第14話植物から人間へ復活!

 「訳ありのオナゴがこじゃーんとおるきなあー。」


町子は、大袈裟に両手を広げ胸を張りながらつま先立ちをして藍に真顔でそう言った。


「訳ありのオナゴ、か・・・。」


頭の片隅で復唱した藍は、艷の総長と呼ばれた時代の自分自身を今の自分自身に重ねてみた。


「あんときゃあ、怖いもんナシだったワ・・・。」


十年前レディース時代の子分だった池永奈緒美にシバキ倒され下半身不随で、植物人間になると言われた早坂藍は、自力で壮絶なリハビリを敢行し、見事社会復帰した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る