第2話 ファーストコンタクト
再開時のワタクシの自己PRは……
・サイト内のゲームにハマってます。
・働いてるので、平日の昼間にお会いするのは無理。
・メッセージアプリのID交換は無理。
・対象年齢は30歳代から50歳代まで。
探しているお友達(利用目的)は……
・メール友達
・遊び相手
・恋人探し
・セッ〇スフレンド
でした。
なかなか、
言い訳をさせていただくと……
本当のところは「恋人探し」がメインでした。
「そういう関係になったら、そういうコトもするでしょう」
ってなことで、最後のソレを目的の中に入れてしまったんですよね。
ええ。結構大きめのカンチガイでした。
しかし、これのおかげで「良い社会経験」が積めましたので、まぁ、良しとしておきましょうね。
ログインしてそれほど時間も経たず、メッセージが飛んできました。
お相手は20歳代。
ワタクシの子供と言っても、全くおかしくない年齢です。
「よろしくお願いします」
ワタクシは女性ですので、このサイト内でメッセージを送るのは無料で出来るんですが、男性は有料のはずです。
にも関わらず。
この一言だけでした。
「なにをよろしくなのだろうか?」
ワタクシのプロフィールをきちんと確認していただければ、自分が対象年齢外であることに気づけたはずですが……。
久しぶりのメッセージですので、丁寧にお断りの返信をしました。
「はじめまして
メッセージありがとうございます。
だいぶお若いようですので、私では無い方がいいと思います」
別に「オマエ年齢的に対象外です」とかでも良かったかと思うんですが、オトナとしてこれくらいはしておかないとね。
……と思ったんですが。
これ、どうやらお断りになってなかったようで。
「大丈夫です!」
若干、目が点になりそうな返信が帰ってきました。
「カ〇オ教えて」
ワタクシ、メッセージアプリは「L」から始まるアレしか知りませんし、やっていません。
「カ〇オとは?」
でググり、これもメッセージアプリであることを知ったんですが。
出会い系の男性達は、圧倒的に「カ〇オ」のIDを知りたがりますね。
理由はわかりませんので、もし、ご存知の方がいましたら、ご教示いただけると幸いです。
そして。
メッセージアプリのID交換が出来ないのは、別に「個人情報云々」の話では無く、ワタクシの使用しているスマホが格安スマホのため、年齢認証が出来ずIDでのお友達追加が出来ないという、至って物理的(?)な理由です。
というわけで、もう一度返信。
「申し訳ないのですが、カ〇オはやっていませんし、他のメッセージアプリは年齢認証の関係でIDでの友達追加が出来ません。どうしてもと言うのであればメールアドレスを教えていただければ、ご招待することも出来ますが……」
これは、お断りでは無いですね。
まぁ、送ってこないだろうとは思ったんですが、即座に返信が来ました。
返信内容はメールアドレスだけ。
他は一言も無いんですよ。
逆に潔さを感じましたね。
そういう内容で返信してしまったのもありましたので、「L」から始まるアレで、ご招待メールをお送りすると……。
これにも即反応が来ました。
「サイトからだよ」
大人のやり取りとして。
一番初めはご挨拶からだと思っていたワタクシはこれにも面食らいました。
「○○さんですか?」
サイト内のお名前と若干違いましたので確認です。
「そうだよ」
「写メちょうだい」
「写メ」
とにかく短文で激しく写メを要求してきます。
仕方ないので。
「送るのは嫌です」
よく知らない人に自分の写メを送るのは嫌だという旨の返信をしました。
「みたかた」
この辺りで違和感を感じはじめます。
「見たかった」ってスマホの予測変換で漢字に直りそうなものなのに、直っていない。
多分、この子のスマホの予測変換に「一般的な日本語」が無いのでは??
もう一度プロフィールを確認しようとサイトでその子のプロフィールを確認したところ……
「利用停止」となっていました。
これ、サイト側が「言うことを聞かないやんちゃな利用者」に行う「処分」なんですね。
この子、きっと「ママ活」がしたかったんでしょうね。
金銭のやり取りについてをメッセージなどに、はっきり書いてしまうと、サイトの禁止事項に触れ、通報されると、割とすぐに「利用停止」となるそうです。
どういう嗅覚を持ってワタクシに接触してきたのかはわかりませんが
(ワタクシ、そんなにリッチでは無いですし)
そんな処分をされるような子とのやり取りを続ける義理も無いもので、メッセージアプリはブロックし二度と連絡を取らないようにいたしました。
最後のこの子のメッセージは
「みんなすぐくれる」
でした。
こう言えば、日本人の横並び志向から貰えると思ったのかな?と深読みしてしまいましたが、既読すら付けませんでした。
別にどのような方がどのような目的でサイトを利用するかを、ワタクシごときがアレコレ申し上げることはいたしませんが……
せめて、挨拶くらいはした方が、その目的の成功率は高いと思います。
これがサイト再開後のファーストコンタクト。
なかなか前途多難な感じだと思いませんか?
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