第430話 探索型イベントの始まり

 それからしばらくバイトが詰まっていて、あまりログインは出来なかった。そして、春休みが終わり、学校の新学期も始まった。久しぶりの学校は、そこそこ楽しくはあったけど、これまでゲーム三昧を出来た身からすると、ちょっと退屈でもあった。

 そのため、基本的に新しい場所には行かずにレベル上げをしていった。

 そして、探索型イベントがある土曜日を迎える。探索型イベントは、前のイベントと同じようにイベント開始からゲーム内時間で三日、現実時間で二時間経過するまでログアウトは出来ない。そこの時間制限が変わらないのは、プレイヤーの安全に配慮した結果かな。

 ちょっと残念だったのは、アカリが現実での予定が入り、一緒にイベントへと参加出来なかった事だ。こればかりは仕方ない。ゲームよりも現実を優先するのは当たり前の事だからね。レベル上げの結果、大分SPが溜まってきた。


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ハク:【武芸千般Lv100】【二刀の極みLv100】【神闘術Lv32】【始祖の吸血鬼Lv100】【大地武装Lv100】【暴風武装Lv100】【氷結破砕Lv100】【黒腐侵蝕Lv100】【万能探知Lv100】【エネルギー吸収Lv50】【死神鎌Lv76】【反転熱線Lv28】【鬼王Lv68】【黒鬼気Lv100】【氷鬼Lv28】


控え:【聖剣Lv15】【鋏Lv100】【三叉槍Lv100】【金砕棒Lv16】【魔力弓Lv18】【矢生成Lv18】【鋼鉄牙Lv18】【鋼鉄爪Lv18】【氷結爪Lv100】【竜爪Lv100】【岩竜爪Lv100】【剛爪Lv100】【棘拳Lv100】【銃Lv100】【突撃銃Lv100】【散弾銃Lv100】【狙撃銃Lv18】【機関銃Lv18】【大砲Lv20】【電磁加速砲Lv18】

【魔導神Lv15】【溶岩魔法才能Lv13】【天候魔法才能Lv20】【大地魔法才能Lv23】【暴風魔法才能Lv20】【雷霆魔法才能Lv20】【闇魔法才能Lv71】【付加呪加才能Lv25】【状態異常才能Lv21】【死霊術Lv60】【死霊誘引Lv51】

【支配(火)Lv100】【無限火Lv100】【根源(水)】【完全支配(水)Lv57】【根源(風)】【根源(雷)】【支配(雷)Lv66】【無限雷Lv81】【支配(光)Lv51】【無限光Lv72】【支配(闇)Lv53】【無限闇Lv68】【吸血鋭牙Lv100】【根源(血)】【完全支配(血)Lv100】【根源(影)】【完全支配(影)Lv67】【植物操作Lv25】【支配(毒)Lv51】【無限毒Lv75】【操縛糸Lv100】【重力操作Lv100】【眷属創造Lv100】【物体操作Lv61】

【HPMP超強化Lv100】【物理超強化Lv100】【器用さ強化Lv100】【運強化Lv100】【神体能力強化Lv100】【五感超強化Lv100】【頑強顎門Lv100】【反発弾性強化Lv100】【骨格強化Lv100】【機動性強化Lv100】【ベクトル制御Lv51】【鷹の目Lv87】【神力(封)】

【毒耐性Lv100】【麻痺耐性Lv100】【呪い耐性Lv78】【沈黙耐性Lv100】【暗闇耐性Lv58】【怒り耐性Lv30】【眠り耐性Lv51】【混乱耐性Lv100】【魅了耐性Lv100】【出血耐性Lv18】【気絶耐性Lv50】

【夜霧の執行者Lv100】【雨隠れLv70】【明暗順応Lv100】【金剛不壊Lv61】【韋駄天走Lv100】【悪路走行Lv100】【天翔Lv81】【暴飲暴食Lv100】【悪食Lv100】【飢餓Lv88】【貯蔵Lv100】【心眼開放Lv100】【精神統一Lv100】【適応Lv100】【熔解Lv21】【溶岩遊泳Lv28】

