迷宮で覚醒した元劣等者
東雲 華蓮
第1話 追放
「オクタ、お前は今日をもってこのパーティーから追放する!」
「は?」
そう告げられたのは突然の事だった
「嘘だよな?何でだよ?!」
「何でも糞もあるか!お前だって思い当たる節はあるだろ!」
「最下級の守護獣とすら契約出来ないし身体強化も使えない、スキルも授からなかった」
「それでも!雑用とか荷物持ちをして今までこのパーティーに尽くしてきたじゃないか!」
「それは当たり前なんだよ!そんなことも分からないのか、この無能が!」
「良いか?今までパーティーに入れてやっていたのは幼なじみだからと荷物持ちとして使えたからだ!」
「なら!」
「でもそれも今日までだ!このパーティーには新しいメンバーが入る、そいつは【
「そんな!」
「だからもう出ていけ!」
「ぐっ…分かったよ…」
そうして俺はパーティーを追放された
まったく、今の俺のステータスでどうやって食って行けば良いんだよ!
◇──────────◇
ステータス
名前 オクタ
種族 人間
職業 荷物持ち
レベル 3
体力 15/15
魔力 10/10
スキル
なし
守護獣
未契約
称号
Fランク冒険者
無能
????
◇──────────◇
はぁ
相変わらず弱いステータスだし称号の????の所は分からないし
「まぁとりあえず隣の領地に行くか」
~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~
そうして隣の領地までの街道で野宿をしている時だった
何かに導かれるように俺は森の中に歩いて行った
そして着いたのは崖の下にあるダンジョンだった
「こんな所に何でダンジョンが!?」
しかも恐らく迷宮階層型だ
ダンジョンには幾つか形状があり
上から順に
迷宮階層型
↓
遺跡型
↓
階層型
↓
塔型
↓
迷宮型
↓
洞窟型
という難易度になっている
そしてダンジョンは最初の発見者の所有物になる
「入ってみようかな」
中はレンガで出来たような壁のダンジョンだった
そして特にモンスターにも遭遇せずに進んで行くと部屋がありその中には宝箱があった
「迷宮階層型の宝箱なんだからきっと良い物が出るだろ」
そう思って開けてみると指輪が入っていた
「何だろうこれ」
LEVEL-5の
▽▽▽▽▽
鑑定結果
名前
階級
契約数3/26
・伐折羅
・未契約
・未契約
・未契約
・未契約
・未契約
・未契約
・未契約
・未契約
・未契約
・未契約
・未契約
・ラファエル
・未契約
・未契約
・未契約
・未契約
・未契約
・未契約
・サタナエル
・未契約
・未契約
・未契約
・未契約
・未契約
・未契約
契約者
オクタ
△△△△△
は?
なんだこれ
神話レベルのアイテムじゃないか!?
しかも契約獣がいる…
えーと伐折羅とラファエルとサタナエルか、
ラファエルとサタナエルは知ってるけど伐折羅は何だ?
ラファエルは
サタナエルは
どちらも神話に出てくる最強の一角だ
でも伐折羅ってのは何だ?聞いたこともないな
まぁとりあえず召喚してみるか
【守護獣召喚】
<ラファエル><サタナエル><伐折羅>
俺の目の前に淡い緑と濃い赤と灰色の魔方陣が現れた
更に全ての魔方陣が五重展開の術式だった
五重展開の術式は魔法のランクで言うと帝級に指定される
━━━━━━━━
魔法のランク
最下級:一つの陣
初級:二つ以上五つ以下の繋がった陣
中級:二重の陣
上級:二重で一つの陣に二つ以上五つ以下の繋がった陣、もしくは三重の陣
超級:四重の陣
特級:四重で三つ以上九つ以下の繋がった陣
帝級:五重の陣
神級:七重で五つ以上の繋がった陣
