第50話
アレンが寝ているアリアを見ていると寝返りをうつ。
衣服が乱れておりアリアの胸が見えていた。
無防備に寝ているアリアに対して邪な気持ちを覚えたが意思の力を総動員して毛布をかけなおす。
気持ちを落ち着ける為に外に出てそのまま井戸に向かった。
服を脱ぎ頭から水をかぶる。
気持ちが落ち着いてきたところで布で体を拭いて服を着た。
母屋の扉から音がする。
そちらを向けばアリアが出てきたところだった。
水の音で起こしてしまっただろうか。
「ごめん。起こしちゃった?」
「ううん。気にしないで」
そう言ってアリアは井戸の水を汲み顔を洗う。
まだ早い時間だが2人で母屋に戻り食事の準備をした。
朝食を食べ終わり時間まで雑談をして過ごす。
時間はあっという間に過ぎていった。
「そろそろ時間だね」
「うん・・・」
アリアは先輩達の溜まり場に行くというので途中まで一緒に行って別れた。
アレンは準備運動をしていると先輩達がやってくる。
「おはようございます」
「おう。おはよう」
先輩達が素振りをはじめる。
「アレンは今日も走り込みか?」
「その予定です」
「頑張れよ」
「はい」
アレンは魔道具の重りを装着して走り込みをはじめた。
先輩達の溜まり場の裏を通りかかる。
遠くに先輩の1人が立っているのが見えた。
アリアがいないのが気になったがアレンそのまま走り抜けた。
1周して再び先輩達の溜まり場を通りかかる。
先輩がいたところを見たが先輩の姿はなかった。
先輩達の溜まり場は静かだった。
修練をしているはずのアリア達はどこに行ってしまったのだろう。
気にはなったがアレンは走り続けた。
アレンは休憩をする為に道場の前に戻ってきた。
荒い息を整える為に深呼吸する。
新鮮な空気が心地よい。
アレンは素振りをしている先輩に先ほど気になったことを聞く。
「先輩。アリア達がどこにいるか知りませんか?」
「いや、見てないな」
「あいつ外でするのが好きだからどっかにいるんじゃないか?」
「あぁ。確かにそれはありえるな」
どうやら道場の敷地のどこかにはいるらしい。
「探しにはいくなよ?嬢ちゃんが嫌がるからな」
アリアは先輩達と修練している姿を見せたくないらしい。
気にはなるが先輩に釘をさされてしまった。
アレンは休憩を終えて再び走り込みに戻った。
走り込みの際にアリア達の姿を探してみたが見つけ出すことはできなかった。
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