第2章
第1話 お勉強
さて、ログインっと。今日は金曜日、いつも通りの時間をプレイして、明日は……あれ?どうしよう?いや、いつも通りにしようかな?動物達のお世話は私の仕事だしね。朝と夕方構えば満足……しないだろうなぁ。仕方ない、午前中と夕方から夕飯とお風呂が終わるまでは構おう。
「?……起きれない」
「いや、フィリアちゃんに抱きつかれてるだけですよね?お帰りなさい。ちゃんとフィリアちゃんのサポートをしておきましたよ」
「ん。じゃあ、行動開始」
「まぁ、旅が始まったらお昼寝は厳しいのは分かりますが、フィリアちゃん、まだ10歳ですよ?」
「……起きて。ギルドに行って訓練場で色々やるから」
「……んぅ」
「聞いてない……」
「はい、クリーン。ちょっとだけ太った?」
「まぁ、食べて寝るだけでは確実に太りますね。他の子供達と一緒は流石に厳しいでしょうし、遊び相手がいませんでしたので」
「遊びじゃなくても、やることがあれば問題ない。ウォーター。はい、顔洗って頭をスッキリさせよう」
「……お姉ちゃん、おはよう」
「じゃ、ギルドに行こうか」
というわけで、ギルドの訓練場に来てフィリアに木製で訓練用の武器を在るだけ触らせ、次に魔法の適正を素人なりにみてみたり、弓や弩等も触らせてみる。
結果として……ナイフ、杖(じょう)、長弓(和弓?……ちょっと支えたけど一応は引けた弓、他の引けた弓は子供用みたいな感じで威力が無いから却下した)、魔法は魔力を動かせる位、属性は不明(リア談)、ただ、ちゃんとした媒介素材のアイテムがあれば覚えれるかも?とのこと。
その後は、ギルド内の図書室に行って読書タイムで、最初は薬草図鑑。インベントリに少しだけなら現物があるから、図鑑と現物を使ってしっかり採取する薬草とかを覚えてもらう。そしたら、次は魔物図鑑。主に生き物として基本的に共通の弱点部位と討伐証明部位に素材等……覚える事は沢山ある。
「今回はここまで。後は夕飯を食べて、体を拭いて寝る。明日は……リアを連れて買い物に行って来て。私は狩りしてくる」
「……うん」
「買うのは、服と防具で合ってます?」
「ん。武器は私も付き合う」
「冒険者、大変」
「別に、冒険者になる全ての人がしている訳じゃない。ただ、勉強してる人の方が生き残れている……らしい。長く生きたいなら、どんな仕事の人だろうと、勉強するのは当然」
「まぁ、そうですね。勉強をして、ベテランから技や技術、知識を盗んだり、そういうのを怠らない方が成功しやすいです」
「難しい……」
「ね。でも冒険者は楽だよ?才能や努力を怠らなければ、食う、寝る、狩るだけの生活だもの。狩人も同じ。まぁ、慣れだよね」
そんな話をしながらレストランに行って、夕飯を食べたら宿に戻って、テイムモンスター達のお世話をフィリアと一緒にしてから、体を水で拭いて着替えて(フィリアだけ)寝た……後で動物達とのコミュニケーションの取り方を教えてあげよう。これは簡単だから直ぐ覚えれるよ……爬虫類のビボラや鳥類のアルコン、ククルは難しい方だけどね。
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