創世級:九重以上の陣
この世界での人間の過去最高到達点は帝級
━━━━━━━━
そして顕現したのは、六対十二枚の純白の羽を持った
五対十枚の闇の羽を持った
まるで神話に出てくる
じゃあ皆のステータスを見てみようかな
契約主は契約獣のステータスを見る事が出来るようになる
◇──────────◇
ステータス
名前 ラファエル
種族
職業 天界の管理、守護者・調停者
レベル 572
体力 12574/12574
魔力 587239/587239
スキル
【断罪の剣】
【退魔結界】
【風属魔法性帝級使用】
【聖属性魔法帝級使用】
【物理攻撃無効】
【精神攻撃無効】
【自然影響無効】
【聖魔攻撃耐性】
【呪術攻撃耐性】
【思考加速】
【守護の聖盾】
【
【
契約者
オクタ
加護・庇護
創世主の加護
称号
天界の管理者
調停者
聖なる守護者
龍殺し
退魔
◇──────────◇
◇──────────◇
ステータス
名前 サタナエル
種族
職業 魔界の管理、守護者・調停者
レベル 528
体力 11829/11829
魔力 537281/537281
スキル
【断聖の刃】
【聖絶結界】
【火属性魔法帝級使用】
【龍属性魔法帝級使用】
【物理攻撃無効】
【精神攻撃無効】
【自然影響無効】
【聖魔攻撃耐性】
【呪術攻撃耐性】
【侵略の魔槍】
【
【
契約者
オクタ
加護・庇護
創世主の加護
称号
魔界の管理者
調停者
魔の侵略者
龍殺し
断聖
◇──────────◇
◇──────────◇
ステータス
名前 伐折羅
種族 英霊呪殻
職業 精霊界の管理、守護者・調停者
レベル 637
体力 28327/28372
魔力 7150914/7150914
スキル
【精霊魔法帝級使用】
【物理攻撃無効】
【精神攻撃無効】
【自然影響無効】
【聖魔攻撃耐性】
【呪術攻撃耐性】
【魔絶の宝剣】
【聖滅の宝剣】
【断龍の宝剣】
【退神の宝剣】
【封理の瞳】
契約者
オクタ
加護・庇護
創世主の加護
十二神将の庇護
称号
十二神将
英霊呪殻
精霊界の管理者
調停者
世界の守護者
龍殺し
魔絶
聖滅
断龍
退神
◇──────────◇
………えっぐ…………
何だよこのステータス、神話に出てくる様な奴だから凄いのは予想してたけどこれは想像以上にヤバい
特に何だよ伐折羅って奴!
滅茶苦茶強いじゃないか!
しかも全員〔龍殺し〕の称号付いてるじゃん………
そういえばこいつらの加護を貰った俺のステータスはどうなってるんだろ?
◇──────────◇
ステータス
名前 オクタ
種族 半神半人
職業 魔導賢人
レベル 3
体力 5723/5723
魔力 157289/157289
スキル
【風属性魔法特級使用】
【火属性魔法特級使用】
【聖属性魔法特級使用】
【龍属性魔法特級使用】
【精霊魔法特級使用】
【物理攻撃無効】
【精神攻撃無効】
【自然影響無効】
【聖魔攻撃耐性】
【呪術攻撃耐性】
【時空干渉耐性】
【次元収納】
【思考加速】
【守護の聖盾】
【侵略の魔槍】
【魔絶の聖剣】
【聖滅の魔剣】
【断龍の霊剣】
【退神の理剣】
【
【
【抑理の瞳】
【虚空武装】
【
加護・庇護
創世主の加護
熾天使の加護
悪魔王の加護
十二神将の加護
称号
Fランク冒険者
無能(元)
半神半人
極致への到達者
歩く災害
熾天使の契約者
悪魔王の契約者
十二神将の契約者
創世の化身
◇──────────◇
………は????………………
え?は?え?
はぁぁぁあああ!?!?
「なんじゃこりゃぁぁああああ!?!?」
マジでなんなんだ!?
神話級の奴三体の加護でこんなになるのかよ!?
その時、急に空が暗くなった
「今度はなんだ!?」
そうして上を見るとそこにはワイバーンが150匹程いた
「ワイバーンの群れ!?」
俺はその光景に絶望した
何故ならワイバーンはA級指定のモンスターで一体で街が一つ滅ぼす力を持っているからだ
「主、我々ニ任セロ」
伐折羅がふとそう言って来た
そうか相手が例え災害級の群れでもこっちには神話級の契約獣が三体もいるんだ
負けるはずがない
「よろしく頼むよ、一人50体ね」
「了解シタ」
「了解」
「久しぶりに暴れるか」
伐折羅は宝剣を構え
ラファエルは六対十二枚の純白の羽を拡げ
サタナエルは両手に漆黒の炎を纏った
それぞれが展開している魔方陣は当たり前の様に特級だった
そして三者三様に言う
「【断龍之宝剣】」
「【
「【
伐折羅は宝剣を顕現し、一瞬で50匹のワイバーンの首を狩り取り
ラファエルは六対十二枚の純白の羽から発生させた特級指定の風属性魔法で、敵の胴体を引き裂き
サタナエルは両手に纏った漆黒の炎で殴り付け瞬く間に敵を焼滅させた
分かっていたけど実際凄いな、殲滅に3秒かからなかった
っとそろそろ隣の領地に行きたいな
今のままじゃちょっと不安だから誰か一人残すか
「じゃあラファエルとサタナエルは戻って」
~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~
二日後
目指していたフォルブレイズ領に着いた俺は偽名で召喚士として冒険者登録をした
召喚士出来る契約獣の強さで特例でBランクになった
────────
冒険者と魔物のランク
冒険者
Eランク
主に領内での雑用の依頼がメイン
Eランクの魔物を討伐出来る
Dランク
薬草採取の依頼がメイン
少しずつ討伐系の依頼が増えてくる
Dランクの魔物を単独で討伐出来る
5人でCランクの魔物を討伐出来る
Cランク
討伐系の依頼がメイン
才能の無い人の限界
Cランクの魔物を単独で討伐出来る
20人でBランクの魔物を討伐出来る
Bランク
討伐系の依頼と行商人の護衛依頼がメイン
Bランクの魔物を単独で討伐出来る
100人でAランクの魔物(厄災級)を討伐出来る
Aランク
討伐系と大商会の護衛依頼がメイン
Aランクの魔物(厄災級)を5人で討伐出来る
亜音速レベルで運動出来る
Sランク
討伐系がメイン
Sランクの魔物(災害級)を5人~1人で討伐出来る
全員が二つ名を持ち英雄とされる偉業をなす
強力なスキルを持っている
EXランク
過去に2人しか存在しない
Sランクの魔物を容易く屠りランク外の神災級(1体で世界滅亡レベル)の魔物を相手に出来る
現在は不老不死のスキルを持った人がいる
魔物(※地球○とこの世界●での例え、どちらもは◎)
Eランク
◎一般人が拳で倒せる
Dランク
○一般人がマシンガンを使って倒せる
●一般人でも最下級魔法が使えれば倒せる
Cランク
○一般人がバルカン砲を使って倒せる
●中級魔法が使えれば倒せる
Bランク
○十台の重戦車を使って倒せる
●凖土地神級
中級魔法の集中砲火、
もしくは上級魔法で倒せる
Aランク
○クラスター爆弾の絨毯爆撃で倒せる
●準魔王級、土地神級
超級魔法で倒せる
Sランク
○荷電粒子砲で倒せる
●魔王級、超級魔法の集中砲火、
もしくは特級魔法で倒せる
SSランク
○水素爆弾の集中砲火でなんとか倒せる
●覚醒魔王級、特級魔法の集中砲火、
もしくは帝級魔法で倒せる
SSSランク
○ガンマ線バーストでなんとか倒せる
●大魔王級、帝級魔法の集中砲火、
もしくは神級魔法で倒せる
EXランク
○ビッグバンでも倒せない
●覚醒大魔王級、魔神級
神級魔法の集中砲火、
もしくは創世級魔法で倒せる
────────
「そういえば伐折羅は何ランクまで倒せるの?」
「スキル無シナラSランク、スキル有リナラSSSランクマデダナ」
「じゃあ今日はダンジョンに行こうか」
「そいつはお前の召喚獣なのか?」
ダンジョンに着いたら門番をしていたおじさんに聞かれた
「伐折羅の事ですか?」
「伐折羅と言うのか…
其奴、十二神将じゃろ」
!?この人は十二神将を知っているのか!?
「そうですけど何で知ってるんですか?てかそもそも十二神将って何なんですか?」
「やはりか十二神将は聖と魔のどちらにも値しない太古からの人類の守護神じゃ
昔、わしの友人でお前と同じように十二神将を契約獣としたものがおっての」
「その友人も伐折羅と契約していたんですか?」
「いや、わしの友人のは斧を使っていたな
名前は……確か摩虎羅じゃったかのぅ」
<新たな情報を獲得しました>
急に頭の中に声が響いた
なんだ?
<新情報により十二神将の名を全て閲覧可能になりました>
<会得した情報を開示します>
▽▽▽▽▽▽
十二神将
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
△△△△△△
「摩虎羅はどれくらいの強さでしたか?」
「わしが戦っているのを見たのは一回だけじゃったな、それも戦いと言うより蹂躙だったがのぅ」
「どんな相手にどんなスキルを使っていましたか?」
「確かSランクの
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