第268話 緊急ミッションは急に来るから緊急なんやで?
【重要】
現在仕事の場所が朝早く夜遅い為、小説を書く時間があまりありません。
少々不定期になりますが、ご了承下さい。少しでも楽しんでくださる皆さんには
大変申し訳ありません。6月の半ば位になれば解放されるのでそれまでは
ご不便の程お掛けします。
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緊急連絡は勿論全プレイヤーに通じていたので、俺が連絡を入れると直ぐに流川が出てくれた。場所も既に把握している様で先に周りのメンバーや知り合いには連絡を通していたようだ。
何せ今回はこんな真昼間から都市全体に壊滅的な被害が発生するかもしれない緊急ミッション、なんとかしてクリアしなければならない。
と言うかこれでこの都市が壊滅したら流石にディザスターでも隠蔽などしきれないだろうに、何を考えて・・・
いや、それでも隠蔽しきれる自信があるのか、それとも
―隠蔽するつもりがない・・・とかだろうか。
何にせよ俺達が利用しているここを壊滅させる訳にはいかないし、丁度近場にいるので俺達は勿論参加する。既に透哉達は向かっているし、俺達は流川達と合流して後から向かうだけだ。
既にサリエルやディーヴァからもメールが届いてるが、残念ながらサリエルは後輩が近くにいるしこの時間から動く事は出来ないので後輩を連れて避難するつもりの様だ。一応俺のセーフハウスへ行く事もOKしておいたので、万が一はそこに行くだろう。それでもし彼女の事がばれたら、その時はもう仕方ないかもしれん。
ディーヴァはまさかの日本に今いないらしい。
師匠の付き合いで中国に向かっているとの事で緊急ミッションにはどうしても参加できないとの事。流川レベルかそれ以上のあいつが居てくれれば結構安心だったんだが。
片桐の方でも今スレを見て情報収集しているが、やはりこれだけの規模参加者も結構多くて既に現地に向かってる奴等もいるらしい。
だが同時に「ここが稼ぎ時」とばかりにプレイヤーキラースレも賑わってて何人かが向かっているそうだ。あのバカ野郎どもこの状況すら楽しんでやがるってのか。だが、事前に情報を得られたのはでかい。今回の参加者の中にプレイヤーキラーが確定して居ると考えればやりようはある。
今回もテルクシノエーには全力で動いてもらう事にしよう。そうすれば【魅了耐性】や【魅了無効】程度では余裕で貫通してくれるから、最悪心の痛まない壁を作ることだってできる。あいつらが此方を殺しに来るんだから、それを利用してもいいだろうよ。
今は全力で車を走らせて流川達を迎えに行っている。既に流川達は俺のセーフハウスに向かってハトメヒトを回収してくれたので後は俺が車を走らせて合流するのみだ。
車はこれからの大人数での移動の為にかなりでかいキャンピングカーを購入しておいたのだ。勿論ソウルギアGAMEの方での特注の車なので武具なども収納できるし、万が一の時は臨時のセーフハウスとしても機能する。
これ以上の人数の時は箱トラックでも買わないとならんかもしれんが、それでも1台1000~2000ポイントでどうにかなるから、出来れば買っておくべきだろうな。
この車は色々カスタマイズして10人以上が余裕で入れるように魔法処理もされて1300ポイントになっている。つまり現金1300万だな。
逆に言うとこれほどカスタマイズした大人数も収納できるキャンピングカーが1300万円程度で買えるのだから安いかもしれん・・・が、今はどうでもいいか。
「プレイヤーキラー、情報はわかるか?」
「今調べてるけど、流石に掲示板に書き込んだ奴からIP探しては難しいな、そもそもディザスターの手が入ってるだろうし・・・あー、ちくしょこんな事ならハッカーの勉強でもしておくべきだったぁ!」
「いやいや、十分だから無理すんな。プレイヤーキラーがほぼ確定で来るとわかっただけでも十分だ。既に透哉達には連絡も入れてあるからな」
「そ、そか・・・」
今も制限速度内で全力で走らせているが合流迄にはあと1~2時間はかかるだろう。夜中ならいっそぶっ飛ばすんだがこの時間じゃ普通の警察のお世話になるからなぁ・・・夜も可能性はあるんだが。
良い子の皆は朝だろうが夜だろうが速度超過はしない様に。普通に捕まるからな? 俺だってできればそんな危ない橋はわたりたくねぇ。
とりあえず流川の方で拾ってこれたのはスピネルをはじめとして、佐伯、羅漢、ガーディアン、後はアトリっていう山田が前に世話になった奴だ。
透哉の方でバンカーやレヴォリューションに連絡はしているようだが、果たして間に合うかそれとも、そもそも参加できないか・・・
俺の方はサリエルもディーヴァもダメだったからな、他に知り合いって言う知り合いはいねぇし、その辺りは二人任せになりそうだ。
「緊急ミッション・・・あの時以来ね」
「だね・・・前みたいな後味悪い終わり方にはしたくないかな」
「あー・・・あーしらが出てくる前の奴か」
「今回は人も多いだろうし、まーちゃんが無理する必要はなさそうだけどね」
「流川も来てくれるしな。問題はプレイヤーキラーだが、その辺りはショコラとクレアのスキル任せになりそうだ」
レジェンドスキル【神の右手】には追加で戦場把握や空間把握等のスキルがおまけで付与されてるからな、テルクシノエーと一緒に周囲を見てもらえば怪しい奴等を見つけやすくなるだろう。
別に俺だけが注視しなくてもいいのだからそこは多少気楽だ。
「基本は前回と同じく、余り離れずに行動だな。相手プレイヤーを全ては信じない方向でいかないとか・・・ったく、緊急ミッションだってのに、参加者すら疑わないとならんってのはなぁ」
「人間そんなもんだろ。私の方でもドローン飛ばして調べておくから安心しろって」
「あぁ、こういう場合は色々な方面から見れる片桐が頼りになる。基本は俺達が守るからそこは頼むぞ」
「ん・・・まっかせろ!」
自信満々に言う片桐。
前回の事などで結構自信がついてきたおかげでますます頼りになる存在になった。
更に言えば俺の切り札についても俺以上に扱う事が出来る、切り札中の切り札になりつつあるからな。余程の事がなければ片桐を俺のメンバーから離す事は無くなったと言える。
まぁ、片桐自体俺意外と組むのをあまり歓迎してないから、そこは気にしなくてもいいんだが。まぁ、せめて流川辺りとは一緒に組めるようになってほしいんだがな。あいつはとても気のいい奴だし、割とゲーム等の話も通じるから、慣れれば片桐も友達に慣れそうなんだが・・・
「あー、くそっ。急いでる時にこの遅さは苛立ってくるな・・・! なんでこの時間に始めやがるよ・・・!」
俺は頭をガシガシと掻きながら苛立ちつつ車を走らせるのだった。
―268話了
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休みの日は流石に時間があるので沢山書けますー
いっそ予約しておくのも考えましたが、色々都合があるので・・・
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