第31話 シルクロード・奪還前編

俺は大樹の捕食者ヘイズニックに喰われてしまい体内に放り出されしまうが痛みから感じて胃酸だと知ると何とか水面に上がってここから出ようと胃壁に攻撃するが強固な壁と同じくらいびくとせず何度も胃壁を殴るが少しも傷つかず右腕が無いが最後の力を振り絞って疾風の矢エアストアロウを放つと同時に力が切れてしまいい駅の底に沈むと徐々に自分の体が解けてしまいこれが自分の最後かと思いながら目を閉じようとするが一ヶ月に聞いた声が消えた。


〔ココであきらめるのか? 汝の願いを忘れたのか紅魔コウマヒビキよ?〕

(お前はだれだ? 何で俺の名前知って―)


謎の声に聴こうとするが俺の質問を無視してもう一度聞く。


〔そんな事はどうでもいい、それより汝はあの男の罪を赦すのか? 汝の仲間が死んでもいいのか? 汝の母の仇を取らなくても良いのか?〕


謎の声に言われたことを思い出して怒りが込み上がって心の中で叫ぶ。


(クズ教官のやっている事について許さない上にこれ以上妹やショウ達が死ぬのはごめんだ!)

〔よく言った!〕


謎の声が喜ぶと食い千切られた右腕から赤黒い炎が噴き出すと頭がカチ割れそうな痛みが襲って片腕で頭を押さえていても激痛は収まらずに謎の声が叫び出す。


〔我は汝、汝は我! さあ脳に焼き付いた言葉を読み上げ大事なものを奪うものを恨みながら我が名を叫べ!〕


脳に過ぎった言葉を覚えると赤黒い炎が人の腕の形になり詠唱する。


「魔人化発動! 我が肉体に顕現せよ憤怒之龍サタン!」


詠唱し終えると腕の形になった赤黒い炎が自分の体に纏いだし胃壁を殴るとさっきまでかすり傷が付かなそうな胃壁だったが一撃で破壊して外に出ると大樹の捕食者ヘイズニックは腹が裂けた所を抑えながら地面に逃げようとするが俺は足に力を溜めて大樹の捕食者ヘイズニックの大半が潜ると一気に近づき傷があるところに目掛けてライダーキックを放つと大樹の捕食者ヘイズニックが膨らみそして爆散して肉片が飛び散って消滅する。

この力を使えば俺の願いが叶えると思うと小型魔物達が現れて道を塞ごうとするが手を軽く振っただけで地理になりもっとこの力を振るいたくなって進み続ける。

魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す、魔物は殺す!


「殺す」

「――!」

「殺す」

「――き!」

「を殺――」

ヒビキ!」

「ハッ!」


誰かに呼ばれて気付くとシルクロードと違って一見兵士が居そうな町並みだが月とショウが強いく呼んでくれたおかげ目を覚ましたがなぜか正面にいる小太り気味な貴族が俺を睨みながら前方に置いてある大砲を放つ命令をする構えをしていてロバートとアーサーが小太り気味な貴族と話し合っている。


「どけ! 私の目の前にいる魔物を殺せないじゃないか!」

「落ち着いてください! あいつは人を殺しません!」

「じゃあ、何故さっき殺すと言ったのだ!」

「きっと何かの間違いですよ!」


話し合っているよりもロバートとアーサーが小太り気味な貴族に説明しているように見えるがさっき魔物がいるって言っていたが周りを見る限り魔物の姿が見えず月に聞く。


「あのおっさんは自分の目の前に魔物がいるって言うけどどこにいるんだ?」

「多分兄さんの事だよ」

「ハァ?」

「右腕を見てよ」


ショウに言われて右腕を見ると自分の右腕がなぜか赤黒くなって手の甲が龍の形をした紋章が刻まれてあって刻んだ覚えが無くて困っていると小太り気味な貴族がロバートとアーサーを突き飛ばして兵士に命令する。


「全兵士よ、今すぐ私の前にいる紅魔コウマヒビキに目掛けて大砲を放て!」

「ハァ!?」


あまりの訳分からなさに思わず叫んでしまったが今はそんな場合じゃ何と思い急いで質問する。


「チョット何言っている分かりませんが何故俺が魔物と言っているのでしょか!」

「何故ってお前はさっきまで私たちに向かって殺すなど連呼している上に他の兵士の証言だと人の姿をした魔物がお前だったんだぞ!」

「何!?」


俺が知らない事に月達の方を見ると重々しく頷いた。


「お前はどうやって魔物になった? 魔物になる方法にでもあるのか!」

「そんなの心当たりがありません!」

「じゃあ何故、何度も殺すを連呼したのだ!」

「そんなの言った覚えがありません!」

「噓を吐くな!」

「噓は吐いていません!」


何度も本当の事を言うがコッチに言い分を聞かずに一人の兵士のしびれが切れたのか小太り気味な貴族は自分の隣にいる兵士に俺に指を指してロバートとアーサーが急いで止めようとするがもう遅くすでに大砲を放つ準備が整えると腕を振り下ろして叫ぶ。


「一斉に放てー!」


叫んだと同時に大砲が撃ってきて俺は急いで二人の前に出て無意識に詠唱する。


「魔人化発動! 我が肉体に顕現せよ憤怒之龍サタン!」


詠唱し終えると右手の甲にある龍の形をした紋章が赤く光り出すと右腕から炎が噴き出して身を纏うと右腕が巨腕になり頭に赤黒い一本の角が出来てさらに腰から蜥蜴トカゲのようなしっぽが生えて背中の肩付近に蝙蝠のような翼が生えていて四肢が黒い鱗が付いていてたとえ刃がとても鋭い剣でも傷つける事が出来なさそうな位堅そうだが今はそんな場合じゃないと思い急いで月とショウを深く伏せて前方にやってくる大砲の弾をハイキックすると大砲の弾はあさっての方向に飛んで空の彼方まで飛んでいくと兵士と小太り気味な貴族が顎を大きく開けて驚いている間にこの状況を脱する方法を考えていると脳裏にあの頃の記憶を思い出して月とショウの方に振り向く。


「兄さんそれって―」

「アア、多分この力は俺達がまだ幼かった時に謎の男に注射器みたいな物に首に目掛けて注入していたからこの力を手に入れたけどその声は親父の声とそっくりだったんだ」

「「エェ!?」」


驚きの事実を言うと月とショウはかなり驚いているのもそのはず実の父が俺を魔物似た何かになる薬を撃ち込む事に色々聞きたくなるがさっきので疑いから確証になって俺を殺そうとするつもりだと思い今から入れが行う事言う。


「俺は今から下級都市のルルナル地区に向かって地下の鍵を使う」

「あそこに戻るのはまさか―」

「アア、親父があの日何かを言いたくてこのカギを託した訳を突き止める」

「私もあの時どうしてお父さんがカギを託したのは分からないけどお母さんが何か巻き込みたくないと思っていたんだよ」

「確かにそうかもしれないけどここは僕に任せて」

「大丈夫か?」

「何とかしてみせるよ」


そう言うとショウは俺の前に立つと小太り気味な貴族がもう一度兵士に命令して大砲を放つ準備を命令しようとした時にショウが大声で叫んで止める。


「待ってください! このままでは戦力が大幅に下がってしまいます!」

「何を言っているんだ貴様!」


しかし小太り気味な貴族にとって何か都合が悪いような素振りが見えるがショウはそのまま大声で話す。


「僕達は復讐の姉妹エリニュスを一撃で倒しました!」

「何!?」


小太り気味な貴族はかなり驚いているのも復讐の姉妹エリニュスは三位一体の魔物である三匹の子豚が聖杯によって変異してしまい本体と顔が付いている小鎌と小盾を同時に討伐しない限り何度も甦り倒した相手を殺すまで追いつく魔物だと知っているためかなり驚いて少し迷っているがどこかで見たような容姿をした兵長が助言する。


「バレンタ様このような賊の言葉を聞いてはいけません! もし暴走したら如何するのですか!」

「確かに制御ができる保証などが無いがもし未知の魔物が出現したら……」


小太り気味な貴族は兵長の助言もあってかなり迷っていて如何すれば良いのか分からずにしているとショウは最後の賭けに出る。


「貴方もこの国に住む民を守りたいですね?」

「それはそうだが―」

「もし暴走したら僕が処罰を受けます! だからどうか紅魔コウマヒビキを人類の存亡のために生かしてください!」


ショウの思いが届いたか小太り気味な貴族もといバレンタ貴族は何かを見定めたかのような顔になるが隣にいる兵長が今すぐ大砲を放とうとするがバレンタ貴族が止めて今いる兵士に命令する。


紅魔コウマヒビキの処刑を中止する」

「ナッ!?」


バレンタ貴族の隣にいる兵長は理解できずに固まっているが案と過去の場を乗り越えられたと思うと元の姿に戻り出したと同時にバレンタ貴族の隣にいる兵長はバレンタ貴族を突き飛ばして大砲を俺に向けて言い放つ。


「貴様らみたいな下級のごみの分際で刃向かいおってしを持って償わせるまでだ!」

「不味い!」


どこかで見た事があるなと思っていたらリブロムの作者が生きていた時代の騎士だと知って急いでもう一度さっきの姿になろうとした時に何処からかショウを褒める声が聞こえてきた。


「そこの新入りは中々良い根性しているな!」


空を見上げると鉄で出来ている槍を投げようとした魔法使いがいた。

その魔法使いは獅子の悪魔を沸騰させる鎧を着ているが声色が少し高いためきっと鎧を着ているの男なのかと思っているが鎧を着た魔法使いは詠唱する。


我がマイ赫雷の《フライス》槍にランス貫くが良いボルグ! 赫雷のフライス竜槍ドラゴランス!」


詠唱し終えると赫雷が槍に纏いだすと鎧を着ている魔法使いは兵長の腕に目掛けて投擲し見事に両腕を貫いて地面に伏せると兵長は何が起きているのか分かっていないが絹を裂くような物凄い大声で叫び出している。


「ギャー!?」

「ウルセェな、いい大人が何大声で泣き叫んでいるんだよ」


兵長が大声で泣き叫んでいる間に一人の兵士が兵長の腕を貫いている槍をゆっくり外してどこかに運んでいるがまだ委託で泣き叫んでいる。

鎧を着ている魔法使いは小さな声で詠唱すると鎧が勝手に動き出すが兜の部分しか動かず肩の部分とどうかすると素顔が判明する。

その素顔は金髪の短いポニーテールだがアーサーの真逆のような雰囲気が溢れているが目の色は碧眼では無くルビーのような赫眼であり他の人が物珍しそうに見ているとアーサーが鎧を着ている魔法使いに近づいて質問する。


「もしかしてモードレッド?」

「もしかしてお前アーサーか? 久しいな!」


モードレッドと呼ばれた魔法使いは懐かしそうにアーサーの肩を叩いて薙ぎが起きているか分からずにいるとロバートが前に出てアーサーに聞く。


「アーサーもしかして知り合いか?」

「紹介が遅れたな、俺の名はモードレッド赫雷アカライのモードレッドと呼ばれているぜ」


モードレッドが魔術師の事を言うとショウが感心する。


「魔術師なんですね」

「まぁ、八星エイトスター魔術師マジシャンじゃないがちょっと待て」


モードレッドが突如治療をしている兵士を呼び止め兵士が首を傾げながら言う。


「如何したのですか? 今はカルラ兵長の両腕が赫雷のフライス竜槍ドラゴランスによって大量に出血しているため急いで治療しているのですが?」

「確かにそれは大変そうだが何で魔術語が聞こえたんだ?」

「何でってそれは偶然ですよ」

「偶然だったらいいけどよ」


何故かモードレッドは今治療している兵士を疑っているように見えるがカルラと呼ばれた兵長急いで治療しろと言って息切れしている限り本当に不味いなと思い俺も手伝おうとするとモードレッドが驚愕な事を言う。


「テメェ魔物だろ?」

「ハァ?」

「「何!?」」


モードレッドの言い分に信じられず驚いてしまうがモードレッドはそのまま言い続ける。


「確かに信じられないかも知れないけどよ魔物と混沌の子セルトの見分け方を見つけたぜ」

「本当か?」


ロバートが半信半疑だが聞いてみるとモードレッドは指を鼻に当てて言う。


「それは人の血を匂うと鼻に血管が浮き出るぜ」

「「何!?」」


俺達は鼻に手を当てるが血管が浮き出ずにどうなっているかモードレッドに聞く。


「モードレッドお前が言っている事になっていないが如何なっているんだ?」

「うそだが一人騙されたバカがいるぜ」


モードレッドが指を指している方を見るとそれはカルラ兵長を治療していた兵士で自棄になったか兵士の体がパン生地をこねるように形が変形して少しずつ元の形に戻ると一見普通の一般人と似ているが顔は口以外なくまるで虚無を見ているようになっているが突如人の形をした魔物が喋り出す。


「マサカ俺ノ同化ヲ見破ルトハ」

「もしかしたらと思っていたがもう一人の自分ドッペルゲンガーだったなんてな」

「実ニイイ利キ目ヲシテイルナ」

「お前は何し来たんだ?」

「ソレハザンバ様ノ命令ト―」

「ウグァー!」


もう一人の自分ドッペルゲンガーが何かを言い終える前に突然カルラ兵長が悶え苦しみだすと狙っていたかのようにもう一人の自分ドッペルゲンガーはカルラ兵長を攫って影に沈もうとした時にモードレッドがクレイモアを抜いてもう一人の自分ドッペルゲンガーに目掛けて振り下ろす。


「当タッタラ危険ダガ俺ノ勝チダ」


しかし相手の方が早かったかもう一人の自分ドッペルゲンガーは影に沈みながら言い残す。


「明後日カラ俺達王都ニ侵略スル」

「何!?」

「ソレマデ準備スルガ良イ、サラバダ」


そう言うと影に沈んで逃げて行ったが俺達に近づくのはアグニスさんとマーリンさんだった。


「急に数年ぶりに襲撃してきたと聞いていたがまさかアイツが生きていた何てな」

「確かにそれは気になるけど今は急いで対策しないとね」

「だな」


そう言うとアグニスさんは今いる兵士にシルクロード地区から出る魔物を一匹も通すなと命令をし終えた後には俺達は治療を施した後にアグニスさんに呼ばれて行ってみる。


「失礼します」

「早速で悪いがお前には扉を塞ぐのとザンバを倒してほしい」

「それって俺にしかできない事ですか?」

「アア、奴はおそらく人間の兵器だけじゃなく通常の魔法も聞かないがもしかしたらお前の攻撃が聞くとしたら是非とも頼みたい」


確かにもしザンバが俺と同じ魔人だったら俺の攻撃しか聞かないだろうと思い承諾して今ある仮眠所に入ると月がいて隣に座る。

少し経つと月から聞かれる。


「兄さんアグニスさんと何放してきたの?」

「それは―」


俺が行う事を言うと月は突如抱きしめてきて涙を流しながら言う。


「絶対生きてルルナル地区に行こう」

「アア」


俺は必ず生き残ると誓い今日は月と一緒に寝たが朝になり起きると月はかなり恥ずかしそうに焦りながら出て行った。

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