第110話 話の内容が思いつかないのでお茶を濁す回
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フォロワー様が急上昇している現実に震えているあさねこ・・・
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昨日は大騒ぎの片桐を落ち着かせるのにかなり時間がかかってしまった。
元々広いセーフハウスを手に入れる予定だったし、希望者がいるなら誘う予定だった事を伝える事で漸く落ち着かせる事が出来たが、それだけで1時間弱もかかってしまった。
片桐からすれば、友人になった俺が居ないとここがアウェイになるから流石にやばいと思ったのだろう。下手すりゃ依存されてる可能性もあるかもしれんが、それならそれでゆっくり自立できるように、手助けしてやるだけだ。
とまぁ、そんなゴタゴタがあった翌日、俺達は自分達のセーフハウスをパソコンを使って探している所である。
勿論ソウルギアGAME関連のショッピングサイトなので、普通に探しても出てこない。これはアプリを入れたスマホをPCに接続して、【自分でサイトを探し当てて】漸く利用できる場所だ。
勿論アプリでのショップも十分品ぞろえが良いんだが、流川曰く、アプリショップが雑貨屋ならこっちは総合スーパーとの事。
それに偶に安売りしているものや、アウトレット品も結構置かれるらしい。多分大体の人は知ってると思うが、アウトレット品ってのは所謂在庫過多や型落ち品の事だな。どうにかして処分したいから安値で売るって奴だ。
俺もよくそういうのは利用してたもんだ。懐かしいな・・・って、言うほど懐かしくはないんだが。
ここなら欲しい品物を検索できるし、高いのから安いのまで選んで探せるからかなり便利だと思う。パソコンはゲームとか動画見る位にしか使ってない俺でも大体使い方わかるからな。
「にしても・・・いいセーフハウス自体は結構あるんだが、流石にここの近場ってのはほとんどないな」
売りに出されてるセーフハウスもピンキリで、安いのだと500ポイントの捨て値で売られてたり10万以上、つまり10億以上する、ほとんど豪邸だろこれレベルのセーフハウスも存在してる。
面白いのは今見ていた、都市部にある見た目は普通の一軒家で、地下に目的のセーフハウスがあるタイプもあった。お買い得価格6万ポイントとの事。絶対無理ですねわかります。
俺が設定しているセーフハウスに使うポイントは5千から6千、良い条件だったら8千までなら出してもいいと思ってる。現金8000万円、普通に家を買ったとしてもそれなり以上に良い家が建てられる金額だ。セーフハウスを普通に買ったとするなら流石に安い気もするが、そこはディザスター関連なのか、一桁安いんじゃね? レベルの施設がお買い得値段でごろごろおいてる。
豪邸だろレベルのセーフハウスなんて、10万ポイント、10億円だが、これ実際に土地かって家建てて、地下も作って色々な施設も用意してなんて事になれば、100億でも効かないレベルだ。
そう考えれば10万ポイントのセーフハウスも【お買い得!】とついてしまう位には安いんだろうな。
あ、ちなみに周辺の様子とかそういうのは見れないぞ? そんなもの写したら一瞬で場所がばれるからな。基本的に情報だけで書いてある、間取りの設計図とかは見れるが。
こうして売られている以上、場所とか簡単に割り出せるんじゃないかと思ったんだが、そこはまたしてもディザスターが色々やらかしてくれてるようで、手に入れたセーフハウスは一種の【ミッションフィールド】になっているらしく、購入したら自身と自身が許可した相手以外は基本的に見つけられないらしい。
後、こうして情報と場所を見れてはいるが購入しないでページを離れると【そのページの情報】が一切思い出す事が出来ないというおまけつきだ。
テルクシノエーに情報を書き記してもらおうとしたんだが、やはりというかなんというか一切書き留めきれずに終わった。
よくよく見れば購入ページにこんな事まで書かれている。
【拠点やセーフハウスの情報はディザスター側で隠蔽しております。購入せずにページを離れた際は、物件に対する一切の情報は記憶などを含めてすべて消去されますのでご注意ください。物理的な手段や魔法的な手段、あらゆる裏技を用いても一切の情報は掴めないよう万全のセキュリティーを施しておりますので、拠点を購入されるプレイヤーの皆様もどうかご安心ください】
との事だ。どうしてそんな所にまで力を入れてるのねこのディザスター関係者は。
そのおかげで、いくつか物件は調べたが何にも思い出せん。ま、値段が高かった安かった位は覚えてるけどな。このページに並んでる豪邸や都市部の物件もページを切り替えればすっぱり記憶から抜ける、ほんと何でもありだよな。
こんな洗脳なんだか記憶消去なんだか魔法みたいなことが出来てしまう時点で、ディザスターが神やなんかに等しい力を持ってるってのが嫌でも理解できてしまうな。俺は別に生き残れればそれでいいが、山崎はそれでもディザスターを倒す事を諦めないんだろう。
ちなみに記憶消去云々があるのは拠点購入の時だけだ。他の商品は普通に表示されるし記憶消去とかもない。これらの拠点情報を用いたプレイヤーキラー等のプレイヤーキルの予防の為らしい。
プレイヤーキルを推奨しておきつつ、ここまで手厚く情報隠蔽もしてると言う・・・ハトメヒトが言うディザスターは地球のソウルギアとの事だが、もしかしたら複数人とか、本気で運営チームでもいるのかもしれんな。
「ここの近場にあるセーフハウスもありましたけど、これは厳しいですね」
テルクシノエーが見つけた物件を指差す。
流川のセーフハウスから凄く近い場所にある物件だった。そこにはそれなりに大きなセーフハウスが載っている。
