第8話新しいタスク

滑舌が怪しくなってきた。

「おう、もう7時か、店開けるからお開きやで?」

「お前ら下で飲んで行くか?今日はワイの奢りや!」

気前よくロマンスグレーのオヤジが振る舞い酒にご相伴になった、痩せたメタボ、八束孝は千鳥足で帰って行った。

 先程浮かんだ素晴らしい企みを思い出す様に上を向いて歩いた。

三日月が孝を見下ろし、一息突いた所で携帯のメール着信音が鳴る。

「あ、支払いや!忘れとったわ。」ブラックエステートからの請求メールだった。

先月度の請求額は110万円だった。孝が1100万円を収入した事に為る。

「上善寺直美か、」君に新しいタスクを与える。

 ブラックエステートのタスクはまだまだ 続いていた。

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