性は限りなく低いので、ゴムは避妊というより感染予防だと思っています。


今の女性向けの成人漫画やボーイズラブな漫画でも必ずと言っていいほど

「ゴムの使用をほのめかす」

シーンがあります。

「貴女を大切に思っています」をこのシーンで表現出来ているとワタクシ思っていますよ。

男性の皆様、ご参考までに。



さて。

実は第1話からこの第5話までは2週間程度で起こった出来事です。

アラフォーの時でさえ、ここまでの怒涛のお誘いはありませんでした。


意外とアラフィフ、人気かもしれませんが……。


しかし、ワタクシ、この2週間で誰ともお会いしておりません。


メッセージを送ってくださる方々とワタクシの希望があまりにもズレすぎていて、お会いする気持ちになれませんでした。


そこで、ハタと気づいて。

利用目的から「セッ〇スフレンド」を削除したところ……。

毎日、来ていたメッセージがピタリと止みました。

皆様、欲望に正直ですね。


あとですね。

サイトのセレクトにも問題がありました。

巷で評判の「ヤリモク御用達」サイトだったんですね。


アラフォーの時はワタクシもその希望がありましたので、問題無かった(?)んですが、今の希望とは当然ズレがあった訳です。


今現在も別のサイトで出会いを求める活動は続けておりますが、だいぶ落ち着いた状態でお相手を探したり、メッセージの交換が出来ています。


上手くいきましたら

「孤独死回避出来ました!」

とご報告に参りますね。


それでは、さようなら。

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アラフィフだって出会いたい! せんのあき @nathumai

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