【神炎Lv100】【氷炎Lv100】【土水息吹Lv100】【氷雷息吹Lv100】【岩炎息吹Lv100】【岩風息吹Lv100】【炎牙Lv100】【噴火Lv100】【熱血Lv100】【氷結牙Lv18】【氷霧Lv31】【冷血Lv100】【風纏Lv38】【雷化Lv100】【狂戦士化Lv83】【激昂Lv21】【繭Lv50】【強靭絹糸Lv100】【魔力糸Lv100】【ドラミングLv38】【虫翅Lv21】【比翼Lv31】【鋼鉄翼Lv60】【魔力翼Lv100】【炎翼Lv100】【水氷翼Lv37】【浮遊Lv100】【粘体Lv100】【断熱体Lv100】【模倣Lv55】【幻影Lv100】【超再生Lv100】【超反応Lv100】【解錠Lv53】【暗闇の魔眼Lv100】【催眠の魔眼Lv36】【混乱の魔眼Lv100】【氷結の魔眼Lv38】【鉱物創造Lv22】【魚群招来Lv50】【竜紋Lv71】【混沌Lv100】【悪夢Lv100】【絶望Lv100】【堕落Lv51】【断罪Lv20】

【竜王核Lv62】【竜王咆哮Lv41】【竜王息吹Lv100】【炎竜王息吹Lv31】【水竜王息吹Lv33】【氷竜王息吹Lv25】【竜王血Lv100】【竜王鎧Lv100】【炎竜鎧Lv70】【水神竜Lv100】【岩竜鎧Lv100】【竜王翼Lv53】【精霊体Lv100】【魔王Lv100】【色欲悪魔Lv100】【色欲の大罪Lv100】【嫉妬悪魔Lv100】【嫉妬の大罪Lv100】【悪魔王翼Lv93】【聖王Lv100】【熾天使Lv100】【熾天使翼Lv100】【魔聖融合Lv100】【属性結合Lv100】

【機織りLv51】【糸紡ぎLv57】

【水中戦闘術Lv83】【掘削Lv35】【竜騎Lv100】【農業Lv100】【テイマーLv100】【神族に愛されし者Lv51】【統帥Lv100】【総合言語学Lv41】【プリセット】【巨狼の怪物との契約】【海神のお守り】【炉の神の祝福】【伊邪那美の祝福】【木花咲弥姫の祝福】【北欧主神の祝福】【北欧主神の全知】

SP:613


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【鉱物創造(ランク4)】:MPを消費して、鉱物を生み出す事が出来る。一度出した鉱物は、いつでも選択して生み出す事が出来る。また、ランダムで生み出す場合、低確率で新しい鉱物を生み出す事が出来る。鉱物のレア度によって、消費MPが変わる。控えでも効果を発揮する。


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 新しく取ったスキルは、【鉱物創造】だけだ。これは、アカリのために収得した。その結果、アダマンタイトを生み出すだけの置物になったけど、それは仕方ない。後は、ランダムで新しい鉱物が出ないかと頑張ってみたけど、結局新しい鉱物は出てこなかった。

 このイベントが終わったら、またレベル上げをしてSPを1000まで溜めようと思う。早く封印を解きたいからね。

 ファーストタウンでイベント開始を待っていると、アク姉がのし掛かってきた。


「ハクちゃん。今日は一人?」

「うん。アカリは現実で忙しいからね。まぁ、玉藻ちゃん達が来るだろうし、フェンリルもいるから大丈夫」

「あぁ、なるほどね。そうしたら、六人パーティーが埋まるのか。このゲーム内だと珍しいね」


 そう言われて、確かに六人パーティーメンバーが埋まるのは、ほぼなかったなと思い出す。まぁ、言っても全員NPCだから、何とも言いがたいのだけど。


「……確かに」

「一番迫力があったのは、フェンリル二十体のパーティーだよね。恐ろしかった……」

「もふパだからね。あっ、もう始まるって。皆のところに戻らなくて大丈夫?」

「転移する時はパーティー単位だから大丈夫。それじゃあ、またね。向こうで会えると良いね」

「うん」


 会話が終わった五秒くらいすると、私達はそれぞれの場所へ転移した。転移した場所は、深い森の中だった。周囲にプレイヤーはいない。軽くジャンプして、木々の上に行き周囲を見回す。前と同じ森の中だったので、また同じエリアかと思ったけど、周囲に山はなかった。


