新人教育

藤堂龍

第1話 新人歓迎会


「あ、あの、課長!」


「お前な、何度言ったら解るんだ。2人の時はご主人様だろ。それとも、指導されたいのか?」


「す、すみません、ご主人様、でも……」


 それ以上口答えできないで下を向いている涼子の胸元からは、たっぷりと実った乳房がほとんどブラウスの外にはみ出ていた。


 それを佐々木はニタニタしながら見つめていた。

 その遠慮もない視線に涼子も気づくと、咄嗟に胸を隠そうと手が動いたが、それを押しとどめ、背筋を伸ばして、真っ赤な顔で佐々木を見つめた。


 涼子が着ているブラウスはボタンが二つほど取り外されていて、何もしなくても胸の谷間がのぞき、少しでも動くと下着が見え隠れするほどになっていたため、たわわな乳房は元に戻りきらずこぼれ落ちたままになっていた。


「ほう、少しは言いつけを理解しているようだな」


「それにしても、そんなエロいブラウスでか迎会に出たら、みんなに見てくださいと言っているようだな」


「そ、それは……」


 やはりそれ以上は、口答えせず、真っ赤な顔をしながら、それでも両腕を脇から離さず、ずっと佐々木の目を見つめて、許しをもらおうとしていた。


 そんないじらしく、命令を守っている涼子の乳房を佐々木は鷲掴みにした。


「んぐっ」


 徐々に力を込めていく。


「なんだ? 顔が赤いけど、具合でも悪いのか? それとも暑いのか?」


「い、いいえ、暑くはありません。」


 佐々木の暑いという言葉に身体をピクリ反応させた涼子は、とっさに返事をした。


「なんだ、違うのか? なんでも相談しろ。社会人は報連相だぞ」


 佐々木は薄笑いを浮かべながら、涼子の背後に廻ると、両方の乳首をねじりながら、乳房を揉みしだいた。


「くっ」


 会話だけを聞いていると新人を諭し、指導するような言葉ばかりだが、事実は涼子の乳房をねぶりながら、きれいに整ったヒップの谷間に自分のペニスを押し付け、涼子の反応を楽しんでいた。


 心では解ってはいても、開発された身体は、その刺激に酔いはじめ甘い吐息を漏らしていた。


「今日は、これからお前達新人の歓迎会なんだぞ。当社で一番優秀な俺様に鍛えられているんだから、シャキッとしてくれよ」


 佐々木は、そう言うと手の平で尻をピシャリと叩いた。


「キャ、くぅん」


「返事は?」


「ハ、ハイ」


「よし、じゃ、行こうかぁ~」

  

