KAC20247 墓悪魔です② 知っているか、人間ども?墓参りの、いろいろパターン!

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 「色も、いろいろ。回転寿司のような、墓参り」そういうの、あるよ!いくつか、墓参りの種類を紹介。

 「色がいろいろ、夢いっぱい。回転寿司のような、気楽な墓参りってどうよ?」

俺は、墓悪魔。

これからの時代は、墓に、注目される色をつけてやらないとな!

墓参りにも、きてもらえない。

今言ったような、回転寿司のような墓、本当にあるから。

墓の管理も、今や、ドライブスルー感覚?

 死んだ人の魂は、デパートの展示場のようなところに移される場合がある。

「自動搬送式(マンション式)」

 カードを「ピッ」とかざすと、保管されている場所から、お骨が運ばれてくる。

 屋内だから、雨が降っていても雷が落とされても、安心してお参りできそう。

 「ロッカー式」

 1つ1つ仕切られた区画があり、骨壺を収める。

 「棚式」

 個別に仕切られてはいない共用の棚に、骨壺を安置する。

大きな寺院とかで、あるんじゃないか。

 「皆が友だち!皆と一緒の並びが、良いね!」

 そういうことを言う世代は、そういうところに葬ってあげたい。

 次は、これ。

「仏壇式」

 これも、大きな寺院であるかなあ。

 個別に仏壇が並べられ、骨壺を収める。

 都会では、骨もマンション型。

 都会は田舎に比べて、安心して使えそうな土地が少ない。その限られたスペースを、有効に使う方法だ。

気楽な墓参りが、好まれる。

ほら!

「回転寿司のような、色がいろいろ、夢いっぱいの気楽な墓参り」

その通りに、なってきている。

悪くないね!

…いや、わかっているよ。

悪魔が言うなって、突っ込みたいんだろ?

墓参りは、ハードル上がり放しの日本文化。

 「結婚して子どもをもつことがフツーだとは、思わない」

 考え方は、変わっていく…。

 こういう人も、います。

「俺、何とか、海外で仕事を見つけられたよ。海外に、在住しているところだ。妹が、日本の実家にいるよ。俺と同じ、未婚でね。シングルで生活する俺が、墓をどうしたら、良いのか?考える余裕なんて、ないね」

 正解なんて、ない。

あー…。

魔王様って、いつ、墓に入るのかな?

あの上司、むかつ…。

いや、何でもありません。





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