番外編
〜星空の魔女の1日ルーティーン〜
――AM08:00 睡眠中
「すー……すー……」
星空の魔女もといイアは、基本的に何者にも縛られずに生活をしているため、規則正しい生活などは送っていない。
ならば何故私が彼女のルーティーンを実況しているかって? だまらっしゃい。
――AM10:30 起床
「ん、うぅ〜ん……。朝ごはん……」
うなり声と共にあげた声は朝ごはん。どれだけ眠くてもご飯は欠かせないようです。
――AM11:25 朝食(昼食?)
朝だからという理由で料理に手を抜くことはしないようです。机には豪勢な食事が並んでおり、満足げにそれを食べています。
「中々出来がいい。アッシュに送っとこ」
彼女はメール感覚でご飯を愛人のアッシュに送っているようです。
――AM11:50 魔術研究
自作のお菓子を食べながら、机に置かれている紙の魔術について書き込んでいます。
……どうやら今は、精力超増強の魔術を作っているらしいです。一体誰に使い、ナニの場面で使うのでしょうかねぇ……。
――PM02:10 買い出しの準備
「……あ、必要な素材が無い……。買いに行かなくちゃ」
魔術研究中、必要な素材が無いことに気がついたらしいですね。食材などは家庭菜園や狩猟でまかなえますが、魔術研究時に足りない素材が出ることがあるようです。
服を着替え、とんがり帽子をかぶって早速買い出しに出かけるようです。
――PM02:40 買い出し
彼女は人が多くいる場所はあまり好まないので、ちゃちゃっと買うもんだけ買って帰るようです。
必要な素材を買い終えた後、店の外に出ると野蛮そうな男と目が合いました。
「おいおい! すんげェ上玉じゃねぇか! なぁ姉ちゃん、俺と一緒に――ぐわぁあああ!?!?」
「……ん? なんだったんだろ」
どうやらイアを邪な目で見て近付こうとしたことにより、アッシュのつけた淫紋が反応して攻撃したみたいですね。
やはり化け物です、あいつ。
――PM03:25 念話
家に帰って少しゆったりしていると、脳内に誰かの声が響き始めたようです。
《イアよ、聞こえておるか?》
「ん、どうしたの魔王。アッシュがなんかした?」
念話相手は魔王様。魔王のスカウトは断ったが、念話を頻繁にするほど仲がいい関係みたいですね。
《じ、実はだな……。あ、アッシュと、関係を結んだんだが……。イアには伝えておかぬと思って……》
「やっぱり、おめでとう。どこまでイった?」
《そ、それが聞いて驚け……。ち、ちゅーまでいったのだぞっ!!》
「…………。ソッカー。オメデトー」
《ふふ、ふへへ♡》
心の中ではドヤ顔マウントをしているイアですが、純情な友達をあまり穢したくないと思っているので言葉には発しません。
その後、長々と念話が続いた。
――PM05:05
「念話、長いんだよなぁ……。まぁ楽しいからいいけど」
魔王との念話を終わらせた彼女は、どうやら早めに晩飯の準備をするみたいです。今日の夜に予定があるのでしょうか。
――PM07:00 晩飯
「ん、いきなり呼んだけど来てくれたんだ」
「まぁ、いつでも会いに行くって言ったしな」
おや、晩ご飯はどうやら一人ではないみたいですね。アッシュを呼んでいたらしいです。
しかし、アッシュは料理を少し黙り込んでいます。
「あの……イア、この料理……」
「ん、変なものは何も入れてないから安心して」
「いや、変なものは入ってないだろうけど……。全部〝精〟がつく料理だよな……」
「…………ん♡」
どうやらお楽しみがとってあるみたいですね。
――PM:08:14 風呂
「一緒入るのももう3回目か……」
「ん、これからもっと増やそう」
「……でも、今近づかれると困る……」
一緒にお風呂に入っているようですが、アッシュの様子がおかしいです。晩飯の効果がもう発揮されているようです。
イアは不敵に笑って見せていますが、下腹部に手を当てて何かを抑えているみたいです。
――PM09:00 ???
お風呂を出た後、2人は悶々とした気持ちでベッドに座っています。
「あの……イア? まだ時間も早いんだが」
「ん、だから……いっぱいできるね♡ 魔王にできなかった分、私にぶつけていいから♡♡」
プチッと、何かが切れる音がアッシュから聞こえました。
アキレス腱でも切れたのでしょうかねぇ。
――AM02:21 就寝
どうややっと眠ったらしいです。約5時間半シていたらしい。2人とも好きなんですね……。
「すー……すー……」
というわけで、今回は星空の魔女の1日ルーティーンを実況しました。
好評でしたら他のヒロインズたちも番外編として観察させていただきましょう。
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