第25話直人が持っていたグラビア本 露天風呂で直人はメイドに弄ばれる

直人が持っていた(書棚に隠していた)グラビア本は、「ヨーロッパの美少女」というもの。

(一糸まとわぬ画像も、多くある)


茜は、途中まで見て、直人の頭をコツン。

「あのさ、日本人でないのが悔しいような気がする」

直人は、焦った。(返事に困った)

「裸婦像みたいで、衣装とかセットも古代とか中世風があって、歴史学に進みたいし」

(直人自身、ロクな答えになっていないと、自覚している)

(母親にしろ、妹にしろ、この類の本を持っているだけで、叱られたことを思いだす)


茜の追及が、厳しくなった。

「直人君、こういう本を見て・・・何したの?」


直人は、腰を引いた。(それを聞くの?と顏が赤くなった)

懸命に言葉を探した。(でも、言葉が出ない)


茜は、赤い顔の直人が面白い。(更なる追及は避けた)

「直人君と、こういう話ができるのも、うれしい」

「今まで、男の子と、こんな話したことないもの」


直人は、ようやく言葉を返した。

「あまり責めないでよ」

「汗かいた」


茜は、直人の手を握った。

「怒らないよ、直人君のことは好き」

「一緒にいて、安心できるもの」


直人は、茜の手を握り返した。

「僕で良かったら、ゆっくり話を聞くよ」

「隣の部屋らしいから、いつでも」


茜は、微妙な顏になった。

「直人君とカリキュラムが違うと思うの」

「学力も違う、直人君は、すごい進学校のトップクラス」

「私は、そこまでではないの」

「直人君の周りに、さっきの写真の女の子みたいな可愛い子が座ることもあるから」


直人は、茜の背中を撫でた。

「大丈夫、まずはここで生きようよ」

「少なくとも、痛い思いはしない」

「いろんな出会いは、仕方ない」

「でも、僕は茜ちゃんを大事にする」

「こんな離れた場所で、幼なじみだもの」


茜は、直人の太ももを撫でた。

(直人はビクッとした、腰を引いた)

(不覚にも反応しそうになった)

「直人君、もう少し私の身体に肉がついたら」

「今、見せたくないの」

「でも・・・あのね・・・」


直人は、茜の髪の毛を撫でた。

(今度は、茜の身体が震えた)

「まずは、たんぱく質かな、たくさん食べて」

「このホテル、運動設備もあるのかな」

「僕も、病院から来たばかり、リハビリをするよ」


茜は、直人の胸に、もう一度顏を埋め、立ちあがった。

「もう、10時、寝る時間なの」

「本当は、一緒に寝たいなあと」

(茜は、悪戯っぽい顏になった)


直人は、笑顔で答えた。

「いいよ、受け止める」

「茜ちゃんの気持ちに任せる」


茜は、迎えに来た専属メイド伊藤圭子と一緒に、直人の部屋から出て行った。


直人がホッとしていると、杉本瞳が入って来た。

「直人様、お見事です」

直人は、今までの話も監視カメラで見られていたと思う。

(でも、悪いことは言っていないので、気にしない)


杉本瞳は、続けた。

「今から、お風呂に入っていただきます」

「それから、就寝に」


直人は、素直に応じた。

そのまま脱いで、ベランダの露天風呂に入った。

杉本瞳と南陽子が、当然のように入って来た。(混浴になった)


でも、全く気にならなかった。

それよりも、満天の星に目を奪われた。

「空って、星って、こんなに・・・」

「芸術だよ、これ・・・東京では無理」


南陽子がペタンと直人に身体をつけた。

「星座学講義を毎晩いたしますよ」


直人は、答えられなかった。

(身体の中心部に違和感)

杉本瞳に、弄ばれていた。

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