「お疲れ様です」


「お疲れ〜」


 口々にあいさつを交わし営業帰りのスタッフが居酒屋の個室に集まってきた。

 涼子も佐々木に伴なって個室に入ると、今まで各々雑談をしていたみんなの視線が涼子に注がれた。

 もちろんその視線は涼子の胸元に集まっているのは痛いほど感じている涼子だったが、気づかない素振りで伏し目がちにそそくさと指定された席に着いた。


 すると、すぐに隣の同僚の女の子が、涼子に耳打ちしてきた。


「涼子、ブラウスのボタン閉じなよ、みんな見てるよ」


「う、うん、でも、ボ、ボタンがさっき取れちゃって」


「え?」


 確かにそこには、あるはずのボタンが無く、というよりもボタンがあったはずの場所にはついていた痕跡がなかった。


「でも、これって……」 


 何かを言おうとした同僚の声を、幹事が遮った。


「よーし。みんな揃ったみたいだから、そろそろ始めるよ」


 幹事の大きな声に皆が乾杯の準備を始めたことで涼子は安堵し、自分も準備に加わった。


 その成り行きを興味のないふりで聞き入っていた佐々木の顔は加虐者の微笑みをたたえていた。


「くふっ」


 幹事の乾杯を合図に涼子の淫穴に仕込まれたバイブが振動をはじめた。


 危うく持っていたグラスを落としそうになりながらなんとか平静を装うと、さっきの同僚が声をかけてきた。


「大丈夫?」


「う、うん、ドジだからつまづいちゃった」


 愛想笑いで返事をする涼子の顔は女性の同僚から見ても牝の色気を漂わせていた。


 その原因は朝からずっと断続的に与えられ、まだ一度も気をやることができずに淫穴がはふやけきり、身体中が性感帯になるほど焦らされ続けていたからだった。


 涼子は、無駄だとわかっていても、目の前に座る佐々木に目を合わせ懇願するしか無かった。

 当の本人は知らぬ顔で隣の同僚と酒を酌み交わしていたので、諦めて視線を外そうとしたとき、佐々木が声をかけてきた。


「佐伯、どうした? 飲んでるか?」


「えっ、あ、ハ、ハイ」


 そう言って見つめる佐々木の目は涼子だけには感じ取ることができる支配者の目をしていた。

 その目を見た涼子は、目線を外すことができなくなり、身体を小刻みに震えさせていた。

 そんなことはお構い無しで、佐々木はコップを涼子の目の前に出した。


 涼子は即座に近くの瓶を握ると、佐々木のコップにビールを注いだ。


「お、営業として機転が利いているね、佐伯さん」


 佐々木の同僚がそう言うと、会釈をしてその同僚へもビールを注いだ。


「だろう。俺が教育してるんだぜ。一番出来がいいに決まってるだろ」


「あぁ〜、はいはい、じゃ社内の8不思議として、追加登録しておくよ」


「あはははは」


「こいつに何かされたら言ってね。佐伯さん」


 そう言うとグラスのビールを一気飲みにして、涼子の前に差し出した。

 注いでいる涼子の胸元が大きく開いていることに気づき、同僚は、食い入るように見つめていた。


「そんなこと、無いよな佐伯」


「は、ハイ、課長には大変良くしていただいてます」


「なぁ」


 佐々木は、同僚の方を見てニヤリとした。

 同僚は、チェっといいながらも涼子の胸元から視線を外さなかった。


 涼子は、ビールを次ぐ間も刺激され続ける快感に腰をモジつかせては、佐々木をチラチラ見たがなんの反応を示してもらえないことに諦めそのまま席に付いていた。


 佐々木は、涼子の方を向きながら、同僚に耳打ちした。


「おまえ、佐伯の胸ばっかり見てたな。それ、セクハラじゃないのか?」


「ば、ばかやろう!」


「でも、見てただろ」


「あ、いや、そ、それ……。」


 しどろもどろになる同僚を笑いながら、今度は佐々木が涼子にビールを差し出した。


「あ、ありがとうございます」


 涼子は、佐々木から出されたビール瓶に自分のグラスを近づけると、自然と二人が少しだけ近づいた形になった   その時、ポツリと呟いた。


「いきたいか?」


 涼子は咄嗟の言葉に答えることができずに会釈だけすると、ビールの入ったコップに口をつけ半分ほど飲み干してから再度佐々木を見つめると、首を縦に振った。


(よしよし、だいぶ従順になってきたな。今日で、自分の立場を決定つけるところまで堕としてやるか)


「えーそれでは、皆さん一旦席に戻ってください。今年の新人達に2ヶ月の経験と豊富を語ってもらいます」


「おー」


 パチパチパチ


「えー、俺、いや、僕、宮本は、ここまでがむしゃらにやってきましたが、ここからもがむしゃらにイキますん

 で、よろしくお願いいたします。」


「あっははは」


「なんだそりゃ」


 みんなが笑いながら、新人たちを盛り上げている。


「じゃ、次は佐伯さん」


「はい」


 とうとう自分の名前が、呼ばれた。緊張のせいで、身体がこわばっていたのか、思いもよらない大きな声と、勢いよく立ち上がったことで、乳房が溢れ出してしまいそうなくらい揺れ、ブラジャーが見え隠れする様に酔払い達の注目を浴びてしまった。


 涼子は自分の胸に皆の視線が集中していることなどまったく気づかないくらいに緊張して、自己紹介をはじめた。


 すると、急に涼子の淫穴の中のバイブが強く動き出した。


「わた、わたし、佐伯は、営業一っかにぃ、所属して毎日色々とべんきょさせていただいていますぅ。まだまだ、未熟ですが、指導係の佐々木カチョぅ~、くっ」


 挨拶の途中で、佐々木がリモコンのスイッチを最強にしたことで、あられもない言葉を発して、挨拶が中断し、一瞬場が静まると、すかさず佐々木が、合いの手を入れた。


「佐伯さん、僕の指導が悪いみたいじゃない。頑張って挨拶終わらせて」


(できなければ、お仕置きだな)


