第12話元内閣総理大臣に悼む

今後の日本の行く末に憂いを感じているかも知れない。

感情を面に出さない日本人の性質は米国、欧州でも解りかねるという。

 同盟国でさえ不可思議な国だったらしい。

孝は胸中にずしんと鉛の錘を置いた様に心が打ち沈んでいたが、余り政治に関心が無くて選挙は、うざい、五月蠅い、面倒臭い、投票日なんて無くていいのに!時間の無駄!ぐらいにしか感じていなかった。のに・・・。

 昔は男と女は違う!偉いのは男!勝つのは男!

だったが、運動会のリレーで、妹が転んだ時、悔しくて涙が零れた。

不思議だった。男なのに・・・。

 でも・・・、今ハッキリと分かった!

身内だからだ!

 広く言えば、孝は日本で生まれて育ち日本の学校にて学び卒業した。

その一国の首長だった阿倍野遥香棲元内閣総理大臣が暗殺されたから心が打ち沈んでいる。

 これ

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