補足案件:自費出版はお薦めしません。
皆様、おはよう御座います。
まずはお詫びを致します。
補足案件1を書き終えたあと、思い出したことがありまして、補足に補足を付けると云う駄文になっております。早くに読んでくださった方などは、その存在を知らないままかも知れません、大変申し訳ありません。
「ノリで書いているので、そう云うこともあるさ」
と大きな心で読んで頂ければ幸いです、宜しく御願いします。
さて、まちかりがなかなか二次選考を突破出来ず悶々と過ごしていたある日、近所の書店にベタベタと貼り紙がしてあるのを見つけました。
「あなたも本を出版してみませんか?」
と書いてあるではありませんか。
読んでみますが詳細は書いておらず、近くのビジネスホテルの一室を借りて説明会を行うとのこと。興味を引かれたまちかりは、張り紙のアドレスにメールを送ったのです。
説明会当日、印刷した原稿を持ってまちかりはビジネスホテルの貸し会議室に座っていました。参加者は十五名ほどで、当時まちかりはその中で一番若い方でした。
時間が来て、出版社の人が入って来て話が始まりました。その内容が自費出版しませんか、と云う内容だったのです。
お解りだと思いますが、自費出版とは自分でお金を出して、出版社に自分の本を出版してもらうことです。
当然出版社の人達は良い事ばかり強調します。一応仕事をしていたまちかりは、顔をしかめて聞いていました。
もちろん心の中は「そんなに上手くいくものか?」と云う疑念で一杯だったからです。
ただでさえモノの売れない時代に、「作れば売れる(かもしれない)」などと言われても信じられるわけがありません。
そんなことを考えながら面談を受けます。
「書店の良い場所を押さえられます」
「試し刷り程度の少ない部数から出版出来ます」
等々薦められて、プリントした原稿を渡しました。担当者が付き、出版に向けて一緒に作業を進めてくれるというのです。
まちかり、講評だけ頂いて出版はお断りしました。
理由の一つはお金です。一番ミニマムな単位でも三百万円は掛かると云うことでした。
まちかり、考えました。
「夢を買えって事だな」
そりゃ書籍化すると云う、夢は叶います。その代償が三百万円……
宝くじでも買った方がマシです。
昔読んだハードボイルド小説にありました、
「ビルの屋上で銃を突き付けられて、『ここで撃ち殺されるか、ここから飛び降りるか、好きな方を選べ』と言われたら、俺は躊躇わずに飛び降りるね。撃たれたら確実に死ぬが、飛び降りれば、望みは薄いがどうなるか判らないからな。」
もちろん宝くじが飛び降りる方です。
自分の小説がつまらないとは思いたくありませんが、市場を賑わすほどの価値があればたぶんもうデビューしていると思いました。
この考察を御覧の皆様、三百万円賭けろとは申しませんが、考えてみてください。ご自分の小説は三百万円掛けて出版して、市場で売れる作品かどうか……。
出版をすると云うことは、そのリスクを何千倍何万倍と云う単位で負うことなのです。それを避ける為にテンプレに走る判断も、あながち悪いとは言えませんね。
とはいえ、売れるかどうか判らないからこそ、公募に出して評価を仰ぐワケでして……
ああ、堂々巡りで自分の小説の価値がわからない! なんとも悩ましいことです。
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