 この言葉は、涼子にだけわかるように口パクで伝え、薄笑いを浮かべ見つめていた。


「ヒッ、すみません。佐々木課長とぅ、み、皆様にぃご指導を受けながら頑張ってまぅ、うぅん、参ります。今

 後と、とももよろしくおぅ、お、お願いいたしま、ぃくぅ」


 一瞬、涼子の動きが固まり会場がまたも静まった。

 目の前の涼子が、あまりにも淫靡に皆の目に映った瞬間でもあった。

 前かがみになっていたい涼子が、頭を上げ、挨拶を続けた。


「み、みな、皆様のご指導をおぅ、よろひくお願いいたしますふぅ〜。」


 静まり返った会場で涼子は赤面して立っていると、佐々木が拍手をした。

 するとみんなも釣られるように拍手することで、場の雰囲気がもとに戻ろうとしていた。


 次の新人の名前が呼ばれ、涼子は静かに座り、佐々木の方を見つめた。

 佐々木はニヤリとほくそ笑むと、リモコンのスイッチを最強にした。


(が、うっ、ぐっ)


 テーブルの端を強く握りしめながら、襲いかかる快感の波に耐えている涼子の顔はすでに牝の顔となりその目線は、主人を見つめていた。


(あふ、もう、ダメ、いきそう)


 とうとう、テーブルをガタガタと揺らすほどまでに追い込まれていった。


(はうん、もうダメ!)


 涼子はみんなの前で絶頂による醜態を晒すことを覚悟したとき、バイブが停止した。

 涼子は全身の力が抜けテーブルに突っ伏した形で大きく肩で息をしていると、隣の同僚が心配して声をかけてきた。


「大丈夫? 化粧室行く?」


「だ、大丈夫、ちょ、ちょっと急に酔いが回ったかも。ありがとね」


「そう? ヤバかったら言ってよ」


「うん」


 同僚との会話に相槌のような受け応えを返しながら目線を上げると、そこにはご主人様の目をした佐々木がほくそ笑んでいた。


 佐々木は、目線でトイレに来るように合図を送るとすべての新人が挨拶を終えるころ自分も席を立った。


 先に席を立った主人を見て焦って席を立とうとすると、さっきの同僚が声をかけてきたことで、一旦同僚の方に向き直した。


「大丈夫?」


「あ、うん、やっぱりちょっとトイレ行ってくるね」


「解った。何かあったら、連絡して」


「あ、ありがと」


 愛想笑いを浮かべながら受け答えすると、涼子はフラフラとした足取りで歩きはじめた。

 その後ろ姿は自分では意識していないだろうが自然と腰をくねらせ雄を誘うような淫らな動きになっていてその場にいる男性社員の注目の的になっていた。

 当の本人はその事に気づかないまま、足を進めるごとに呼び起きる淫穴の小さなアクメを味わっていた。


 涼子が廊下を歩いていると男子トイレの入り口前で手を引かれた。


「あっ、ご主人さ……」


 口を塞がれ言葉が出来ないまま個室に押し込まれると、佐々木は施錠をして押さえていた手を離した。

 そのまま何もされないことに一瞬戸惑いを感じていたが、直ぐに自分の立場を理解した涼子は、その場でいつも通り頭の後ろに両手を組んで肩幅に足を開いてその場に膝をついた姿勢を取った。

 それは、いついかなる時も、佐々木の前に居るときに取らなければいけない姿勢として叩き込まれたものだった。

 上目遣いで佐々木はを見上げる涼子の頬を佐々木は何も言わずに叩いた。


「遅い」


 涼子は、直ぐに佐々木に向き直すと、同じ体勢のまま、奴隷の口上を述べた。


「ご、主人様、淫らで躾のなっていない涼子を、どうか今日もご指導ください」


「次はないぞ、お前はなんだ?」


「私は、ご主人さまの所有物であり、いかなる時もご主人様の要求に従う牝です」


「口先だけなら、なんとでも言えるんだぞ、このまま、全裸にしてここに縛っていこうか?」


「も、申し訳ありません。一生ご主人さまの奴隷として忠誠を尽くしますので、どうかお許しください」


「まだ、お前は躾が足りないみたいだな。心と身体にすべてを刻め、いいな」


「ハ、ハイ。全てご主人様の思う通りに従います」


「その言葉に偽りはないな」


「ハイ」


「ならば、お前は明日から俺の家に越してこい。いいな」


「へ?」


「いいな!」


「ハイ、明日から御主人様のもとで、暮らさせていただきます」


「舐めろ」


 佐々木は、そう放つと、自分でジッパーを下ろしペニスを涼子の目の前に晒した。


(あ、あ〜、いつ見ても大きくて凄い匂い)


