セカイのカンセイ

Tukuyo

第1話

わたし あなたに恋をした

それから どうかしてしまったの


初めて会ったその日の夜に 雷鳴がとどろいた

天使のラッパと龍の咆哮 まるで教会の鐘の響き

浮かれていたのね、わたし

浮かれていたのね、あなた

巡りめぐって会えたヒトだと あらゆるものが教えてくれた



わたし あなたに恋をした

それから どうかしてしまったの


初めて手と手が触れた日に 嵐の海が火を噴いた

天使のラッパと龍の咆哮 まるで教会の鐘の響き

照れていたのね、わたし

照れていたのね、あなた

求め求めて触れたぬくもり 血潮にとけて駆け巡る



わたし あなたに恋をした

それから どうかしてしまったの


あなたが泣いたその声は わたしのタマシイ揺さぶった

天使のラッパと龍の咆哮 まるで裁きの始まる合図

恐れていたのね、わたし

恐れていたのね、あなた

わたしのあなたとあなたのわたし 鏡に映ったわたしたち



自分とは一緒にいられないから

世界にふたりはいらないから

死んでもいいと思ったの

あなたにこころを差し出して

死んでもいいと思ったの

あなたが生きていてくれる

それだけでいいと思ったの

本当よ


言わなくてもわかるでしょう

ことばなんていらないでしょう

「わたし」と「あなた」にならなくちゃ

バージンロードは歩けない

だからさよなら ふたりでひとり

いつかの未来は ひとりとひとり



わたし あなたをアイしてる

そこから 世界が生まれ変わる


あなたが帰ってきた日には 涙のすべてが星になる

天使のラッパと龍の咆哮 まるで天地に響く祝福

愛になったのね、わたし

愛をしったのね、あなた

一つになってまた離れて わたしとあなたで世界を廻す 

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セカイのカンセイ Tukuyo @utautubasa

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