第7話粉飾のGDP

某国の企みは日本列島制圧であり、敗戦国の癖にGDPは上位3位に辛うじて食い込み、他国で戦争が有れば金の用意だけして、静観しておく。

 それが鼻についていた。

某国は、日本列島を制圧すれば漁獲量が一段とハネ上がり食料危機も薄らいで行く。

 しかも海洋資源が眠っている沖縄県南方を自由に開発出来る!

正に黄金の国ジパング!喉から手が出るくらいに欲していた。

 故にブラックエステートを差し向け、地味だが日本国土を着実に我が物にしつつあった。

それに気づかない愚かな日本人の一人に八束孝が存在していた。

 「お前も世界一の新車メーカーに勤めとんやから競馬なんかせんでもエエやろ?」

ステテコ1丁でロマンスグレーのオヤジが胡座をかいて痩せたメタボを嗜める。

「マア、営業は売ってなんぼの世界ですからね、夏以降調子悪いんすよね。」

 ランチの後は酒盛と決まっていた。

ストレートの芋焼酎をコップになみなみと注いで一気に飲み干す。

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