 涼子は、頭から腕を下ろすと、佐々木の両方の太ももに手を置き、目の前の垂れ下がるペニスに舌を近づけた。

 しばらく、幹の部分を舌で舐め上がると、それは涼子の唾液で黒々と濡れ光り、たまらずそれに頬ずりをしながら、佐々木の太ももから右手を離すと自分のクリトリスをゆっくりとねぶった。

 

「くふっん」


 その行為を頭上から冷たい視線で見られていることに気づいた涼子は、指を引き抜いて慌てて太ももに戻すとペニスを口に含んだ。


「お前というやつは……。自分だけ快感を貪るような牝に育ててはいないんだがなぁ」


 語気を荒くして、涼子の頭を押さえると、一気に根本まで涼子の口の中に押し込んだ。


「ぐぅ、ほごぅ」


 喉奥で佐々木のペニスを受け止めると、上目遣いでペニスに下を絡ませ必死にを愛撫していた。


(く、苦しい)


 いつもなら息が切れる頃になると一旦引き抜かれるのだが、今回はその様子が感じらなかったが自分から引き抜くことは主人の牝として絶対にあってはならないことであると身体に教えられているため、上目遣いに見つめた目頭に涙を浮かべたまま、奉仕を続けていた。


 見上げた顔は今まで見た中で一番怖い顔をしていた。


 それほどに、先程自分が勝手に触った行為が許せないのだと感じた涼子は、佐々木に対し何度も喉奥でペニスを咥えながら、言葉にならない謝罪の言葉を口走っていた。

 佐々木は、涼子の意識が遠のいているのを自分の太ももの突き刺さる涼子の爪で認識していた。

 涼子が必死に舌を絡ませながら白目をむいた時、佐々木は一気にペニスを引き抜いた。

 

「がふっ、ごふっ」

 

 咳き込みながらも大きく息を吸う涼子を見下ろしながら、佐々木は涼子の頬を張った。

 

「も、申し訳ありません。か、勝手にクリトリスを貪ったこと、お許しください」


 佐々木は、それには返事をせず、またもペニスを涼子の喉奥深く突き刺した。


 涼子は涙を流し、鼻水を垂らしながら、唇からよだれを垂らしんがら、必死に奉仕を続けた。


 何度かその行為を続けると涼子は大人しくなり、その場にしゃがみこんでしまったが、佐々木の太ももからは決して手を離さなかった。


 満足気に佐々木が薄笑いを浮かべるとゆっくりペニスを引き抜き先端だけ涼子の口の中に残すと、初めて命令をした。

 

「涼子、お前は俺の所有物だ。俺の許しがなければ何一つ許されない。いいな」

 

「はぐっぅ、ハイ」


 佐々木を見つめながら返事をした涼子の顔は、被虐の会館を植え付けられた牝そのものだった。

 

「舐めろ」


 飛び起きるようにしてペニスに舌を絡ませる涼子に、今度は命令でクリトリスを触らせた。


 自分の与える快感に、口を時折パクパクさせながら、ペニスに舌を絡ませながら前後に頭を動かしていた。

 

 佐々木のペニスは、涼子の口の中でみるみる大きくなり、息をするのもやっとの状態膨れ上がると、涼子の淫穴の奥がキュっと疼いた。


(あ、あぁ〜、この御主人様のペニス、涼子の牝穴に入れて欲しいぃ〜)


「どうした、涼子、物欲しそうな顔をして」

 

「んぐっ、ご、御主人様、このペニスを淫らな涼子の牝穴にいただけませんか」


(教え込んだ口上とは違うが、ちゃんとおねだりできるようになってきたな)


「ほしいのか?」


「ハイ」


「で、どっちにほしいんだ?」


「い、今は一日中我慢し続けた前に頂けませんか」


「まぁ、いいだろう、俺にすべてを捧げる誓いができるのであれば、入れてやる」


「も、もちろんです」


「私、佐伯涼子は、御主人様の所有物であり、ご主人様の如何なる要求にもお応えし、ご主人様のために生きることを誓い、ここに服従いたします。」


(もう何度も言わされたセリフだった)


