第021話 姫君

ベスターフィールド家とはかつて存在した公爵家であり、アルド一族と同じく王家や王国に対して多大な融資をしていた大貴族である。アルド一族と違うのは、ベスターフィールド公爵家は王家の連枝であり、単に金銭だけではなく国家の存続自体にも責任を持っていた点である。


そのため歴代のベスターフィールド公爵は宗家の乱脈な借入問題を真っ向から問題視し、ついに「国家の悠久の繁栄のために」反乱を起こした大貴族だったそうだ。


もちろんその反乱は失敗し、ベスターフィールド公爵家は断絶、主たる男子は全員処刑、子女の多くも処刑された。しかしその粛清の中でも幼子の幾人かは僧籍に入ることで難を逃れたそうだ。


「君は当時の、いや最後のベスターフィールド公カザルミオ・ロードウェルの孫、ジュリアン・ロードウェル氏の唯一の娘で正当なベスターフィールド家の姫君だ」


いやーちょっとわかんないですねえ。

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