流川の使っているこのセーフハウスと同系統タイプらしく、そこそこの人数も居住可能。周辺は森になっているので利便性は皆無だが、隠密性能は万全。
強力な防御結界と遮断結界を設置しているので、プレイヤーキラーに襲われる可能性も低く、安全性はばっちり! とのこと。
お値段1万5000ポイント。
買えない事はないが、無いんだが、流石に大幅に予算オーバーだ。
「距離的には一県挟んだ場所かぁ、悪くはないんだけどねぇ」
「ショコラ的には遊びに出歩きたい時もあるから、あまりかなぁ」
「一応車を出せば2時間もあれば街中に出られるけどな。そう考えれば悪くはないんだが・・・」
ちなみに流川はここを1万ポイントで購入したらしい。
丁度安売りしていたそうだ。場所が場所だけに売れなかったのを運よく見つけて買えたらしい。
「ガチャで言うと50連だぞ? 買うのか??」
「悩むな・・・他の場所もいくつか探してみるか」
「わ、私も行くし、私の方でも探してやるよ! もしどうしても足りなかったら少し出してやるし・・・?」
「あー。そうか俺個人で買わなくてもいいのか・・」
わざわざ全部俺がポイントを使って購入しなくても、一緒に来る奴がいたらある程度ポイントを分けてもらうのもいいんだよな。
一応俺に付いてくる事になったのは、片桐と山崎だ。ソウルギアになっている新島も一緒に来る。山田もこっちに来るかと思ったんだが美女が多すぎて色々と目に悪いから流川の所に世話になるらしい。美女・・・うんまぁ、美女ばかりだな。
片桐も美人っちゃ美人だしなぁ、態度とか見てるとそういうの全部崩れていくが、それでも可愛いという部類に入る。
転移の人数は今のショコラだと最大6名なのだが、マジックが上がるスキルをコモンで二つ購入しておいたので一度に全員移動も出来るようになった。
寧ろ人が多い場合はショコラとクレア以外は召喚解除すれば三人分の余裕が出来るので、それで移動すればいい。クレアはミューズは片方だけ召喚とか出来ないので、同時に呼ぶしかない。
「となれば、この1万5千のセーフポイントも考慮する価値ありだな。一応山崎に聞いてみるか」
「ならじゃんじゃん見て行こう! ・・・あ、マスター見て? これ、凄く安い」
「どれどれ? ・・・・・・・え? なにこれ?」
サイレーンが教えてくれた物件には【超お買い得価格】とビカビカと点滅するバナーが付いていた。値段も破格と言うか、どうしたらこんな値段になるんだって奴だった。
「5ポイント・・・え? セーフハウスが5ポイント??」
「凄いねマスター、これ5万円物件だよ。絶対訳アリ物件だよね」
「うわぁ。怪しさしか感じないんだけど? さ、流石に買わないよな?」
言われなくても買わんよこんな怪しさしか感じない物件――
「主殿よ、ものは試し、購入してはどうだろうか?」
「うぉっ!? どこから現れた!?」
「どこからと言われれば、世界の果てより来りて、とまぴょんの家の向こう側よりアラワレし我。名前も素敵、カシューナッツ太郎。以後宜しく頼む。末永くお傍に織魔すれば。さて、そこはどうでもいいのだが、主殿よ? この物件割と面白そうであるぞ? 安い理由をよく見てみるがいい」
突如にゅるりと現れたハトメヒトが感情の見えない瞳でいつもの様に訳の分からない言葉をしゃべりまくりながら、このセーフハウスを劇的に進めてくる。よし、更に怪しさしか感じねぇよ。
とはいいつつも、言われた通りに安い理由が書かれてるとの事なので見てみると、あらまぁ素敵、こんなことが書かれていた。
【3シーズン前、非参加による防衛対象になったプレイヤーが残したセーフハウス。そのプレイヤーはここから逃げずにミッションがここで始まった為、直ぐに死亡した。その結果、イベントバグが発生し、ミッションフィールドは消去されたが、地下施設にはバグにより一定周期でレベル1~3のモンスターが出現する事がある。定期的な処理を推奨】
「更に要らねぇよ!? 事故物件ってレベルじゃねぇぞ!?」
まだ幽霊が出てくるとかの方が優しさがあるわ。
まさか防衛対象になったプレイヤーが死んだ物件で、バグのせいでモンスターが定期的に湧いてくるとか安心して暮らす事もできな――
「理解できたようだな、我が主よ」
「ごしゅ? どしたん?」
「これって・・・モンスター倒せば」
「無論、ごく少数ではあるがポイントはもらえるな。寧ろレベル3のモンスターも出てくるとなればよい経験も積めるであろうよ。出てくる数はごく少数、表記されている限りでは多くても2~3体。それも防御結界などを用意しておけば外に出る事も適わぬ」
もしかして、もしかしなくても・・・無限にポイントを稼げるって事なんじゃないのか??
「採算は合わぬであろう。故に捨て値ですら買われていない。だが、今の経験不足の我々にとっては、はたして? どうであるかな?」
「比較的安全にモンスターを倒して実戦経験とポイントを稼げつつ、拠点としては割と近場で、ひたすらに安い・・・事故物件なだけで、セーフハウスとしての規模もそこまで狭いわけではない・・・か」
「ちょっ!? マジで!? マジで買う気か!? か、考え直そうぜ友樹!?」
これは流川に相談が必要になりそうだな。
―110話了
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何もネタが思いつかない時は
思いつかないなりに、なんか適当にセリフをいれると
なんか適当に書ききれたりします。
いつもそんな感じで、土壇場まで何も考えずに執筆しているあさねこです。
プロットって・・・おいしいのん??
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