第3話 調理を舐めてた

 調理師専門学校に入って早5ヶ月、夏休みを抜くと4ヶ月になった。体力的に慣れた…なんてことは無かった。すり減るメンタル、ボランティアで奪われる自由時間、入学前講座の時点で出来てしまったクラスのネットワーク。約1ヶ月学校に行っていない事もあって体も心も参っていた。

最近流行りの某伝説の1シーンのごとく「もう疲れちゃってェ、全然動けなくてェ…」になっていたのだった。

 

 はっきり言おう。調理師専門学校を舐めていた。ただ料理作るだけと思い込んでいた。まさかこんなに体力勝負だとは思っていなかったのだ。

 自分は体力はない方だが、それでも大丈夫でしょwと余裕ぶっこいていた。おバカである。


 それはそれとして、自宅にいるのに「帰りてぇ…」となったのは流石に疲れ切っていた、と思いたい。

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