《鋼の異界トレーナー》

@toshimasakun1

第1話 かき氷を食べる。そして異世界へ

真夏の陽射しは街を熱く包み込んでいた。高橋悠斗(たかはしゆいと)と彼の友人たちは、地元の夏祭りに足を運んでいた。賑やかな音楽が耳に心地よく響き、多くの人々が笑顔で楽しんでいる姿が広がっていた。


悠斗は黒髪で真っ白な肌、身長は170センチの日本の高校1年生。彼は高校のアメリカンフットボール部に所属しているため、練習で鍛え上げられた筋肉の持ち主だ。


また、性格は明るく、友人とは仲が良く、誰とでも打ち解けることができる社交的な青年だ。俗に言う、リア充というやつだ。


悠斗は友人たちと共に出店や屋台を巡りながら、楽しい会話を楽しんでいた。カラフルな浴衣に身を包み、笑顔で歩く彼の姿は、まさに夏の陽気そのものだった。


「おい、悠斗!この屋台のかき氷、最高だぞ!」


友人の一人が大声で叫び、悠斗を呼び寄せる。悠斗は興味津々の目でその屋台を見つめると、そこには美味しそうなかき氷が並べられていた。鮮やかな色とりどりのシロップが氷の上を滑り、その光景はまるで夏の魔法のようだった。


「ほんとか?じゃあ、一緒に食べてみようぜ!」


悠斗は友人たちと一緒にかき氷の列に並び、注文を取る店員の手さばきに見入っていた。待つこと数分、ついにかき氷が手に入った。


友人たちと一緒にテーブルに着き、悠斗は大きなスプーンを手に取りかき氷をすくう。氷の冷たさがスプーンを通じて手に伝わり、その感触に微笑みがこぼれた。


「うわっ、これが夏の味だな。最高だ!」


友人たちと喜び合いながら、悠斗は大きなスプーンでかき氷をすくい、口に運ぶ。冷たさと甘さが舌をくすぐり、それはまるで夏の魔法のような感覚だった。友人たちも笑顔でかき氷を楽しんでおり、幸せな時間が流れていた。


だが、かき氷を楽しむうちに、悠斗は、限界を超えてしまう。かき氷の最後の一口をスプーンですくって食べ終えた瞬間、彼の意識は一瞬にして白く染まり、周囲の音と光景が遠のいていった。


そして悠斗は目を覚ました時、悠斗はまったく異なる場所にいた。浴衣のまま厚い雪原の上に横たわり、周囲は静寂に包まれていた。空気は冷たく、それはまるで悠斗が夏祭りの熱気を離れ、別の世界に足を踏み入れたかのようだった。


「ここは…どこだ?…」


悠斗は呆然と周囲を見渡す。

しかし、周りを見渡すも、雪原が広がっているだけで何も見当たらない。空を見上げるも、まるで星々が宇宙に散りばめられたかのようなきらめきが広がり、それが周囲の空間に神秘的な輝きを与え、これまで見たことがない美しい幻想的な景色が目の前に広がっていた。そして、悠斗は、ここは自分が生きてた世界とは別世界だということに気がついた。


「これは…まさか、異世界へと…」


まさかかき氷を食べ過ぎたせいで、こんな異世界に迷い込んでしまうなんて、信じられない出来事だった。


次回「新たな世界での出会い」へ続く

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