故郷

勝利だギューちゃん

第1話

「久しぶりだな」


何十年かぶりに、この地に降りた。

ここは、父の田舎。

子供の頃は、よく夏休みとかには来ていた。


でも、大人になり父も亡くなり、来ることは無くなった。

でも、仕事も落ち着き久しぶりに訪れたくなった。


俺が子供の頃は、もうど田舎だった。

父の家までは、最寄り駅から車で2時間もかかった。

それも、思い出だが、今は電車が通っている。


それに、ショッピングモールも建ち並んでいる。

変われば変わるものだ。


でも、ところどころに面影ある。

それは、ありがたい。


「あっ、あの駄菓子屋まだあったんだ。後で寄ってみよう」


それを横目に父の実家の前に着いた。

あのころのまんまだ。


玄関のドアを開ける。


「ただいま」

「おう、久しぶりだな。孫よ」

「じいちゃん、ばあちゃんは、変わらないね」

「もう、変わる歳ではないよ」


父と母は、亡くなった。

だが祖父母はまだ、健在だ。


100歳近いが、まだまだ走り回っている。


「じいちゃん、ばあちゃん。トイレ借りていい?」

「ああ。使ってくれ」


トイレにはいる。

まだぼっとんだったりして。


開けて驚く。


「ウォシッレット?」


やはり、進化していた。


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故郷 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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