「よし、じゃ入れてやる、扉に手をついて、こっちに尻を突き出せ」


「ハイ」


 ペニスの先端が、淫穴に触れるだけで身体が小刻みに震え軽いアクメに達していた。

 それを見ていた、佐々木は、すぐには挿入せずに、涼子の尻を平手で叩いた。


「くぅん」


 涼子は、尻を叩かれる度に、淫らに腰を震わせると背中を弓のように反らせ、ペニスを求めるように腰を前後させていた。

 佐々木は焦らすようにペニスを絶妙にかわすと、耐えかねた涼子が後ろを振り返った瞬間、勢いよく突き上げてやった。


 勢いよくめり込んだ衝撃だけで極限とも思える快感の波に襲われた涼子は、更に身体をしならせると、腕の力を失って、そのまま扉に顔と大きな乳房を押し付ける形となった。


「はっ、はうぅ〜ん」


 絶頂に震えている涼子の両腕を後ろに持ち上げると、ゆっくりと送出をはじめた。


「はう、あ、あぅん」


 個室には、涼子のあえぎ声と、二人の肉のぶつかり合う湿った淫らな音だけが響いていた。


「おい、今日の佐伯さんいつもより、エロくなかったか」


「お前もそう思った?」


「あぁ」


「だろ」


 そんな会話をしながら、誰かがトイレに入ってきた。


 一瞬、身体をこわばらせたが、淫穴をかき回される快感に逆らうことができず、顔を上気させながら、淫らに腰をうねらせていた。


「ガタガタガタ」


 激しさを増す送出に涼子は意志とは関係なく身体を預けている扉を揺らした。


「お、誰か籠もってるのか?」


「出来上がっちゃってるね」

 

「あれ? それにしても変な音聞こえない?」

 

 涼子は、目をパチクリさせながら、首を大きく後ろに回すと、佐々木を見つめて首を横の振ったが、佐々木は涼子のその顔に更に陵辱心が膨れ上がり腰の動きを早くした。

 

「ガコン! ガコン!」

 

 佐々木の揺れに合わせて肩で扉を叩く形となり、大きな音を響かせながら、にゅちゃにゅちゃと聞こえる音に、さすがに外の男たちも心配になり、声をかけてきたが、しばらくその状況が続くと、ピタリと音が止んだ。

 

「お、おい、大丈夫なんだよな?」

 

「コン! コン!」

 

 初めて中から合図のような音が聞こえたところで、用を足した男たちはトイレをあとにした。

 

 男たちが出ていくのを確認すると、最後とばかりに太い幹は淫穴への挿入のスピードを増していった。

 涼子はもう、快感を止めることができず、貪るように動きに合わせ大きな声であえぐと、何度も絶頂へと登っていた。


 全身の力が抜けた涼子は、腰を起点にくの字になって床に手をついた形で佐々木に支えられながら、余韻に身体を震わせていると、すぐにその形の良い尻を平手で叩かれ、正気に戻された。

