第251話 はい、おまけつけたからね、はい、はい。
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■ダンジョアタックミッション CLEAR!!
ボスエネミーの討伐おめでとうございます。
ミッションをクリアしたパーティにはランダムでアイテムを配布させて頂きます。
ダンジョンはこの時点で解放されますので、好きなタイミングで脱出してください。
次回もますます楽しんでいただけるよう、様々なミッションを用意しております。
それでは、クリア改めておめでとうございました!!
■基本報酬:クリア時 プレイヤー全員に:1000P
■特別報酬:ボス討伐時、討伐参加プレイヤーにランダムで報酬
■1:Sレア以上確定10連チケット
■2:SS以上確定LR30%ガチャチケット1枚
■3:5000ポイント
■4:SSランク相当武具5個
■5:蘇生薬(低確率)
■6:上記全部(超低確率)
■報酬 プレイヤー全員に:1000P
ケーキ屋:【上記全部(超低確率)】
リバティ:【SS以上確定LR30%ガチャチケット1枚】
ディーヴァ:【Sレア以上確定10連チケット1枚】
サイレーン:【5000ポイント】
テルクシノエー:【SSランク相当武具5個】
ミューズ:【SSランク相当武具5個】
除外:ハトメヒト
■特別撃破報酬
討伐プレイヤー全員に:50000P
【灼熱のヘルカイトのカード】獲得者:ケーキ屋
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満足に動けない御堂の代わりに全員が絶句する。
御堂が手に入れたアイテム報酬がやばすぎるのもあるが、それ以上に特別撃破報酬に目が行ってしまう。
ボス討伐に貢献しただけで一人5万ポイントはインフレし過ぎだと言いたくもなるが、制限されていたとはいえほぼ勝てるモンスターではなかった以上、ある意味では妥当とも言えるだろうか。
もう一つの報酬、御堂の胸の上にひらひらと落ちてきた1枚のカード。大きさはタロットカード位の大きさの材質が不明な絵札だ。そこにはアニメチックな絵でコミカルに灼熱のヘルカイトのイラストが描かれている。
それだけならばただの敢闘賞か何かで貰えたアイテムだと思うだろう。事実サイレーン達が驚いていたのは御堂がクリア報酬で貰ったアイテムと5万ポイントに驚いていただけだ。
そのアイテムを見て一番驚愕しているのはディーヴァだった。
ディーヴァ自身、それと類似したアイテムを見た事は数回しかない。とても運のいいプレイヤーが超低確率でモンスターを倒した時に獲得できるレアアイテムなのだ。
【モンスターカード】
一部のレベル1~3程度の雑魚モンスターには存在しないが、レア個体、ボス個体、強敵個体、今回のヘルカイトの様な超絶個体等を倒した時に、宝くじで1等を当てる方が難しい様な確率で手に入るレアアイテム。
それはレベルとスキル、ドーピングエリクサー以外で【プレイヤーに様々な強化や能力の付与】を与えてくれる物なのだ。
まるで一昔前のゲームの装備アイテムの様な扱いではあるが、ソウルギアGAMEがプレイヤーを用いた遊びともいえるので、こういう物も普通に技術輸入されているのだろう。
モンスターカードは多種多様に存在するが、まず一つ【譲渡出来ない】という制限がある為、手に入れた相手からトレードしてもらったり、殺して奪ったりが出来ないので、アイテムそのものの資産価値は低い。
しかし、能力恩恵はカードによってはどうでもいい物からそれ一つで戦況を変えてしまえる様なものまで様々。
ディーヴァの師匠もカードは2枚ほど持っていたらしいが、既に使っているので実物は見た事がない。
そしてカードというアイテム種自体レア枠の為、調べてもデータが出てこないのだ。ネットなどではあまりの希少価値にただの噂だの、眉唾物だと言われているが、こうして存在する以上、カードというアイテム種が存在したのは確かだろう。
御堂の物なのでそのカードはディーヴァには使えないのだが、カードに記されている情報が読み取れてしまった。
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【灼熱のヘルカイトカード】
使用するとカードは永久的にプレイヤーにセットされる。【上書き可能】
プレイヤーのステータスに【パワー:7】【ガード:7】を永久的に追加する。
プレイヤーに【火属性吸収】【核属性吸収】を永続的に与える。
【コスト:3000P】を消費する事で24時間に1回【灼熱のヘルカイト】を
顕現召喚し【破滅のブレス】を発動させる事が出来る。
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「馬鹿でしょ・・・・」
あまりのふざけ過ぎている効果に素でディスはじめた。
ステータスの増加はまだ許容範囲だったが、まず【火属性吸収】【核属性吸収】という頭の悪いスキルが付与されているのが見える。
スキル購入にも載っていない耐性系の最上位の効果。その名の通りその属性を受けるだけでダメージ所か回復するという理不尽な能力だ。
火属性吸収の時点で先ほどまでの熱を発していたヘルカイトの灼熱を余裕で耐えきる、というよりも寧ろ恩恵となって生存力が上がるのも十分以上におかしいが、もう一つが更に馬鹿げている。
【核属性吸収】
そもそもスキルで買える属性耐性に【核属性】など存在しない。
では核属性とはなんであるかといえば、そのまま核エネルギーという事だろう。このカードをセットしたなら、核による汚染も何も効かないし、核ミサイルが万が一落ちてきたとしてもそれに発する熱は火属性で吸収するし、核汚染も全て吸収する。
強いて言うならば振ってきた核弾頭による物理的なダメージか爆発による衝撃は防げないので、それで死ぬかもしれないだろうが。これをセットした御堂なら放射能対策のスーツすら要らずに放射線地域を歩いて渡れる事になる。
「馬鹿でしょ・・・・」
もう一度万感の思いを込めて愚痴った。
しまいにはポイントこそ消費するが、一時的にヘルカイトを召喚して破滅のブレスを放てるという訳の分からない効果迄ついている。
この説明からして、呼び出したヘルカイトはブレスを放てば消滅するが、レベル8のタンクのプレイヤーでも耐えきれなかったあのブレスを24時間に1回だけでも使える時点で破格だろう。
あまりにも人知を超えた能力のカードだった。売る事も出来ないし捨てる意味はない以上、御堂も効果を知ったとしても使うだろう。寧ろ使わない理由がない。
だが、そうやって強化され続けて行けば、いつかディーヴァの師匠が御堂を良い獲物だと判断するかもしれない。そうなれば、御堂に待っているのは死だ。
元々伝えるつもりもなかったディーヴァだが、御堂の事に関しては聞かれたとしても誤魔化しておこうと感じていた。
『まるでお詫びとか依怙贔屓でもされてるんじゃないかって位、豪勢ですよねー』
そんな事を考えるディーヴァだが、まさかの正解である。
だがそんな事を知る由もない彼女達は出てきた報酬に大騒ぎをし続けるのだった。
―251話了
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やりましたね! これでしゅじんこうきょうかですよ!!(ソウカ?
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