幼なじみ百合カップルが遊園地でイチャイチャしまくる話

畳アンダーレ

第1話

「うっひょー! 着いたー!」

「はいはいそんなにはしゃがないの。もうコドモじゃないでしょ?」

「ツカサってばそんなこと言ってー。そっちだって楽しみにしてたじゃーん」

「そ、それはそうよ! あんたとの久しぶりのデートなんだから」


私たちの部屋から電車を乗り継いで3時間。ようやくたどり着いた遊園地に私のテンションは早くも最高潮だ。恋人と一緒とはいえ3時間は流石に疲れたけど、目の前の遊園地のゲートを見るとそんな疲れも吹き飛んだよ。

両手を上げてはしゃぐ私に、私の手を掴んで離さないツカサがため息をついた。


「あーツカサ照れてる。かわいいっ」

「うっさい! ……分かった。ナマイキな子はこうしてやるんだから」

「……っ」

「んっ……」


繋いでいた手を引っ張られてそのままツカサに唇を奪われた。でもそれも、私にはお見通しだ。ツカサには照れるとこうやってキスして誤魔化す癖があるのは学生時代からずっと変わらないね。困ったことは、私はキスされると思考が止まってしまう。いや思考がツカサで埋まってしまうことだ。この子への好きで脳が埋まってしまう。え? 仕事? 出世? へっ……


「んっ……っ……」

「……っ……」


まだ明るい昼間、それも人前だけどそんなの関係ない。私たちはついばむようなバードキスを繰り返した


「ぷぁ……ほら、行くわよ」

「うん……」


髪を後ろで結んだポニーテールのツカサは綺麗なうなじがよく見える。いますぐにでもそのうなじに口づけしたくなるけど、ここはベッドじゃないし我慢してやろう。ふっ……命拾いしたね?


「セナ……ほら、腕」

「へへへっ……私の彼女は気の利く素敵な子だぁ。いますぐホテル行こっ?」

「っっっっ!! やっぱ繋がない。あたしが先に行くから勝手についておいで」

「あーウソウソッ! からかったりしないから彼女を放置しないでよー!」


顔を赤くしたツカサがずんずんとゲートの入口に進む。社会人になってもこうやってからかうとすぐに真っ赤になるのがかわいいんだよね……

私はツカサの隣に立って腕を絡み取った

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る