第165話 もう少しでバレンタインだから・・・ネタがない

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日々忙しくなる悲しみ。そろそろ毎日投稿は止まりそうです。

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「で、だ。お返しどうする?」


「そうですね・・・」


 暇そうにしている俺と流川がそんな事を話し合っていた。


 バレンタインはもう来週だ。俺は多分サイレーン達から、流川はスピネルやポルクスから確実に貰う事になるだろう。


 そうなれば俺達がやらねばならない事は3月のホワイトデーのお返しだ。俺も事務の人から義理チョコを貰った時があるが、その時は自信作のケーキを持っていったぞ。勿論ドン引きされたが。ま、後の方になると俺のケーキを求めて、お返しは大きいのにして下さいねなんて談笑してたりする仲になってたがな。


 勿論それだけです、相手には旦那さんいるんで夢を見る事はないぞ。それ以外ではホワイトデーのお返しは作った事ないんだよな。


「無難にマシュマロを作るのがいいですかね? もしくは買ってくるか」


「マシュマロもベターすぎるからなぁ。とはいえお返しにケーキも出し過ぎてもあれだし」


 そう、最近よくケーキ作っている為、ホワイトデーのお返しもケーキだったらたとえいろんな種類のケーキがあるとはいえ、飽きられてしまう。


 折角のケーキ、食べてもらう時は最大限楽しみつつ、美味しく食べてもらいたいからな、飽きられてしまうのはほとんど死活問題だ。


 となるとお返しにケーキはダメになる訳で・・・


「マシュマロ以外でなんかなかったか?」


「調べてみますね」


 パソコンをカタカタと使い始める流川。こういう時本当に役に立つ男だ。


 直ぐに検索し色々データを見せてくれた。


「人気が高いのはブランド物のチョコレートとかみたいですね。意外とハンドクリームなども喜ばれるそうですよ」


「ハンドクリームはいいな、この時期は特に乾燥しやすいしなぁ」


 炊事洗濯を担ってくれているテルクシノエーにはお返し関係なく買ってやりたい所だ。サイレーン達も手は大事だからな、明日辺りプレゼント関係なく買ってくる事にしよう。


 他にはマカロンやクッキーなどもメジャーの様だ。他には紅茶のギフトとかポーチとかも人気らしいな。紅茶かぁ・・・ケーキには合うと思うが、どうしたもんかね。


「意外とマシュマロがないんだな・・・」


 ホワイトデーのお返しイコールマシュマロだと思ってた俺。


「ふむ・・・どうやら昔と今ではマシュマロの意味が違うようですね」


「意味?? マシュマロはマシュマロだろ?」


「花言葉などがあるように、こういうお返しに渡す物には色々な意味が付いてくるそうです。マシュマロは昔は【もらった気持ちを、やさしく包んで返す】という意味合いだったらしく、それでよく渡されていたみたいですね」


 男にそんな意味を求められても困るんじゃが・・・


 それに今は意味合いが変わってるらしく? マシュマロ=嫌いという意味合いになってるらしい。はっきり言おう、わからん!! どうしてだよ。


「キャンディーの場合は「あなたが好きです」という意味合いになり、クッキーならば「あなたはお友達」となり、マカロンだと「あなたは特別な人」というそうです」


「・・・なんでやねん??」


「こういったものは縁起物と似たようなものですからね、年月で色々変わるものですよ」


 お返しするだけでもこんな大変なのか・・モテてる奴は大変だな。


 ちなみにチョコレートを贈る場合は特別な意味はないらしく、相手が本命云々でチョコを送ってきてない場合はこれを送っておけば角が立たないとかなんとか。


 貴金属などは相手が委縮するかもしれないからやめておいた方がいいとの事。ハンカチは貴方と別れたいという意味らしいので絶対禁止だそうだ。何かの暗号ゲームやってる気分になってきたぞ・・・


「こりゃ無難にハンドソープとか買ってくるべきかねぇ」


「彼女達ならば御堂君から貰えるものなら何でも喜びそうですけどね」


「それはそれで寂しいだろ、やっぱりいい物選んでやりたいからな・・・って色々考えて実は貰えなかったらどうしよう」


「それはないので安心してください」


「わかってるんだが、今までが今までだからなぁ・・・」


「これは重症ですね」


 モテない歴=年齢だった俺だからね、仕方ないね。


 とりあえずはハンドソープ系や紅茶など、一応キャンディーは作っておくか。マシュマロはダメらしいし、それならキャンディーだろう。一応菓子類はある程度作った事があるからな、キャンディーもそれなりにある。


 ハードキャンディからソフトキャンディまで様々に作ってみたもんだ。意外と楽しかったのがキャンディケインだな。あの形に持っていくのが大変だったもんだ。


 後はロリポップキャンディなども作ったな。ぐるぐると飴を外国で売ってるようなあのどでかいカラフルな奴にするのは結構骨が折れたぜ。ただまぁ、ケーキ作ってる方が何倍も楽しかったので、キャンディ作りはあんまりやってないんだけどな。


 だが、今回ばかりはそうも言ってられん。ケーキの代わりにキャンディを作ってプレゼントしてやらねば。


「どうだ流川、お前もやるか?」


「あはは、僕はその辺り不器用ですからね、分相応に良さそうなものを見繕ってきますよ」


「ま、お前ならそう言うわな。んじゃ余った奴とか練習台とかで暫く食うのを手伝え」


「それはもちろん大歓迎です。いやぁ、楽しみですねぇ。前に作ってもらった金太郎飴思い出しますよ。全部猫になってましたよね」


 懐かしい事を言う流川。


 そうそう、飴作りをちょっとやっていた時に、やるなら色々やってみようと言う事で金太郎飴にも挑戦したんだよ。結果はライオン作ったつもりが猫のような何かになっちまったんだが、味は十分と言う事で流川は全部ペロッと平らげた。


 余りも持っていくほどだし結構気に入ってたんだろう。


「んじゃ、明日から開いてる時間にコツコツ作るかねぇ。今日はのんびりすると決めたからな」


「折角の休養時間ですからね、こういうのも良いでしょう。それにもう少しで引っ越しですからね」


「だな、結構長居しちまった。悪かったな」


「いえいえ、こういうのも賑やかで良かったですよ。時々向かせてもらいますし、そちらからも来てくださいね」


「おう。んじゃ引っ越すまでの間は全力でゆっくりさせてもらうさ」


 引っ越した後もあんまり生活は変わらないんだがな。


 ま、それは引っ越した後ゆっくり考えるさ。


 俺と流川はゆったりとしながら雑談を続けるのだった――


 

―165話了


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色々きな臭い状態ではありますが、季節はバレンタインで、お返しなどを考えてる

けーきますたーたちでありました。

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