第2話「こんにちは、沈黙愛好家さん」

翌日の昼休み


なぎさ  こんにちは、沈黙愛好家さん。……それとも、「むっつりちゃん」のほうがいい?


あず  どちらも嫌です


なぎさ  わがままだな


あず  私、人と話すの好きじゃないって前に言わなかった?


なぎさ  うん、だから持ってきた。あやとり、一緒にしよ


あず  はあ?


なぎさ  これなら喋らなくてもできるなって思ったんだけど


あず  いや……でもね……


なぎさ  沈黙が好きとは聞いたけど、一人が好きとは聞いてない


あず  屁理屈ね


なぎさ  屁理屈は好き? 嫌い?


あず  うざ。……どちらでもないわ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る