第71話:ひとりぼっちな世界の果てで
【本懐結愛視点】
とある夏の夜、本懐結愛は宿泊中の旅館で目を覚ました。
寝ている間には気付かなかったが、ジーンと股の部分に違和感があった。
その違和感が破瓜の痛みなのは明白であった。ネットや漫画などで見たり聞いたりしたことがあった。これが初めてを奪われた痛みなのか。
そう思いながらも、本懐結愛は自分の初めてを愛する人に捧げられた喜びを感じていた。誰一人として侵入を許したことがない自分のカラダ。
誰にも相手にされず、ひっそりと病院で過ごす自分を認めてくれる人。
誰にも愛されず、死ぬ運命を辿ることしかできない自分を受け入れた人。
——大好きだよ、勇太。あたし、ずっとずっと勇太のこと大好き。
この人のために一生涯尽くしていこう。
この人のためならば、自分の命など安いモノだ。
そう思えるほど大好きな人が眠っているはずの横を見た瞬間——。
「……あれ? 勇太、どこに行ったの……?」
本懐結愛は、愛する彼が消えてしまっていたことに気が付いた。
数時間前まで、確実に自分と重なっていたはずの彼氏が。
永遠の愛を誓い合ったはずの最愛の彼氏が。
「どこに行ったの……? どこにも行かないって言ったのに」
夜は嫌いだ。ひとりぼっちになるから。
ひとりぼっちになると、この世界全てから忘れ去られてしまうから。
自分という存在が、この世から拒絶されたかのように思えてしまうから。
「ゆうた、ゆうた、ゆうた、ゆうた、ゆうた、ゆうた、ゆうた、ゆうた」
愛する人の名前を一頻り呼び続けたものの、現状は何も変わらない。
もしかしたらトイレに行っただけかもしれない。そう思い、トイレを覗き込む。だが、そこには誰も居らず、静寂だけがあった。
もしかしたら、喉が渇いて自販機で購入しに行っただけかも。
自分自身の嫌な予感を打ち消すために、何度も言い訳を続ける。
自分でも、言い訳上手だと分かっていた。
できない理由ややらない理由を探すのは得意だ。
今までだって、何度も何度もそうやって自分の行動を制限してきたから。
だけど、何度言い訳を続けても、愛すべき彼は帰ってこなかった。
「どこに行ったの……? どこに行っちゃったの……ゆ、勇太」
本日購入したばかりのクラゲのぬいぐるみ・クラちゃん。
それをギュッと抱きしめながら、本懐結愛は布団の中で悶える。
大袈裟だと思われるかもしれないが、人類最後の一人になった気分であった。愛すべき人の姿もなく、ただ誰も居ない世界で生きていくしかない。
自分のことなんて、自分以外の全員が忘れてしまうのだろう。
いつの日か。自分が死んだことなんて。この世界に生きていたことなんて。
もう自分の存在なんて忘れて、楽しい日々を送るのだろう。
自分の存在が如何に空虚なものかと自己否定を続けていると——。
「何、この音は……」
爆竹が弾けるような音と共に、男女の睦まじい声が聞こえてきた。
何の音だろう。そう不思議に思い、分厚いカーテンを開き、窓の外を覗く。
その先には、浜辺が見えた。あまりにも遠くてハッキリとは見えない。
ただ、そこには人影があった。男と女の姿が、確かにあった。
「何だろう、楽しそうだな……あれ? 勇太?」
決断は早かった。
何も考えずに、結愛は外へと駆け出した。
妙な予感があった。
心臓の鼓動が早くなった。それはまるで「行くな」と告げるように。
これ以上踏み込んでしまったら、後戻りできないと忠告されているようだ。しかし、好奇心だけはある普通の少女はもう戻ることなんてできない。
自分の体力がないことは明白済みで、激しい運動をするなと医者に忠告を受けていることも知っている。だが、心がそうしろと命令してくるのだ。
近づくにつれて、その予感が確かなものに変わっていく。
——あれは勇太? いや、違う。勇太じゃないよ。
心の中では、それを否定している自分もいる。
——でも、あれは勇太にしか見えなかった。
「なら、あの女は誰なの?」
砂浜へと辿り着いた。自分でもこんなに動けるとは思ってもみなかった。
息を切らした。呼吸を整えることができなかった。
途中でスリッパが脱げ、裸足になっていた。
だけど、気にしなかった。その先を知りたかったから
日中は熱くて裸足で歩けない砂浜も、夜の間だけは別だ。
ひんやりと冷たい白い砂浜を突き進む度に、彼だと分かる。
「————ゆ」
声を掛けようとした次の瞬間、結愛の口はその先の言葉を紡げなかった。
視界に映る景色が、容赦無く否定し続ける自分を打ち壊したのだから。
「……うた」
彼と知らない女が抱き合い、唇を重ねていたのだ。徹底的な瞬間だった。
進んでいた足は、途中で止まってしまった。あれほど先へ先へと急ぎ足になっていたのに。神様からもう一度翼を与えられた鳥のように羽ばたいていたのに。本懐結愛の足は、それ以上進むことはできなかった。
今すぐに言及すべきだったのかもしれない。ここは相手の頬を叩いて、全てを終わらせればよかったのかもしれない。
けれど、弱虫な結愛が選んだ道は——。
(嘘だよ……アレは勇太じゃないよ、絶対)
嘘だと思い込むことであった。
思い込みことでしか、結愛は救われなかった。
これ以上近付いてしまったら、全てが壊れてしまうのではないか。
自分のことなんて忘れられて、他の女に乗り換えられるのではないか。
彼は自分にはもったいないと思えるほど優しくて頼りがいがある男の子。
「…………あははは」
幸せそうな笑みを浮かべ、お互いの愛を確かめ合う二人。
彼等を祝福するように、水面が青緑色にライトアップされている。
まるで、おとぎ話の王子様とお姫様が永遠の愛を誓い合うシーンのようだ。
——あたしにとって、勇太はたった一人しかいない。
「あははは」
——勇太にとって、あたしはただの一人に過ぎないんだね。
踵を返して、結愛は来た道を駆け出した。
自分の彼氏ではない。
そう思いたい。そう信じたい。そう願いたい。
けれど、彼だと分かってしまう。気付いてしまう。認めざるを得ない。
相手の女もわかる。あの女だと。要注意人物だと思っていた女だと。
——彩心真優、あの女はもう友達なんかじゃない。
折角、あれだけ関わるなと忠告したのに。
どうしてあんな真似をするのかな。
どうしてこんな不幸で可哀想なあたしから大切なものを奪うのかな。
もしかして——一生不幸であり続けるのを見て、楽しんでるの?
「うっっっっっっっっっっっっっっっっっ」
それは、突然起きた。
本懐結愛にとって、それは人生の中で何度も経験したことがある発作。
外側から胸を押し潰されるような圧迫感。
それは次第に、どんどん酷くなっていき、呼吸が苦しくなる。
深呼吸を繰り返し、少しでも酸素を取り込もうと試みる。
だが、対処法が間違っているのか、全く効果はない。
脳は正常に働き、自分の身体がおかしいことを理解している。
でも、為す術がないのだ。
自分の身体が病に侵され、蝕まれているのに。
それをジッと見届け、いつの日か「死」が訪れるまで待ち続けるしか。
「っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ」
本懐結愛は胸を抑えたままに旅館へと戻る。
それは人間として、生き物として、本能だけで動いていた。
——あたし、もう死んじゃうのかな?
視界が徐々にぼやけていく。
水彩画のような世界だ。
——まだ死にたくないよ
足が覚束なくなる。
頭の中では動けと命令を出しているのだが、動かないのだ。
——まだまだやりたいこといっぱいあるよ
膝がガクリと落ち、本懐結愛は倒れ込んでしまう。
受け身を取ることもできず、真正面から地べたに這いつくことになった。
もう一度立ち上がろうとするが、手にも足にも力が入らなかった。
かろうじて動くのは指先だけ。
——でも、今回はもう助からないかも
そう諦めた時、ゲームの電源を落としたかのように、突然視界が真っ暗闇になった。
今までこんな経験をしたことはなかった。
おかしい。こんなの嫌だよ。もう死んじゃうの、あたし。
どうしてこんな最悪な終わり方をしなければならないの。
あたし、まだ死にたくないよ。勇太とまだまだ——。
でも、まぁいっか。
あたしなんて、この世界に必要ではないと思うし。
あたしのせいで、勇太にはいっぱい迷惑を掛けていると思うし。
だから、もうあたしなんて、この世界にいないほうがいいんだ。
そっちのほうが、勇太だって、みんなだって幸せになるんだから。
あたしなんて、マイナスでしかない。
あたしは、周りを不幸にさせるだけで、誰も幸せにできないから。
ただ欲張りを言えば。
もっと愛されたかった。もっと愛してほしかった。
最後の最後まで幸せな嘘で包まれたかった。
神様って、本当にイジワルだ。あたしを不幸にさせるんだから。
あたしにだけは、毎回損な役回りばかりを任せるんだから。
少しぐらいは、あたしだってワガママを聞いてほしかったよ。
——最後の最後まで、幸せな嘘で騙し続けてほしかったよ。
そう本懐結愛が思った直後——。
歪んだ暗闇の世界で、叫ぶ声が聞こえてきた。
何と言っているのかは分からない。
ただ、この声を知っている。
自分を抱きしめる手の感触を知っている。
あたしが大好きな彼——時縄勇太だ。
——どうしてだろうね、裏切られたはずなのに……
彼にとって、あたしの存在なんてたった一人じゃないのに。
——どうしてこんなにも、求められたら嬉しくなっちゃうんだろう?
神様お願いします。
もう少しだけ時間をくれませんか?
あたしが死んだら、涙を流しちゃう人がいますから。
だから——あともう少しだけ生かしてください。
初恋を忘れられない、愚か者のために。
◇◆◇◆◇◆
【時縄勇太視点】
旅館の前で結愛が倒れた直後、俺はどうすればいいかわからなかった。
「時縄くんは結愛さんのそばにいて、私はお姉ちゃん呼んでくるから」
俺の代わりに、冷静な判断を行ったのは——彩心真優であった。
結愛の容態を確認する前に、自分の従姉の元へと駆け出したのだ。
数分も立たない間に、サユさんが現れた。
最初は眠気眼なままで、あくびを漏らしていた。
やっぱりこの人は、ただの飲んだくれではないか。
そう思いきや、病人を見つけるや否や、医者の瞳に変わっていた。
結愛の脈を図り、その後、結愛の瞳孔を確認する。
それから、大変申し訳なさそうな表情のまま、サユさんは漏らした。
「ここで言えるのは不整脈を起こしている可能性が高いってこと」
結愛は大丈夫なんですか?
結愛は死にませんよね?
ねぇ、お願いします。サユさん、結愛を助けてください。
「現在眠ってる姿を見るに、呼吸はある程度整ったようだ」
ただ、と険しい表情を浮かべ、サユさんは言う。
「現時点で言えるのは、それぐらいだ。助かるか助からないのか。もはや、それは結愛ちゃん次第といった感じだね。彼女に賭けるしかないよ」
無責任ですよ、あなたは医者でしょうが!!
どうしてそんなことを。
医者なら、助けてくださいよ。
医者なら、結愛を、俺の彼女を助けてくださいよ!!
「……虫唾が走るほど気持ち悪い男だね」
「えっ…………?」
「お姉ちゃん!! 救急車、今からすぐに来るって!!」
片っ端から連絡を入れていた彩心真優が戻ってきた。
サユさんの口から漏れた言葉に戸惑いを隠せない俺を他所に、二人は話す。
俺よりも格段的に頭が良い二人。
突然の出来事に全く頭が回らない俺は、彼女たちに任せっきりだった。
彩心真優は「仕方ないよ。大好きな彼女さんが危険な状態だもん」と親身に言ってくれて、本当に良い女だと思う。
「結愛……すぐに救急車が来るから……大丈夫だからな」
俺は結愛を抱きしめる。
結愛の手を握りしめると、彼女の手が弱々しく握りかえしてくれた。
俺はそれが堪らなく嬉しくなり、優しい笑みを漏らして呼びかける。
「大丈夫だからな。絶対に結愛は助かるから。俺が絶対にそうするから」
医者でもないくせに、神様でもないくせに、何と無責任な男か。
ただ気休めでも、こんな言葉を言うことしか俺にはできなかった。
そんな男の言葉を信じ、結愛の頰が僅かに緩んだように見えた。
◇◆◇◆◇◆
救急車が到着し、俺は付き添いという形で結愛と共に病院へと向かった。
精密検査を受けることになった結愛と別れ、俺は一人で病院の椅子に座る。
両手を合わせて、俺は何度も願いを込めて心の中で叫んだ。
——お願いします。結愛を助けてくださいと。
神様に願うなんて、非オカルト主義な俺にとってはあまりしたくないが。
それでも、願うことでしか救われないのだから仕方ない。
そんな俺の元に彩心真優の従姉——サユさんが現れた。
彼女の手には、缶コーヒーが握られている。どちらもブラックだ。
その一つを受け取ると、彼女は言う。
「キミさ、二股してるでしょ?」
肯定も否定もしなかった。
ただ、目は口ほどに物を言う。
俺の隣へと腰掛けた大人な女性は笑みを漏らした。
「本当、キミってさ。見かけに寄らずヤリ手だよねぇ〜」
ケラケラと笑いつつ、彼女は缶コーヒーのプルタブを開く。
「でもさ、二人とも幸せにする道は決してありえないんだよ」
渡された缶コーヒーを強く握りしめているが、形は全く変わらない。
サユさんはブラックコーヒーを飲みながら。
「お姉さんは他人の恋路に口出すつもりはない」
缶から赤くて麗しい唇を離し、俺へと怒りの眼差しを向けて。
「でもさ、真優を悲しませることはしないで」
お姉ちゃんとして自分の可愛い妹的な存在が悲しむ姿が見たくないのだろう。
「あ〜と。でもこれじゃあ、真優の成長には繋がらないのかな」
サユさんは「う〜ん」と顎に手を当てて、腕を組む。
俺の視線を感じたのか、彼女は明るい笑みを浮かべて。
「どっちを選ぶかはキミに任せるよ」
ただ、と呟きつつ、もう一度缶コーヒーを飲みながら。
「たださ、曲がりなりにも、アタシはあの子の保護者兼お姉さんなんだ」
だからさ、もしもキミがあの子を選ぶようになるのなら。
「キミが考えてる以上にあの子は繊細な女の子だから大事にしてあげてよ」
サユさんは、本気で彩心真優のことが好きなのだ。
それに、彼女が傷付くことが見たくないのだろう。
と言えども、照れ屋なので、本人には悟られまいとしているが。
「先に断言するが、キミは結愛ちゃんの闇を受け止めることはできないよ」
「前にも話しましたが、結愛の闇って何ですか? どこに闇が」
俺の疑問など無視して、サユさんは続ける。
もう彼女の闇をキミはもう既に気付いているだろ。
そう言わんとばかりの笑みを浮かべながら。
「ただの可愛い女の子だと思っているなら、ここで身を引くことだよ」
身を引く? 俺は結愛のことを愛してるんです。
どうしてそんなことをしなければいけないんですか?
「キミが思っている以上にあの子の闇は深いし、重たいからだよ」
サユさんは全てを知っている。
まだ本懐結愛と出会った一日しか経っていないのにも関わらず。
彼女の全てを知っている。そう言いたげな様子で続けるのだ。
「キミが全てを背負うことができないほどにね」
全てを背負うことができない?
「それだけ、病気を持つ人と付き合うことは難しいんだよ」
俺よりも歳がひと回りも離れた大人な女性は言う。
病気を患うと、身も削られるが、それと同時に心も削られるから。
その病は、時に人から人へと感染し、周りさえも不幸にさせるから、と。
「これだけは肝に命じておきなよ、二股くん」
二股をかけているつもりはない。
だが、かけていると言われても仕方がない行動をしている。
「必ずキミは選択しなければならないんだ」
サユさんの瞳が妖しく煌めく。
「彩心真優を取るのか、それとも本懐結愛を取るのか」
「………………俺は結愛を選びますよ、どんなことがあっても」
「まぁまぁ、そう焦らなくていいんだよ。キミはまだ若いんだから」
今しか青春を味わうことができないんだから。
サユさんはそう続けて、再度神妙そうな表情で。
「時間は決して巻き戻ることはない」
残った缶コーヒーを一気飲みし、彼女は立ち上がった。
それから座ったままの俺を見下ろす形で。
「だから、慎重に選んでくれよ。正しい選択をね」
——夏編『時縄勇太は悪女のおねだりを叶える』完結——
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作家から
皆様、今回もお疲れ様でした( ̄▽ ̄)
今回の章も、皆様は楽しんでいただけたでしょうか?
結愛の容態とかは、次回からの「夏祭り編」で明かすつもりです。
兎にも角にも、今回も最高に面白い話が書けたと思います。
お話は少し変わりますが……。
遂に、今作も30万文字を突破いたしました!!!!
(どんどんぱふーぱふーという効果音を脳内で再生中)
30万文字。
実はこの数字なんですがね……。
元々想定していた完結予想文字数なんです(´;ω;`)
で、それを夏編が終了する前に超えてしまっている現実。
無駄な回を一切挟まずに書いているのに、この分量ですよ(笑)
最後の最後まで本気で書くつもりですけど……。
最終的な文字数はどのくらいまで膨らむのか、私超絶気になります!
あとですね〜。
以前——。
「秋編はさらっと流す感じで書く」とか言ってましたが、アレは嘘です。
夏編で使えなかった内容が大量にありまして、それを秋編に持ってくる予定です。その結果、秋編だけでもそこそこな文量になります(確定事項)
というわけで、完結想定文字数は50万文字程度だと思ってください(´;ω;`)
残り20万文字程度はあると思って、皆様も楽しんで頂けたらと思います。
毎月の投稿分量が4〜7万文字程度なので、半年後には完結しているはず。
うん、しているはずだと思いたい。ていうか、しておいてほしい(´;ω;`)
我ながら、分量が嵩む作家で申し訳ないと思っています。
ただね、最高に面白いものを書くためには分量が必要なんですよ(´;ω;`)
毎度お馴染みの振り返りコーナー
第66話
勇太と真優の卓球勝負!!
元々、前回の章『時縄勇太は最愛の彼女に永遠の愛を誓う』で、勇太と結愛がゲームセンターで卓球勝負をする流れがあってから——。
勇太と真優が対決する流れになる予定だったんですよね〜。
ただ、あまりにも尺が長くなり過ぎたのと、結愛は運動神経が悪いので「卓球勝負してもどうせ負けるからやりたくない」という思考に陥ると思い、却下。
個人的には、バトル漫画並に結構燃える展開で好きな回でした(´;ω;`)
凡人には凡人なりの戦い方があるんだよとね。
第67話・第68話
まゆううううううううううううううううううううと叫びたくなる回でした。
真優が最高に可愛くて、尊くて……もう大好きですとなるお話。
本来の私なら67話と68話は繋げて投稿する気満々だったのですが、投稿頻度が落ちていたのと少しでも読者の皆様に「この可愛さを伝えなければ」という義務感に駆られて、分割投稿した次第でございます(笑)
裏設定と言いますか。
ちょいとカッコいいことを言いたいだけですが……。
時縄勇太は「未来(明日)」を生き。
本懐結愛は「過去(昨日)」を生き。
彩心真優は「現在(今日)」を生きる。
みたいな部分が現れる回でもございます。
第69話
彩心真優は「今日を全力で生きる女の子」なんですけど……。
ここの最後に放った言葉がですね……。
「この日の記憶を思い出して、今後の人生を歩んでいくから」
というのが、最高にいいんですよ(´;ω;`)
いつも前向きで明るい真優(現在を生きる女の子)が「本懐結愛(過去を生きる女の子)」の気持ちを理解したシーンでもある。
第70話
言わなくてわかるよね?
皆様も感じましたよね? はい、神回でした!!
第71話
結愛視点が尋常じゃないほどに苦しくなる回。
旅館を飛び出し、浜辺へと向かうまでの文章が神すぎる。
結愛の心情を表すかのようなテンポ感で最高にイイ!!
というわけで、自画自賛コーナー終了です。
次回から始まる「夏祭り編」で、夏編が終わります。
最高に面白い話を届ける予定なのでお楽しみに!!
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