地下の世界

 キリスト教の布教と共にトウアハ・デ・ダナーンもしくはダーナ神族と呼ばれるケルトの異教の神々が地下に逃れ、妖精の世界を創ったとされています。ダーナ神族が逃れたといわれる土塚や円型土砦がケルト民族の住んでいた地域には残っていますが、丘になった土塚のことをケルトの言葉である古代ゲール語ではシー(Sidhe)と呼ぶそうです。

 ケルトの神話が書かれたアーマーの書によれば、Sidheはシーブラ(Sinebra)すなわちfairyと同じ意味で、地下に住むダーナ神族を意味しているそうです。

この言葉は初めは塚や砦、墳墓などを場所を指していた言葉だそうです。それが次第にダーナ神族を指す言葉になり、『塚の住人や、丘の人々』と言えば妖精たちを意味する言葉へと変化していったようなのです。

 妖精たちの地下の世界へは細い通路を通って行くことが慣例になっており、そこを抜けると広い草原があり明るい宝石で飾られた宮殿が立ち並ぶ妖精たちの世界が広がっているそうです。

 その他にも妖精たちはマグ・メル『喜びが原』と呼ばれるような、草原に住んでいることも知られています。


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