第78話 という訳でミッションのお知らせです。やったね。

今日も閲覧ありがとうございます。

折角のお休み、ゆっくり休みたかったのですが、疲労が限界だったのか

もれなく体調が死んでます。投下時間までこれを書き終えたら寝るのです。

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―次回ミッションにつきまして。


―プレイヤーの皆さんいつもお楽しみいただき誠にありがとうございます。


―今回はこのミッションを持ちまして、シーズンを終了させて頂きます。


―半年間の短い間では御座いましたが、お楽しみ頂けたでしょうか。


―今回のミッションはシーズンラストと言う事で、報酬も豪華に


―そして難易度も高めの、マシマシバージョンでお届けします。


―低レベル【1~2】用のミッションもございますので、低レベルの方は


―どうぞそちらをお楽しみください。


―今回のミッションは難易度選択式の【レベル選択式】ミッションとなります。


―もちろん難易度によっては報酬も変わりますので、ご自身の力量を計り


―お好きな場所を目指してください。


―今回の報酬は此方になります


―【レベル5以上】 報酬:4万ポイント+10連ガチャ+SSレアチケット


―【レベル3~4】 報酬:2万ポイント+10連ガチャ


―【レベル1~2】 報酬:8000ポイント+単発チケット


―開催場所はミッション開始日である3日後の12時間前にお知らせします。


―今回のミッション内容は【レイドボス撃破】強大なレイドボスを皆さんで


―頑張って討伐していきましょう。


―ディザスター運営部





 流川が仕事をやめる事になった2日後、俺達がショートケーキやらチーズケーキやら夕飯には寿司やらしゃぶしゃぶやらやっていた所に漸くミッションの報告が来た。


 内容はレベル帯に応じてのレイドボス討伐か。雑魚退治の耐久ミッションや防衛ミッションではないので、大型ボスに気を付けて戦えば何とかなりそうな気がするが。


 レベル5以上のミッションに関しては無視でいいだろう。うちで一番レベル高いのは流川のレベル4だからな。


「やはり今回のミッションでシーズン終了ですね。2回分一気にやっている感じなのか報酬も破格です」


「低レベルでもレベル3になれるかその近くまでいけるだけのポイントはあるな」


「マスターはどこ向かうつもり?」


 サイレーンがにょきっと俺の傍に顔を寄せてアプリを見る。


 なんでしょうねこのあざとさは、いいぞもっとやれ。


「安全性を考えるならレベル1~2なんだろうけどなぁ・・・流川が狙われたのがレベル5とか、あのレベル6って話だし、俺もレベル4を目指すべきだから」


 適正レベルであるレベル3~4のミッションに向かうのが一番だろうな。勿論レベル5の場所なんて絶対に行かん、死にに行くようなもんだ。もしこのレベル5のミッションの開催場所だけが近くて、他がどうしようもない程遠かったとしても、車や最悪飛行機にでも乗ってそこに行くつもりだ。


「僕もその方が良いと思います。一応10連ガチャも貰えるそうですからポイントでレベルを上げてしまうのが一番でしょう」


「俺も賛成だ。それに2万もあるなら、1万渡してもかなり貯蓄できる」 


 アクセルも俺達と同じレベルに行くようだ。まぁ、俺等はこの固定パーティみないたもんだからな。余程レベル差が離れてない限りは一緒の方が安全だろう。


「いや、アクセル。今はレベル上げに集中してくれ、俺に返すポイントは後でもいい」


「しかし、それが俺達で決めた約束だろう?」


「時と場合に寄るだろ? 今はプレイヤーキラーが流川を狙ってるんだ、俺達にもその脅威が来るかもしれないし、流川を護ってやらないといけない時もある。そこで俺達がレベル3の足手纏いだったらヤバイだろ?」


「・・・ケーキ屋。あんたがそう言うのだったら従おう」


 俺もポイントは確かに多い方が嬉しいが、今はそれよりも戦力だ。これ以上友人や知人を危険には晒せないし、俺達も強くならないといかん。


 スキルに関してはこのミッションをクリアすれば10連分ならガチャ回せるし、そちらに期待する事にするさ。今は地力だ、地力が必要だ。


 確定して俺達を、と言うか流川を狙っているのはあの【リジェクション】と言う妙に三下みたいな口調で偉ぶってるあいつだ。もう一人、この前襲ってきたプレイヤーキラーは依頼で来ただけで失敗したみたいだから、また来るかもしれないが・・・


 その時の為に俺達も強くならないといかん。


「まーちゃん? 次はウチら初めから出るからね?」


「どこにプレイヤーキラーが居るかもわからないし、ごしゅを護るには始めっから出てないとなぁ」


 ミューズの二人が前回の流川の事で少々心配症になっている。


 俺も一応あのリジェクションに対してかなりたてついてたからな、一緒に狙われる可能性も高い。召喚自体はすぐ出来るが相手は自分よりずっと格上だし、呼ぶ前に殺されたら意味ないだろって事で、次から市街に出る時は最低でも誰か二人を召喚して出る事になった。


「・・・今回はレイドボスだから、来る可能性は少ないけど、万が一がある」


「そうね。ご主人様、ラストのミッションとは言え気を付けて行きましょう」


「おぅ、油断なんかしてられんさ」


 アプリのページをスワイプし続けながら見ているとサイレーンが何かに目を留める。


「マスター、ここ。特別報酬って書いてるよ?」


「何? お、本当だ。ほんとレイドバトルそのものだな」


 どうやらクリア報酬以外にもこれまでの様に貢献度報酬などが記されているようだ。シーズン最後のミッションと言うだけあってかそれらの報酬も中々凄いものが多い。


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最多ダメージ報酬:SS以上LR1%確定チケット


MVP報酬:SSスキル確定チケット


最多支援報酬:10連ガチャチケット


最多防御報酬:2000ポイント


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 最多ダメージとMVPの違いがよくわからん・・・貢献度の差って事かね。


 ダメージ与えまくりました=MVPって事ではないって事か。


 ま、この辺はあまり気にしたもんじゃないだろ、生き残って運が良かったらもらえてラッキー程度に考えておくものだ。


「うまく取れたらラッキー程度で、寧ろこういうレイドボスは生き残る方が大事だ。お前達も無理しないようにな?」 


「ん、大丈夫。寧ろマスターの方が心配」


「サイレーンの言う通りですね。ご主人様は割と無茶をなさいますから」


「というか結構無茶してるっていうか?」


「無理してない時がないじゃん? あーしらの立つ瀬がないって奴?」


 ぼっこぼこだ。自分のソウルギア達にここぞとばかりにボコボコにされる俺。周りを見ればアクセルもスピネルも「あー・・・」って顔で見ていらっしゃる。


 違うぞ? 俺はどこぞの内罰的に自分を生贄に捧げてどうこうなキャラじゃあないからな? 寧ろ容赦なく誰かに頼るし、最悪は逃げる準備もするぞ? あの時は流川がどうにかしてくれると信じてたから気合を入れてただけでな。


「・・・ケーキ屋さんは、見た目に寄らず健気ヒロイン属性」


「やめて!?」


 こんなマッシブな健気ヒロイン(男)とかどんなところに需要あるんだよ? あ、あれか?BLか? ボーイズラブって奴か? 勘弁してください。


 俺の好みはサイレーンやテルクシノエー、ミューズ達の様な超美人さんですからね? 胸は大きくても小さくてもいい。可愛いは正義、可愛いはじゃすてすだよ。


 そこを見るとスピネルも可愛いんだよな。流川、がんばれよ? 彼女はきっと手強いぞ? 攻略難易度ではなく、襲われる的に。あ、いやでも今の流川は表の仕事も辞めざるを得なかったし、俺達みたいに裏に居る人間だから、ある意味で解放されたのか? 頑張れよ流川・・・俺は遠くから応援するからな? 巻き込まれたくないし。


 なんてぼーっと考えていると、奥の部屋でドタンバタンと騒ぐ音が聞こえたと思えばてんてこ舞いと言った様子でリバティがダサTシャツ一枚だけで涙目で駆け寄ってきた。おまえ? 下は!? 下履いてないんですか!?


「わあああああああっ!? ついにミッションきちゃったああああ!? どうしようケーキ屋! 助けてくれるよな!? 同志だもんな!?」


「こらー!? なんて格好でご主人様に抱きついてるのよ!? ていうかズボンかスカート位履きなさい痴女!?」


「リバティもテルクシノエーには言われたくないと思うなぁ」


「なんで!?」


「ケーキ屋ああああああああ!?」


 涙目で鼻水まで垂らしながら俺にミッションを一緒に来てほしいと懇願してくるリバティ。いや、わかるんだよ。後がないからなこいつは、これをさぼったとなればまた次回防衛ミッションの防衛対象になるか殺されるかどっちかだから参加しない訳にはいかないのは分かってるんだが、もうちょっと落ち着かないかね?


「だぁああ!? 涙を俺の服で拭くな?! 鼻水をこすりつけんな!? 全員行くから安心しろ!!」


「・・・凄い、ここまでだらしない格好なのに、いやらしさの欠片もない・・・」


「寧ろ見てて哀れになるくらい怯えてるからな・・・」


「そこの二人冷静に見てないで助けてくれませんかね!?」


 今、サイレーンとテルクシノエーがリバティを引っぺがしてくれてるが、それでも必死に俺にしがみついてくるリバティがなかなかの強敵で、なかなか離れない。


 ショコラとクレアの二人? あぁ、爆笑しながら俺達の様子をスマホで撮ってるよ。こういう所ギャルそのものだからこういう時役に立たないんですよね!!


「あばばばばば・・・うぅ、ついにきちまったよぉ。わ、私後ろで応援すればいいかな??」


「せめて支援してくれ。お前のソウルギアも頼りにしてるんだからよ」


 リバティのソウルギアがあれば、機械等を大きく強化できる。その機械自体もリバティが「これは機械」と認識すれば機械扱いになる適当さもあって、対応幅が広いんだ。流石に生物とか無理だが、銃器や乗り物系は全部機械として使えるから、彼女の強化がとても役に立つ。


 後、遊んでるように見えて、ほぼ毎日遊んではいるが、それでも色々なネットを個人で調べて情報収集や情報操作、認識操作、認識誘導、最悪はハッキングやウイルス作成してデータを破壊などもこなしている。


 お蔭で表に出ていた流川の情報は全て消す事が出来たし、俺やリバティの情報なんて綺麗に消されている。魚拓?とか言う前のデータを見る奴を使っても見れないほどの徹底さだ。


 逆にアクセルは自ら望んでるためか、蘇生薬を持ってるだの使っただの、色々な情報が迷走しつつもあちこちに乗せられている。これを遊びの片手間にやってるんだから、こいつもしかしたら天才なのかもしれんな。


「わ、私が頼りに・・・? ん、ま、任せろ!」


「ポッと出のくせに、マスターの隣を狙うとか許すまじ(ごごごご」


「はいそこのサイレーン。思い出したように重い女性プレイやめなさい?」


「はーい」


 ぷしゅーっと元に戻るサイレーン。


 リバティのこれが愛情と言うよりは友人や信頼できる年上に対するそれと認識したのか、過度な接触でもしない限りはリバティのこんな行動も許容するようになった。やっぱりいい女ばかりだよ、家のソウルギア達は。


「3日後か。俺はその間に知り合いを探してくる。バンカー辺りなら協力を得られそうだ」


「こういうのは数がものを言うしなぁ、一人で大丈夫なのか?」


「寧ろ一人の方がやりやすい、この中で一番早いのは俺だからな」


 アクセルの速さは折り紙つきだ。全力で移動と回避に専念すればあのジェミニの二人でも捉えるのが大変だからな。攻撃にもその速さを活かせるが、その時はその時で経験が足りずに負けてしまってるが。


 こいつならプレイヤーキラーが狙って来ても逃げ切れる可能性が高いか。出来ればだれかについて行ってもらいたいが、そういうのは基本断るしなぁ。俺達の中で唯一常時雰囲気がシリアスなんだよな。


「わかった、無茶はするなよ? 何かあれば直ぐ連絡してくれ」


「了解した。逐次連絡は入れるようにする」


 準備をしてくるとアクセルが部屋に戻っていった。


 時間的にはそろそろ夜。流川も佐伯少年をつれて戻ってくる頃だろう。ミッションについての相談は流川が戻ってきてからになりそうだ。


―78話了


──────────────────────────────────────そろそろ一区切りとなるラストミッションの開始の様です。

今回のミッションはレイドボス討伐。果たしてどうなるでしょうか。

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