第2話直人は、目を覚まして、本当に驚いた。
直人は、目を覚まして、本当に驚いた。
まず、手足が動かない。
しばらくして、頭にも、手足にも、包帯が巻かれていることに気が付いた。
耳に計器類の機械音も、聞こえて来た。
どうやら、生きていることと、どこかの病院にいることを理解した。
「おめざめですか?直人さん」
若く、上品な女性の声が聞こえた。
看護師の服を着ていた。
かなりな美人で、恥ずかしい。
しかし、直人は、状況がわからない。
幸い、話はできた。
「あの・・・ここは・・・病院・・・ですよね」
若い美人看護師は美しい声。
「はい、さようでございます」
「聖アフロディーテ病院になります」
「私は、直人さま専属の看護師沢田杏里と申します」
直人は、沢田看護師に、また聞いた。
「新宿で階段を転がって・・・あの・・・」
沢田看護師の声が震えた。
「はい、恐ろしいことでしたようで」
「ただ、その場に居合わせた奇特な方が手配をしていただきまして、当院に」
「それから、今は面会謝絶です」
「尚、ご家族の方には連絡がついておりますので、ご安心を」
直人は、そこまで聞き、少し安心した。
何より、「家族に連絡説明済み」が、大きかった。
それと、何もしようにも、この包帯だらけの状態では、何もできない。
安心したら、また眠くなった。
点滴には、痛み止めと眠気を催す効果があるようだ。
直人は、また深い眠りに落ちている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます