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  • 初めまして。
    この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。

    作品の方を拝読致しました。
    綺麗にまとまっていた短編だと思います。社会的信用を隠れ蓑にしたグルーミングというテーマを扱っていた一方で、話の流れや落としどころは淡泊で、それゆえにかえって考察が捗る作品になっていた印象です。文章も読みやすく、純文学に抵抗を持つ人でも比較的馴染みやすいものに仕上がっていました。内容も文章もある程度のレベルには達しているので、あとは作風が好みか否かの問題になるでしょう。

    その前提を設けたうえで、一つだけ気になった点を挙げます。
    個人的に、本作は事実を無理に脚色しようとしているイメージが強かったです。不用意に話を展開したり、心理描写に無理に意味を持たせようとしたり。そのために、この系統の作品の悪い部分が目立っていました。純文学、私小説によくみられる「だからどうした」という読後感です。それに加えて、構成がマイナスに作用しています。本作は「童貞」の使い方が肝だと思います。これをグルーミングや暗喩につなげるのなら、作中でこの単語を連発するのは悪手です。結末に向かう途中で、提示された情報からオチがわかってしまいます。そのために暗喩の面白さが半減します。

    いっそのこと、作中ではひたすらに仄めかす程度に抑えた方が良いと思います。読者には、タイトルと提示された情報のみで事象を察してもらう。私小説で純文学の趣を出す場合は、語りすぎてはいけません。本作は事象を詳らかに語りながら、暗喩を使っている状態です。読み込めば読み込むほど、この違和感は大きくなっていきます。本作に愛着や作者様の創作意欲の源があるのなら尚のこと、それを表現する方法をさらにブラッシュアップすることを視野に入れていただければと思います。

    以上になります。
    少しでも創作活動のお役に立てたのなら幸いです。

    作者からの返信

    講評ありがとうございます。なるほどと納得する内容でした。これからの執筆に活かしていきたいとおもいます。改めてありがとうございました

    編集済
  • 「『個性』商品化の負の面を描いた作品」の主催者です。参加者の方の作品は読めないと書きましたが、短編で読みやすそうだったので読ませていただきました。
    差し支えなければ、この作品の主題が「個性」商品化とどう関係するか教えていただけないでしょうか?決して「テーマに合わなければ参加取消!」などと言うつもりではなく、単にタイトルを見た時から気になっていました。
    私小説と言うことで、あれこれお聞きしていいのかわかりませんが、他の連作で出ている「女の子のような見た目」と関係があると言うことでしょうか……。
    もしそちらと関係があるということでしたら、そちらの作品でも同じ企画に参加していただいて構いませんよ(カクヨムの仕様だと、一人三作までだったかと思います、確か)。

    作者からの返信

    ショタという個性の商品化ですね、カードというある種の貨幣とトレード(取引)されたわけです。
    当時のリザードンのカードの価値はせいぜい数千円でした。
    現在では最高のクオリティの当時の旧裏面リザードンのカードは80万円で取引されています。

    この作品は表テーマは童貞文学ですが、風刺小説でもあります。ヒントとして渡せる言葉はチャイルド・グルーミングとなります。

    ありがたいお話ですが、次作に関しては個性の商品化というテーマの側面はございませんので、控えさせていただきたく思います。



    編集済