それは多分平穏な日々
第151話 特に何事もない一日
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今日はリアル死にかけました(汗 反対車線から車が突っ込んでくる恐怖・・・
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クリスマスから大みそかと来て正月も過ぎ、特に大きなイベント等もなく、気が付けば1月の半ばを過ぎていた。
その間に起きた事と言えば、
ハトメヒトが空中を吹き飛んだり、
ハトメヒトが地面にめり込んだり、
ハトメヒトが風呂に漬けられたりと、そんな事しかない。と言うか毎回ハトメヒトが色々やらかしてくれてるな。
この前のミッションで手に入れたシリアルコードが記載されているカードは多くてもポイント500が貰えた程度で、全部外れだったのが悲しかったな。
山崎達の方のレジェンドスキルが確率で出るチケットも全敗だったらしい。2枚もあって30%ならそこそこの確率で出そうだったんだが、まぁ30%じゃあそんなもんかもしれんな。
色々あったミッションだったが、実入り自体はそこまで悪いものじゃあなかったし、山崎も蘇生薬は外したが、とんでも防具を手に入れたおかげで万が一の交換材料が出来たと喜んでいた。
普段は新島が使うらしい。あの流川達も身に着けている一定レベル以下の攻撃などをほぼすべて無効化する装備の超上級版だ、俺達が手に入れた雷帝剣が10本あっても買えないレベルとの事。
ポイントのインフレが激しい気もするが、そういうものは大体等価値のアイテムと交換するための物であって、ポイントでは交換しないものだろうよ。と言うか出来ないしな。その装備を買うポイントがあればレベル10になってデスゲームから撤退するよ俺なら。
とまぁ、今の俺達は正月気分も相まってのんびりしている最中だ。
一応俺と山崎と片桐で自分達のセーフハウスを手に入れる計画は完遂している。今はそのセーフハウスが俺達の頼んだ内装になるように工事中との事で、実際に住めるようになるのは2月の半ばかららしい。
丁度バレンタインを超えてからになるから、それまでにスピネルにバレンタインケーキのなんたるかを教えてやらねばならんな。
てか、そうか・・バレンタインかぁ・・・
流川はやはりイケメンな事もあって色々チョコを貰ってたな。「お返しを考えると頭が痛いですよ」と羨ましい事を言っていたが、今年はスピネルは確定としても会社を辞めてしまった以上、余りもらえないんだろうな。
俺はまぁ・・・会社の事務員さんがお義理で皆にチョコをくれるもの以外貰った事ないです。バレンタインチョコケーキを自分で作って自分で食べてましたが何か?
だが、今年は柄にもなく期待している。サイレーン達がもしかしたら用意してくれるかもしれないからな。いや、多分っていうかほぼ確実に用意してくれるだろうからホワイトデーのお返しも考えてやらないとな。
ハトメヒトについては・・・きっと訳の分からない物を持ってくる気がするのでそれに応じてとしよう。
という訳で、そんなどうでもいい事を考えられるほど今は自由過ぎる状況だ。
去年までならこの時期も普通に仕事で忙しかったから、そんな事気にした事もなかったからなぁ・・・多少羨ましいとは思っていたが。
「くぁ・・・あぁ、眠い」
ベッドの上でごろごろしながら特に何も考えずにゆったりとしている。
PCで適当な音楽を流し聞きしながらのこの時間は普段賑やかな毎日の中の、唯一の俺一人の時間だ。少し前はそれが当たり前だった一人の時間だが、今ではサイレーン達の誰かが常に俺の近くに居る。
それはとても賑やかで楽しくて嬉しい事だが、まぁ、あれだプライベートの時間も欲しいって事で、日中のこの時間や夜の時間は基本的に俺一人の時間を設けてもらってる。
そうしないとサイレーンかショコラかクレアが大体俺の傍に居るからな、それはそれで嬉しいんだが、一人になりたい時もある訳で。
こうやって何も考えずにごろごろする事のなんと幸せな事か。働いてた時も休みの日は基本的にごろごろしてたからなぁ。
後はケーキ作ったりゲームしてたりか? 俺は基本インドア派なので外に出る事はほとんどない。