「前とは違う場所なんだ。これだと……【召喚・フェンリル】【召喚・ラウネ】【召喚・エアリー】【召喚・ソイル】」


 植物が多い場所で有利なラウネ、広い場所での索敵などが出来るエアリー、地面があるから取り敢えずソイルを喚ぶ。フェンリルは、戦力として喚んでおいた。


「取り敢えず、これで良いかな。他の人に見つからないと良いけど……」

『普通の人には、私達は見えないので大丈夫だとは思います。もし不安でしたら、誰もいない方を案内します』

「ありがとう、エアリー。それじゃあ、ひとまず真っ直ぐ進んでいこうか。私達の視界に入る敵は倒して良いから。それ以外は、放置で良いよ」

『はい』

『うん……』

『うんなの』

『分かったのじゃ』

「玉藻ちゃん!?」


 返事の中に急に玉藻ちゃんが交ざったから驚いた。突然やって来るのはいつものことなので、ここに来てくれた事自体には驚かない。その隣に胡蝶さん、紅葉さん、清ちゃんがいる事にも驚きはない。


「皆さん、来てくれたんですね」

『うむ! 面白そうじゃからな!』

『玉藻ちゃんの幻覚で、わっち達を隠しんす。安心しておくんなんし』

「それは有り難いです。面倒くさい相手から身を隠せますから」

『正面は私が歩きます。皆さんは後に続いてください』


 紅葉さんが先頭になり、最後尾を胡蝶さんが歩く。私は何故かフェンリルの上に乗って移動していた。


「私だけ楽しているみたいなんですけど……」

『あまり広がって歩くのも危険なんですよ。だから、こうするのが一番安全です』


 横に並んでいる清ちゃんがそう言う。ついでに、清ちゃんの蛇が私の身体に移動してくる。大分慣れてきているけど、まだちょっと怖い。


『お姉様。これまで見た事のないモンスターなどがいます。何体か通しますか?』

「前と同じでレアモンスターが沢山いるって事ね。うん。軽く吸血してくる。皆はまとまっておいて」

『はい』

『気を付けるんじゃぞ』

「は~い」


 フェンリルから降りて、森を走る。そして、ラウネやソイルが拘束してくれているモンスター達を吸血していく。見た事ないモンスターは、ピンク色の鳥である桜花鳥と砂色の体毛をしたデザートコヨーテ、粘土で出来たクレイゴーレム、蚊の集まりであるモスキートピラー、全身から長い針を伸ばしているモウドクヤマアラシがいた。それと一応知っているモンスターだけど、サキュバスとブラックレオパルドもいた。割と既に持っているスキルが多く、新しく手に入れたスキルは、【癒奏】【歌唱】【土纏】【獣牙】【暗黒魔法才能】だった。


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【癒奏】:演奏をすることで、周囲の仲間のHPを回復させる。


【歌唱】:歌に補正が入る。


【獣牙】:牙による攻撃が強化される。


【土纏】:土や石を吸収して、身に纏うことが出来る。


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 また無限に繋げられるスキルと趣味スキルが手に入った。趣味の方も何かしら繋げられるものになりそうではあるけど、メイティさんに相談するのが一番かな。演奏系なら、メイティさんが育てているから。

 取り敢えず、獲れるものは全部獲れたので、皆の元に戻る。


「終わりました。エアリー、ラウネ、ソイル、倒しちゃって良いよ」

『はい』

『うんなの』

『うん……』


 地面に降りると、すぐにフェンリルが私の後ろに来て背中に座らせた。やっぱり、フェンリルの上に乗るのは変わらないみたい。ついでに、清ちゃんの蛇も私の身体に戻って来た。

 そこからは、基本的にエアリー達が倒してくれるので、順調に進んでいく事が出来た。前回の探索型イベントとは打って変わって、本当に楽な出だしになった。

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