 朦朧とする意識の中すぐさま膝下にしゃがみ込み上目遣いに見つめた。


「ご、ご主人様、淫らな涼子だけいっぱいイってしまい申し訳ありません。」


 口上を述べながら、見つめる先のペニスは案の定、放出しておらず、涼子の目にそそり立っていた。

 その目線の先には加虐者の目をした御主人様が目に入った。



「涼子、俺の許可ももなく勝手にいったな」


「ひっ、も、申し訳ございません。お許しください」


「罰を与えなくてはな」


「ひっ」


 涼子は、恐怖に震えていたが、絶頂に達した淫穴からは、「罰」と言われ新たな淫汁を溢れさせていた。


 佐々木は涼子の頭を掴むとペニスにあてがいゆっくりと口の中にペニスを沈めた。


「いいか、俺をいかせたら、その精子をそのまま口に含んで会場に戻れ」


「決して、俺の許可が出るまで飲み込むんじゃないぞ」


「ふぁぁい」


 涼子は、目を潤ませてうなずくと、自分から佐々木のペニスをシゴキはじめた。


「ごふっ、ぐちゅ」


 激しいイラマチオをしてくる涼子に気を良くした佐々木は、頭を撫でやると勢いよく放出した。


「んぐっん」



 涼子は、量の多い精子を喉と口いっぱいに受け止めると、一旦、ペニスを吐き出し、舌先でそれを清めた。


 粗方、掃除が終わる頃には佐々木のペニスはすでに大きく膨れ上がり天を向いていた。


 そのたくましさに淫穴を疼かせながら涼子はそれに頬ずりをしながら佐々木を見あげた。


「口を開けろ」


 口の中には、佐々木が放った精子が唾液と混ざり合いながら口いっぱいに広がっていた。

 口の中に指を無造作に入れると、喉奥までかき回して涼子がえづくのをしばらく楽しむと、指を引き抜いて、涼子の乳房の谷間で指を拭った。


「いいか、俺がいいと言うまで飲み込むなよ」


 コクリとうなずいた涼子の目は、潤んで焦点が合わなくなっていた。


 涼子に身支度をさせると、二人は個室をあとにした。


「大丈夫?」


 涼子は、頷く。


「今日は早く帰ったほうがいいんじゃない?」


「うっん」


 言葉に詰まりながらも、心配してくれる同僚に笑顔を返しながら返事をすると、佐々木が言葉を差し込んだ。


「木村さんさ、もしよかったら佐伯さんと一緒に帰って貰えないかな?」


「えっ!」


 同僚は、一度涼子の方を向くと、両手を胸の前で組む仕草を見て、佐々木に向き直った。


「わかりました。」


「じゃ、僕がタクシーを手配しておくから、それに乗っていって」


「いいんですか? タクシーまで」


「逆に助かるよ。ありがとうね。直属って言っても僕も男だし、でも体調悪そうだと教育係としては心配だしね」


「い、いいえ」


(あれ? 佐々木さんていつも涼子に厳しいけど、以外にいい人なのかな? 涼子が少し羨ましいかも)


 その後も宴会は続いていた。


 しかし、涼子一人だけは、宴会どころではなく、淫穴で動き続けるペニス型の遠隔バイブに今も翻弄されていた。


 ようやく、幹事が締めの挨拶をするころには、涼子は周りにはばかることなく腰をもじつかせ、スカートにシミを作っていたい。


「さ、帰るわよ、涼子」


 店の外には、タクシーが待機していて、扉のそばには、佐々木が立っていた。

 二人を見つけた佐々木は手招きをすると先に木村に現金を持たせ乗り込ませると、入口側に涼子を乗せた。


「いいか、携帯で合図するから、手に持っておけ」


 コクリと頷いた涼子の耳元で佐々木が更に追い打ちをかけた。


「口を開けろ」


 一瞬身体が固まったがそれは、緊張や恐怖ではなく全身を駆け巡る快楽の余波のようなものだった。


 涼子は、直ぐに口を開いた。


 大量の唾液と精子を確認すると涼子を車に載せ、タクシーを見送った。


「どうしたの?」


 ボンネットの上で何があったのか見えないまま待っていた、同僚に声をかけられると、言葉にならない言葉で受け答えた。


「ひゃんで、ないほ」


「喋れなくなるほど飲んだ?」


「だいひょうふはよ」


「んぐぐぐぐぐっ」


 タクシーが走り出すと同時に淫穴を大きな振動が襲ってきたことで。淫らな声を同僚の前で発し、そのまま腰を浮かせて気味に足をピンと突っ張った状態のまま振動に耐えていたが、大きな振動は涼子の淫穴を絶頂へと追い上げるのにさほど時間は掛からず、突っ張っていた足が小刻みに震え始めると同僚が心配そうな顔で声をかけた。


「どうしたの? 大丈夫」


 涼子は、愛想笑いでその場を凌いだが、その額には汗が滲んでいた。

 同僚の心配した声も届かなくなるくらいその振動に追い込まれると、携帯がメールを知らせた。

 直ぐに涼子がそれを確認すると、待ちに待った命令に歓喜し今まで揺れていた足をピタリと止めて踏みしめ更に足を突っ張ると、首を上に向け口を大きく開けながら、喉を鳴らして飲み込んで、大きく息をすると、シートに脱力して埋もれていた。


「どうしたの?」


「だいじょうぶ。なんでほない」


 涼子は今度は少しは会話になる声で答えると、唇から漏れるそれをハンカチで拭った。


 いつしか淫穴の振動も止まりタクシーは涼子の住むマンションの前に到着し、ドライバーがドアを開けると、涼子はフラフラとタクシーから降りた。


「部屋まで送ろうか」


「い、いよ、大丈夫」


 その時、涼子の口から臭った生臭い息が同僚の鼻をつき、同僚が少し訝しい顔をしたときには、タクシーはドアを閉め走りはじめていた。


「あれって?」

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