第27話 脱!初心者7

 まぁ、警戒範囲が広がったけど、特に何事もなく、何とか4日目の昼に初期リスポーン地でもある街に着いた。賊に捕まっていた人や物を兵士の人に渡して、門を潜る前に、テイムモンスターは皆テイム石の中に入れる。で、門を抜けたら商人さんと別れて、先にギルドで依頼達成書類を見せて依頼完了。ランクが何故かCランクに上がって、ステータスにあった初心者マークが消えて、リアが皆に見えるように変化した……らしい。周りの反応的にはだけど……珍しいのかな?精霊。



「あの、リンセちゃん?あなた異邦人だって理解してます?依頼完了で時間加速が終了。ログアウト時間中、あの人達どうするつもりですか?ログアウト中に何日経過すると思ってます?もうサポートAI 機能が使えないので、それまでに色々調べて、覚えたり頑張りましたが、本当に面倒見る気です?」

「あ、リアが久しぶりに喋った。そこは大丈夫。商人の娘さんのフィリアに、馬車の動かし方教えた。私について来るって。後は……仕方ないけど、昼と夜の混成パーティーにして、材料を買って馬車を改造。売ったり、賊の討伐で貰えたお金とかで宿とか食事、必要なものをある程度買って貰って、腕に覚えがあるのは冒険者登録して冒険者として、この街で過ごして貰ってから出発。あ、フィリアや冒険者登録する人は今、冒険者登録して貰ってるから」

「本当に面倒を見る気満々ですねっ!?」

「当たり前。とりあえず、次にログインしたらフィリアの得意な事とか装備も買わないとね。合うのが無かったから。お金は……フィリアとティグリに半分だけ渡せば問題ないかな?」

「まぁ、そうしないと彼等はご飯を食べれないですし、軍に渡すにしても、あの人数を面倒を見ながら輸送するのは難しいですし、リンセちゃんが面倒を見るのが、実は一番の早い解決法ってのは分かりますよ?でもただ働きじゃないですか」

「?タダじゃない。深い森であれば、もっと沢山の動物達が居るはず!家族が増えるかもだし。狩りも捗る。良いこと尽くめ」

「……もしかして、リンセちゃんって街中とか都市生活が苦手なタイプです?」

「……知らない。私としては、食う、寝る、狩る遊ぶの生活が一番好き」

「うわぁ、文明人とは思えない発言ですね」




 おおよそ、全ての手続きやら説明やら、話し合いやら、買い物等を終え、軽く夕飯を取ってから、グループを2つ(男女)に別れて、それぞれ1週間宿を取り(支払いは私)、部屋に戻ってからテイムモンスター達を出して、夕飯をあげながら軽く手入れをして、今日はログアウトした。


 因みに宿屋と部屋の内訳的には、多分普通の宿でティグリ達獣人の成人男性グループが2部屋。


 私と同じテイムモンスター同室OKの宿で女性と子供の獣人グループが2部屋で代表者はクーレルさん。

 

 エルフ族の女性と子供のグループが1部屋で代表者はピノさん。

 

 フィリアは私と同じ部屋。あ、ログアウトする時にテイムモンスターの皆はちゃんとテイム石にちゃんと戻したし、フィリアには寝ているけど問題ないと説明済み。




 ま、初心者じゃなくなったし、ゲームの謳い文句通りの自分なりの自由を謳歌しよう。森の奥やジャングル、荒野、居そうな場所を探してピューマっぽいの探そう。ガトはちょっとピューマよりは普通の猫っぽいし。ピューマ欲しいな、ピューマ。後は犬系も欲しい。狼も良いんだけど、やっぱり犬は良い。

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