けものの国
矢口羊
おとぎばなし
これはとあるおとぎ話。むかしむかし、まだ世界が人間と魔族しか居なかった頃。
動物たちは人からも魔人からも狩られ、隠れるように暮らしていました。
森は焼かれ、川は汚され、草原からは追い出され、
動物たちはそれはそれは困っていました。
ふとある時虎のシーシャは思いました。
「私たちに力があれば」
ふとある時熊のリージュは思いました。
「私たちに賢さがあれば」
ふとある時狼のユユは思いました。
「私たちを救ってくれる神様がいれば」
動物たちがそう強く願うと、天は一人の男を遣わしました。
その男は動物たちを導き、みんなの安らげるけものの国を作りましたとさ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます