3枚目・解説
これは有名な話――だと思いましたか?
確かに夜道、子どもが走っているところを目撃し、その後親らしき人にそのことを訊かれて教え、実は親ではなく犯人で、親はすでに殺されていて、逃げた子どもを追っていた――なんて話は聞いたことがあります。
しかし、これは(参考にはしたけど)少し違います。どうせこれだろうと思っていた人に問います。
この話の登場人物を全員あげてください。
あなたは誰を思い浮かべましたか? 主人公、子ども、女性? それだけですか?
実は「少年」がいたんです。
主人公のところに走っていったのは少年、そしてそれを追う子どもなんです。
追われているのは少年です。それを子どもが追いかけ、親の女性もついていった。
犯人の二人とは子どもと女性で、少年が被害者です。
主人公は犯罪に無意識に加担していた。そういうことになります。その事実に気づいた主人公は大きな間違いをした、と思っています。
まあ実際結末は最初に言ったやつと同じです。ただ、一ひねりあっただけですが、予想に反しましたかね。
***
これを読んだ後あなたは鏡の向こう側に居ました。
また新しく違う鏡が見えてきました。四枚目の鏡にも紙がありました。
あなたは紙の内容を読むことにしました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます