第三話

ぼーっと時計を眺めてたらいつの間にか8:59になっている。なんか楽しみなことを待っているときは長く感じるけど、いざその時になるとまだ心の準備が出来てなかったりする。そんなことを考えながら機器を起動する。

「ようこそ。現在、配信開始まで10秒です。」

意外とちょうどよかったな~と思いながらカウントダウンを眺めて、0になった瞬間

「ソードマジッククラフト配信開始です!」

という声と同時に白い光に包まれた。


「ようこそ、SMCへ。まずは新規作成かベータ版を引き継ぐかお選びください」

と言われるがベータ版なんて参加できたわけもなく新規作成を選択する。

「はい、かしこまりました。まずはお名前を決めてください」

「シア、でお願いします」

「はい、では次は容姿をお決めください。身長の増減は現実での影響を考慮して、±5㎝まで。また増やしたり減らしたりしたとき、5㎝増やした場合Sに+1、Mに-1。5㎝減らした場合Iに+1、Sに-1となっております。」

「では-5cmで。」

ヒーラーを目指しているのだから、男らしく見せたくても仕方のない犠牲だ。と心の中で悔し涙を流す。

「髪はどうなさいますか?」

「では、腰まで伸ばして銀髪にしてください」

昨日お姉ちゃんが見せてくれたF〇7のセ〇。ロスかっこよかったな~と脳裏に浮かべる。

「では初期設定は以上になります。職業につきましては、神殿の方へ伺ってください。それでは素晴らしい冒険を!」

刹那、何度目かもわからない白い光に包まれる。


あたりを見渡してみると人だらけだ。後ろには人が集まりすぎて待ち合わせでは使われなさそうな噴水と人で隠れてよく見えないが普通に住宅がある(中世ヨーロッパ的な)。とりあえず神殿とやらを探さないと。


神殿を探して歩いてたら茶髪の人に会って

「お嬢ちゃんかわいいね。この後俺と一緒にお茶しない?」

と声を掛けられるが

「いえ、神殿ってとこに行かないといけないので」

「俺が案内してあげるからさ、お茶しようよ」

「いや、でも」

と話しているとその人の後ろの方から怖そうな顔のおじさんが来て

「そこの兄ちゃん。幼女たんに手を出すとは許せんな。紳士組合幹部として少しついてきてもらおうか」

と言われて茶髪の人は声も出ない様子だ。

「お嬢ちゃん、神殿はあっちの方だ。ゲームを楽しんでくれよ!」

「あ、ありがとうございます!」

向かってた方とは真逆のほうに神殿はあったらしい。礼を言ってその場を離れることにした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いやー、私の駄作がこんなに好評だとは

Σ(・□・;)

ちなみにセ〇。ロスのくだりは、私が長髪の銀髪ロリ系男の娘とかいう特殊な患者だからです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る