流川が遊びに来た時に出かけたりとかだろうか。大体何処か食いに行くだけなんだがな。あれはあれで楽しかったりする。毎回どこに食べに行くかとかお互いに行きたい場所を相談して、お互いに数日休みが重なった時は遠出して有名な料理を出す店等に向かったもんだ。
大体は当たりなんだが、たまにハズレの時もあったなぁ。その時は口直しって事でラーメン食いに行くのが定番だった。
それ以外ではケーキの材料買いに行くか、食材買いに行く以外じゃ外に出ない出不精よ。仕事が基本的に外仕事だからわざわざ外に出て~なんて思わんのよな。
あぁ、もう一月も半ば、会社の奴等も仕事がそろそろ始まってきた頃かもしれんな。この時期は仕事が少なくなれば他の場所に出稼ぎに行くやつもいる。一時的に失業して失業手当をもらう季節雇用の人等は、仕事の少ないこの時期にささっと失業手当貰って、直ぐに働くって事も多いな。
この時期になると北海道とかから出稼ぎに来る作業員が多いんだよなぁ。あっちは豪雪地帯だろう? こっちと違って大雪で長期的に仕事にならないから、こっちに働きに来る人が多いんだ。こっちはこっちで雪が降れば仕事がやりにくいし、出来ない事も多いんだが・・・
俺が働いてた所に来た出稼ぎのおっさんが言うに「1日で膝元まで雪が降るなんて事が連日連夜あるからね」と言っていた。こっちは少しでも積もれば車が滑っただの事故っただのの大惨事になるのに、試されすぎてねぇか・・・
積もった雪が強風で周囲を覆うホワイトアウトってのが恐ろしいらしい。一面真っ白になって本当に1メートル先も見えないんだってよ・・・その上で積雪が踏み固められたアイスバーンという状態の道路を走る・・・雑技団の人かな?
今年も豪雪らしいし、既に出稼ぎに来てる人達が居るんだろうなぁ・・・後輩の奴ちゃんとやってるだろうか? 彼女さんと喧嘩してなきゃいいんだがな。あいつら普段は仲いい癖に、ひと月に1~2回はすげぇどうでもいい事で喧嘩してたし。
俺が居なくても仕事は回るだろうが、俺がやってた仕事は他にできる奴が結構少ないからな、本当迷惑かけちまったよ・・・本当ならずっとあそこで働いて集ったんだがな。社畜って訳じゃあねぇが、親方には世話になったし、長い間働いてきた場所だ、思う所は沢山ある。特に不和とかそういう理由でやめたんじゃないから猶更だ。
一人でいると前の会社の事やこれからの事を色々考えちまうなぁ・・・多分、このデスゲームが終わらない限りは俺や流川が普通の仕事をするのは難しいだろう。佐伯やバンカーは高校や中学を卒業したらどうするんだろうな。
あぁ、いや佐伯は確か高校卒業したら正式に・・・っちゃあ変だがプレイヤーとして本格的に生きる事にするらしい。表向きは何処かの会社に雇われたって事にするから、そこは流川がなんとかするそうだがな。
バンカーはまずは高校か・・・レヴォリューションは俺が考えなくても既に道を決めてそうだ。それ以外に知り合いに学生はいないが、ガーディアンのマスターはまだ物心ついてるかどうか怪しい子供だし、これからどうするんだろうなぁ。
一応、この前知り合った羅漢が知り合いらしいから、最悪引き取ったりするんだろうか? と言うか親は・・・いや、俺が考えても仕方ないな。
「ふぁぁぁぁ・・・」
色々考えていたら眠気が襲ってきた。
時計を見ればまだ14時過ぎ、夕飯迄はまだまだあるし久しぶりに昼寝でもするか。こうやって気楽に寝てられる時間は無限じゃあないしな、今のうちに出来る限りゆっくりさせてもらおう。
んじゃまぁ・・・おやすみなさいってな。
―起きたら サイレーンが布団に潜り込んでてひと悶着あったが俺は何もしていません
―151話了
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小説内でも書いてましたが、ホワイトアウトは本当に恐ろしいです。
何せ今日体験してきましたので・・・この時期は本当に怖いです。
ホワイトアウトのせいなのか猛吹雪で道路が酷い事になってたせいか
反対車線を越えて此方に向かってくる車がもう少しでぶつかる所でした・・・
急ブレーキをかけて、止まったおかげでなんとか回避できましたが、
スピード落とせてなかったら、こうやって小説を書くところか、明日の新聞に
載ってそうだったあさねこです。
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